表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
吸血姫になって異世界を私物化!  作者: 塩インク
第1章 新たな世界
2/7

第2話

連続投稿ですね(苦笑)

ぴちょん…


水の音はだんだんと近くなる。


ゴンっ


壁?らしきものに当たった。

なにかに当たるというということは、やっぱり生きてる!

嬉しくて、涙が流れたのが自分でもわかった。


でも視界は真っ暗なまま。

歩いていると、躓いてしまった。

前に倒れた身体を起こそうとすると、糸らしきものに手が当たった。

蜘蛛の巣だったら最悪だなあ…

と思いながらも、歩き続けた。


ぴちゃ…


音のなっていた場所についたようだ。

しかしついたところでなににもならなかった。


「このあとどうしよう…」


声を出すと、空洞なのか、声が反響して聞こえた。

…!?

思ったのだが、いつもよりかなり声が高い気がした。

それよりもだ、どこにいるのか見たいのに暗いのは不便だ。

なにより、不快だった。

どうにかならないかなあ…

と思っていたら、イメージが湧いてきた。

なんとも説明しづらいのだが、

暗視ゴーグルのようなものだ。

すると、視界が赤くなり、そこに青が上に重なり、そして黄色が重なった。

すると、景色が見えてきた。目の前には奥深く続いてそうな穴。

やはり空洞…というよりは、洞窟だった。

どんな経緯でここえきたのかはわからないが、

とりあえず生きていた。その事実が明らかになり、よろこんだ。


ぎゅっと拳を握った。

…ん?

妙に手が小さい。

というか、少なくともぼくの手はこんな小さくはない。

身体をみると…裸。

そう。裸体だった。

一糸纏わない完全なる裸体。


なにかがおかしい。

そう思った時、


ぴちょん…


音がなり、反射的に、水たまりを見た。

そこには、銀色の髪をしていて、赤い瞳の、一般的に幼女と呼ばれる人が立っていた。

その背中には、小さくも羽が生えており、八重歯は鋭く、尖っていた。


「ん?」


手を動かし、首を振る。

すると、水たまりに映った人?も同じ動きをした。

何かがおかしい。

そういえば、さっき、糸だと思ったものはこの髪だったのか。


すると、奥から、


グゴォ…


と、いびきが聞こえた。

こんなに混乱してる人がいる中、いびきをかいて寝るとは何事なんだ、と思い、ちょっとむかっとした。

そんな不届きもの…

いびき=何かがいる

はっ…

誰かがいる!

嬉しくなったぼくは走り出した。

するとだんだんと明るくなった。

さっきとは違う明るさ…

さっきの明るさは、暗視、といった感じのあかるさだったが、

今回の光は、太陽だ!

すると、出口らしきものが見えた。

それをぬけると、そこには、巨大な黒い竜がいた。

こいつか…人が困ってる中寝てるのは…

イラっとしたぼくはその巨体を蹴った。

すると、竜はすっと起き上がり、


「誰だ、私の眠りを妨げるものは…!」


と、超響く声でしゃべった。

あ、生きてることに嬉しくなって、調子乗ってた…

これ、食べられる気が…


「ん?貴様か…ん?はっはっは!」


いきなり笑い出した。

なんだこいつ…怒ったり笑ったり、忙しいやつだ。


「たかが吸血鬼ごときが私の眠りを妨げたのか実に面白い!」

「ごめんなさい。ちょっと調子に乗ってました…」


許してくれるといいけど…


「そんなことより、貴様!名をなんと申す?」

「みっ…瑞樹です…」

「みみずき?みみずきと申すか」

「みずきです…みが一個多いです…」

「そうかそうか!すまんな!ところでみずき、貴様、なぜこんな死んだ火山にいるんだ?」


ここはすでに活動をやめた火山だったようだ。

というか、この竜、近所のおじさんにノリがにてる…


「あの、気づいたらここにいたんです。」

「ということは、転生者か?それとも 転移 ( テレポート) に失敗しただけか?」

「転移とは…なんですか?」

「ということは転生者かのう…こんなところに転生するなんておぬしも不運よのう。はっはっは!」


なんというか、めんどくさい…


「ぼく、これから、どうすればいいのでしょうか…」

「そんなのは知らん。自分の好きなようにせい。」


自分の好きなように…か。


「じゃあ、この世界、ぼくのものにします」


どうせだし自由になりたいもんね。

だったら、この世界ぼくのものにしたら手取り早いでしょ?


…あたりが静寂に包まれる。


あ。あれ、ぼくおかしいこと言ったかなぁ…


「はっはっは!おぬしなかなかに面白いな!気に入ったぞ!その夢、私も手伝わせてもらおう」


なんか仲間が出来ました。

しかもすごい強そうなの。


「ありがとうございます。あの、なんとお呼びすればいいでしょうか」

「名などない。強いて言えば、人間どもが読んでいる『 災厄の竜 ディザスタードラゴン かのう』


なんかすごいごつい名前出てきた。


「ぼくのことは瑞樹とお呼びください。」

「その名前、この世界では目立ちすぎる。だから、もうその名前は捨てろ。」

「え、じゃ、じゃあどうすれば…」

「そうだな…『ルル』なんてどうじゃ?」


もうそれでいいです…


「ルル・ヴァンピールと名乗るがよい。」

「わ、わかりました。」


なんか、薬みたいな名前になった…


「ところで、私は戦い以外さほど詳しくない。」

「そ、そうなんですか?」

「ああ。すまぬが戦いのときくらいでしか役に立てん。」

「じゃあ、どうしたら…」

「おぬしは、この世界にきてさほど時間が過ぎておらん。知識にも疎いであろう。そこでだ。」


なんか提案してきた…


「幸いにも人型をしておるんだから、人間の国にでも行ってくらしてみい。」

「わ、わかりました。」

「なあに、おぬしなら大丈夫だ。なぜなら、おぬし、私よりも魔力高いしのう…」

「え?」

「いや、魔力についても人間に教われ。なら、人間の国のちかくまで飛ばすぞ。

「え、ちょ、まだまってくだs」

「えいっ」

「あぎゃ」


ヒュン…


気がついたら森の中。

今日1日でいろんなことが起こりすぎた。

もう眠い。


ずさっ


その場に倒れこんだ。

このまま寝てしまおう。

起きてからまた考えればいいさ…


意識を手放す瞬間、足音が聞こえた気がするが、そんなことな気にしない。

睡眠大事。うん。




感想などお待ちしております。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ