月【200文字】
街の夜空に 凛と浮かぶ白い月
今宵は十五夜
薄絹を引き被った 美姫にも見える朧月
秀麗なるその姿に 空にある星は皆霞み 恥入るように隠れてしまう
孤高にも似た清冷な光 人は昔から魅せられたのだろう
詠い 描き 記し 憶う その数や知れず
されど 常人に月の心は推して量れぬ
ただ 地上に光る恒星の中にあっても霞まず
一際煌々と輝く姿に 高貴を感じて憧れる
時が経て 月の世界が幾ら露わになろうとも
見上げる空にある月は 夢の世界のままであればと願う
…月のあるうちに投稿したかったのですが、間に合いませんでしたっ!!(^^;