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獣人転生 犬獣人は癒しの女神を癒せるか?  作者: 雪
一章 タカンの街

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6話 冒険者試験②

採取の試験をパスしたおれは、次の探索の試練に向かう

探索の試験はギルドの訓練場でやるらしい。


訓練場にはどデカい熊がいた。

あれと戦うの?死んじゃわない?

「お前が受験者だな?」

熊がしゃべった...

いや、よく見たら獣人だ。

身長は2m以上、首も腕も胴も足も全てが太い。茶色い皮の鎧を着ていて本物の熊のようだ。

年齢は30ぐらいかな?

「おれは今回の探索試験の試験官のアーサーだ。この街でC級冒険者をやっている。お前はすでに採取の試験をクリアしたと聞いた。つまりもうおれの後輩って訳だ。よろしくな。」

「よろしくお願いします!」

カギルと同じC級?どう見てもアーサーさんの方が強そうなんだが...


「いい返事だ。察してるとは思うが、探索の試験はおれとの戦闘になる」

やっぱりな。訓練場に来た時点で察しはついてた。

「おれは冒険者でもあり、ギルドマスターの奴隷でもある。マスターから冒険者志望の獣人の鼻っ柱を思いっきりへし折るよう命じられている。」

奴隷!奴隷かつ冒険者ってありなんだ。

「もしかして炭鉱奴隷と冒険者の両立もできるんですか?」

「ん?それは無理だろうな。主人が許可するとは思えん。おれも元炭鉱奴隷だが、マスターがおれの腕っぷしを見込んで買い取って冒険者をやらしてくれてんだ。」

マスターってどんな人なんだろう...

「悪いが命令なもんで、子供相手でも攻撃の手加減は出来ない。だが安心しろ。おれはお前に攻撃しない。」

「え?それじゃあ戦闘にならないのでは?」

「おれが攻撃に出たら、それこそ戦闘にならんと思うぞ?」

確かに!

「おれは全力で防御する。お前は素手でも武器でも良いから打って来い。」


なるほど。アーサーさんの防御を崩せばおれの勝ちか!

攻撃されないで済むのは嬉しいが、おれも防御タイプなんだよな。

前世じゃ喧嘩すらしたことないし、アーサーさんに有効打を加えられるだろうか...


「時間は10分。さあ、好きなだけ打ち込んで来い!」


戦闘が始まった。

とりあえず素手で全力で打ち込んでみる。

ドン!

「っ!」

まるで肉の壁だ。殴った反動でこっちの手首が痛む。

「握りが甘い!」

「手首がしならないよう固めて打て!」

「腰が引けているぞ!」

「はい!」

ドンっドンっドンっ

何度も打ちこんで、途中で指導も貰って、少しずつ様になってきてる気はする。

それでもどこを狙って打ち込んでも防がれる。

戦闘経験が違い過ぎる...武器を使うか?

いやダメだろうな。武器なんて持ったことがない。

慣れない武器を使ってもさらに動きが悪くなるだけだろう。


次に足を使って後ろに回り込もうとしたが、巨体に見合わない巧みなフットワークで背中を見せてくれない。

技術に加えて、たぶん素早さも負けてる。

「戦闘中、モンスターに背中を見せないのは基本中の基本だ」

「はい!」


このままじゃ何もできずに終わる。

いったん距離をとって眺める。

うーーん。隙がない。

達人を相手にするとどこを攻撃しても防がれる未来が見えるっていうけど、まさにそんな感じ。

「諦めるか?」

「まさか!おれは命の恩人に立派な冒険者になるって期待されてるんです。諦める訳にはいきません。」

「いい度胸だ!ならば来い!」


おれは戦いの素人だ。

ぐだぐだ考えてもアーサーさんに通用するとは思えない。

あとは獣人の身体能力にまかせる!


拳を構えることもせずにアーサーさんに跳び掛かった。

ガシッ!

「うおおおお!!」

おれはアーサーの手に絡みつき、全力でガードをこじ開こうとする。

向こうから攻撃して来ないなら、こんなことだってできる。

「まだまだ鍛え方が足りん!」

グググっ

全身で力をかけてもガードが閉じていく。

「そろそろ時間だぞ?お前の力はその程度か?」


もう破れかぶれだ!

ガブッ

おれはアーサーさんの腕に嚙みついた。

「なに?!」

戦闘が始まって初めてアーサーさんの驚いた声を聞いた。

それにしても、これ本当に生身の肉なのか?全然噛めないんだが?!

さらに10秒ほど噛みついていた時。

「待った!口を放せ!」

血の味がした。どうやらやっとアーサーさんに傷をつけられたようだ。

と思ったら、噛みつている腕が一気に動く

ブンっ!!!

ズルッ、ドンッ!!!

もの凄い勢いで振られた手から引き離され、お腹に衝撃を感じ、おれは何が起こったかもわからず、意識を失ってしまった。

反応などいただけたら幸いです。


誤字脱字、気になる点も遠慮なくどうぞ。

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