番外編4:貰った力、育てた力
番外編の4です。短いです。最近更新した、一つ前の話を読んでない方はそちらからどうぞ。
この世界に来てから早1週間。
ふと思ったことがある。
「この『ステータスボード』ってどういう仕組みなんだ……?」
それは、根本的な話だった。
「よく考えてみると、本当に良くわからない存在だよな……」
どういう仕組みで成り立っているのか全く分からない。
「……ためしに」
いろいろと試してみることにした。
まず『ステータスボード』を思い切り叩いてみた。
結果、『ステータスボード』に振り下ろされた俺の拳は、『ステータスボード』を通り抜け、からぶった。
「……なるほど、殴ることはできないわけか」
次に、『ステータスボード』を目をつむったまま開いた。
すると、平の瞼の裏側に、ゲームでよくあるあの『ステータスボード』が現れた。
「……なら、これはどうか」
いろいろと試した後、最後に『ステータスボード』に魔法を放ってみた。
結果、魔法は『ステータスボード』を通り抜けた。
「さて……そろそろ終わりにするか……結局良く分からないままだったな……」
*
この世界における異世界の英雄の『ステータス』は、本人の元の能力や精神に左右される面があり、例えば体術をもともとやっていた人間は、この世界でも体術系の職業やスキルを得ることが多い。
また、元の世界で『異世界』や『魔法』、『特殊能力』などに憧れ、強く望んだことがある人間などもまた、この世界において強い能力を発現することが多いのだ。
では、この作品の主人公、夜川平の場合はどうだろうか?
彼は、幼い時から『魔法』など、ゲームやラノベの未知の能力に憧れていたのは間違いない。
そして、彼はもともと体を鍛えていた。
毎日のバイト、家事、などなど様々なことを全て1人でこなすためには、強い体が必要である。
だから彼は、体を鍛えることを忘れなかった。
そのためか、彼は魔法職でありながら、身体的な能力を獲得していた。
……とは言え、体育会系ではないので、攻撃力だけが特別高いということはなかったが。
このように、異世界の英雄の能力は、『与えられた力』もいう側面だけではなく、生まれてきてから『育ててきた力』であるという側面もあるのである。
ー番外編4 完ー
お読みいただきありがとうございます。
これからも頑張ってまいります。




