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吸血姫になって異世界を私物化!  作者: 塩インク
第1章 新たな世界
3/7

第3話

休日だったということもあり、連続投稿となっております。

こ、こんなペースで投稿することなんて、もうないんだからねっ。

目覚めるとそこは、知らない天井だった。

いわゆる、木材でできているであろう天井だ。


「ん…んん…」


起き上がると、そこは小さな小屋のような小さい一室だった。

窓からは眩しい日差しが…

うぅ…眩しい…


キィ…


しばらくすると扉が開き…


「おぉ。目覚めたみたいだな。」


と、謎の男が現れ、そういった。

拉致監禁!?


「あ、あなたは誰ですか?」


とりあえずその人の素性ぐらい知っておきたい。

なんでかって?

そりゃあ、ねぇ?


「俺はキルア。この国のギルドでA+の剣士をやっているものだ。」


いかにも怪しい。

それよりもギルドですか。

というかA+ってなかなかの腕じゃないですか?


「A+ってどのくらいなんですか?」

「ギルドのランク分けも知らないとは、お嬢ちゃんなかなかの箱入りだね?」


ちょっと皮肉を言われた気がする。


「そんなことより、教えて下さい。」

「おぉ、悪い。ランク分けとは、その人の腕によって変化するんだ。ランクは下から、C、B、A、A+、S、SS、SSS、となっている。まあ、最後のSSSなんてこの世に6人しかいないから、バケモン集団みたいなものだ。」


つまり、ぼくが7人目のSSSになれば問題なしってことか。


「ありがとうございます。ちなみに、なんでぼくここにいるんですか?」

「だって嬢ちゃん、危険種がゴロゴロいるような森に一人倒れてたんだぜ?しかも三日間も起きなかった。」


え、今、なんて?三日間?そんな馬鹿な…


「そんな…三日も無駄にしてしまったんですね…」


そう言いながらぼくはベットから降りようとすると、


「無茶するな。三日も寝ていたんだ。もう少し休んでもいいくらいだぞ」

「大丈夫です。痛いわけでも、辛いわけでもないので。あ、そうだ。そのギルドってところに連れて行ってください。」

「連れて行くのは構わないが、お嬢さんみたいな小さい子が行ったところで馬鹿にされるだけだぞ?」

「そんなものは気にしません。大丈夫です。」

「そ、そうか。…それより嬢ちゃん。服はどうしたんだ?」


…へ?

あ、あの竜さんも言ってたな。

ぼく、全裸だ。しかも女の子の。

急に恥ずかしくなった。


「み…」

「み…?」

「みるなああああああ!」


ぼくは光もびっくりの速さで毛布にくるまった。


「わ、わるい!」


そういいつつも剣士さん。ずっと見てたってことだよね。

しかし三日間ぼくの体は無事だったってことはこの剣士さんがちゃんと診ていてくれたんだ。

ということは本当に悪意があるわけではないのか。




それからぼくは、剣士さんに大きいローブを貸してもらい、ギルドへ行った。

ギルドはお酒臭くて、いかにも戦うといった格好をしている人で溢れかえっていた。

それにしても、剣士職の人が多い。

魔導師とかはいないのかな。


「嬢ちゃん、ここがギルドだ。しかし、こんなところに何しに来たんだ?」

「ぼくもギルドに入って冒険者になりたい。」

「嬢ちゃんがか?やめとけやめとけ!腕っ節があるならまだしも、嬢ちゃんはまだちいさい子供だ。それこそ魔法使いとかの職にでもつけるくらいの魔力があれば別だがな。」


でも、あの竜さん、魔力がどうとかって言ってたな。


「あの、魔力ってなんですか?」

「そりゃあ、魔法を使う源って感じだな。イメージ的には、俺たち剣士は腹が減ってりゃ力もでねえ。魔導師には魔力がなきゃ魔法が使えない。いわば、動力源みたいなものだ。」

「魔力は誰にでもあるんですか?」

「あったもーよ。俺だってあるさ。だがそれは個人差が激しい。俺は100もない。魔力の少ない人間は魔導師にはなれない。なったところでお荷物さ。だからそういった奴らは、自分の技に魔力を少し変換して剣と同時に飛ばす。一般的にはそんなかんじだ。」

「そうなんですか。」

「これでもまだ断片的な言ってしまえば一割にも満たないレベルだ。」


どうやら、魔力は奥が深いらしい。


「ぼくにはどれくらいあるんでしょうか…」

「なんなら調べてみるか?」

「調べられるんですか?」

「おうよ!あそこのカウンターにいる人に『魔力測定器』貸してくださいって言えば貸してもらえるぜ」


それを聞いてぼくはカウンターに行った。

すると受付のお姉さんが


「あらお嬢ちゃん。どうしたの?」

「魔力測定器貸してください。」

「お嬢ちゃんにはまだ早いんじゃないかな。」


そんなことは知らない。

といいつつも出してくれるこのお姉さんは優しい。


「はい。お嬢ちゃん。」

「ありがとうございます」


魔力測定器は水晶玉みたいなものになんか土台がついたなんとも占いができそうなものだった。

それをもって、キルアのところへ行くと、


「なぁに?キルア、その子あんたの子なのかい?」

「ちげえよ!森で拾ったんだ!」


受付のお姉さんがキルアのことをからかっていた。

キルアもお気の毒に。


「さて、嬢ちゃん。やるか。」

「どうすればいいのですか?」

「簡単さ。その透明な玉に手を当ててればいいだけだ。」


いわれたとうり、手を当てると、だんだんと水晶玉が紫色に変化した。


「おいおい、すごい純度じゃねえか…」


?なにを言ってるのかわからない。

どんどん紫色は濃くなり、真っ黒にちかくなった。


「おいおい、まだたかくなんのか?冗談はやめてくれよ…」


パリンッ


水晶玉が割れてしまった。


!?


あたりは静寂に包まれた。

あんなにはしゃいで酒をのんでいたおじさんたちも目を丸くして驚いていた。


「うそ…だろ…」


え、ぼくなんかしちゃったのかな…


「お、おい、マスター呼んでこい早く!」


とキルアがいうと、受付にいたお姉さんがすごい形相で走って行った。

すると階段からゆっくりと降りてきた一人の人が、


「ほぉ、測定器が割れたときいてきてみれば、可愛いお嬢ちゃんじゃないか。」


かわいいお嬢ちゃん?あ、今ぼく女の子なのか…


「しかも闇属性とな…こりゃたまげたわい。ミーニャ、鑑定してあげなさい。」


というと、受付にいたお姉さんが近寄ってきた。

このひと、ミーニャって言うんだ。


「じゃあちょっと失礼するわね。」


というとぼくに手を向けてなにかを唱え始めた。

??なんて言ってるのかわからない。


「ふう…!?ちょっと待ってください!」


終わったのか知らないけどなんか驚いてる…


「ミーニャ、すまんが紙に念写してもらえんかの。」


と、マスター?がいうと、ミーニャは紙に手を向け、またなにかを唱え始めた。

すると、紙に字が移り出た。


ルル・ヴァンピール(吸血姫)


HP:168,568,445,339

MP:679,332,656,810,528

PW:578,118,382,092

DF:887,216,321,739


skill

・血の契約

・眷属召喚

・重力操作

・自動HP回復…200/秒

・自動MP回復…700/秒

その他


…強すぎません?

みんな空いた口塞がってないけど…


「ば…ばけもんだ…」

「こんなの魔王級だよ…」

「いや、魔王すら足元に及ばないんじゃないか?」


そんな声がちらほらと…


「お嬢さん一体何者なんだ?」

「ちょっとまて。吸血姫ってことは魔物か?」

「魔物だとしたら、もう人類はおしまいだ…」


いや、そんな簡単に諦めないでよ!


「いや、ぼく、じつは、この世界のひとじゃないんです。」


これ、言っていいことだったのかな…


「ということは転生者かの。」

「多分…でも、ぼく人間の味方ですから!」


ここで騒いで噂にでもなったら、ぼくとしてはちょっとした拷問みたいなものだ。


「な、なら大丈夫なのか?」


よかった安心してくれたみたいだ。


「しかしお嬢さん。きみはことの重要さに気づいてないみたいじゃの。」

「そ、そうなんですか?」

「うむ。そこのキルアはA+だ、そんなやつのステータスですら、ほれ」


キルア・アークテリクス(人間)


HP:3,441,972

MP:73

PW:89,322

DF:22,184


skill

・肉体強化

・魔力操作



え、うそ。ぼく、壊れ性能じゃないですか。


「ほれ。わかるか?おぬしとSSS級冒険者全員で戦っても、勝てぬような絶対的存在なのじゃ。」


これは…




人類…よわ…

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