1話 ステータス
⦅まだ説明し足りないこともあるが、そろそろおぬしの魂が限界のようじゃ⦆
(獣人に転生した理由とか、まだ聞きたいことがあるんですが…)
⦅そ、その話はまたの機会じゃな⦆
「あ、次の機会が来るんですね」
⦅うむ。おぬしの精神力が成長すればまた話せるのじゃ。2度も神の介入で殺してしまう訳にはいかんしの⦆
「良かった...え?おれ、ここにいたら死ぬんですか?!」
⦅死ぬというか、われの声を長く聞いておると、癒しの効果であらゆる苦痛や欲から解放され解脱するのじゃ!⦆
そう言ってちょっと胸を張る女神様。
!?
お坊さんなら泣いて喜ぶ話かもしれないが、おれは第二の人生を謳歌したい。
魔法とか使ってみたいし!
「帰ります!」
⦅まあ、そうじゃろうな⦆
⦅魂が抜けていた間、オルビスの時間は止めておったから身体も問題ないはずじゃ。オルビスの世界で自由に生きるが良いぞ~!⦆
ーーーーー
目を閉じるとまた視界が白く染まり、少しして落ち着いてきた。
隣にはリーナさんの気配。
ゆっくりと目を開ける。
ふぅ、無事にオルビスの世界に帰れたみたいだ。あやうく解脱するところだったな。
危ない危ない。
「む、ユウキ君?ちゃんと目を閉じて祈るのよ?」
「わかりました。」
もう一度目を閉じて祈りなおす。
そういえば時間が止まってたのか。
何を祈ろう?お世辞は不要と言ってたし…
えーと女神様!おれはオルビスで自由に生きます!…こんな感じで大丈夫かな?
⦅大丈夫じゃぞ。それと精神力のステータスを確認できるよう《自己鑑定》というスキルを便利機能付きで与えておいた⦆
おぉ!?
まさか返事が来るとは。
おれまだ解脱したくないですよ?
⦅大丈夫じゃ、まだ猶予がある。それよりはよ《自己鑑定》を使ってみよ。心の中で唱えるだけで使えるはずじゃ⦆
(《自己鑑定》!)
ゲームのようなステータス表が現れた。
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名前 ユウキ・イトウ
年齢 16
種族 犬獣人
レベル 1
状態 健康
体力 B
攻撃 D
魔力 E
防御 B
精神 B
素早 D
【スキル】
《頑丈》《万能血》《言語理解》《自己鑑定》
【称号】
《転生者》《天界に到達せし者》
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目を閉じているのに見えるのは不思議な感覚だ。
⦅上手く発動したようじゃな、我は役目に戻るぞ!⦆
分かりました。ありがとうございました!
⦅うむ!精神力がAになったら、われの像に祈りに来るとよい!⦆
神聖な気配が消えた。
次に話せるのはいつになるのか。
今度はスキルを見てみる。
《頑丈》
…うん。名前からある程度察しは付くけど、詳しい効果が分からん。
《《自己鑑定》の結果にヘルプを求めますか?》
あれ?メルティス様まだ帰ってなかったんですか?
《否。《自己鑑定》に付いたヘルプ機能です。先ほどメルティス様により機能がONとなりました》
メルティス様の声とそっくりだが、口調が違う。
(えっと、じゃあヘルプを頼む。スキルをもっと詳しく知りたい)
《了。スキルを注視をする事でより詳しい説明を見ることが出来ます》
(分かった。ありがとう)
前にあるスキルを意識を集中させてみる。
(おー。見える!見えるぞ!)
《頑丈》頑丈に育ちやすくなる。
《万能血》病や状態異常に罹りにくくなる。万能。
《言語理解》オルビスの世界の言語を理解し話せる。メルティス様のサービス。
《自己鑑定》自分のステータスを確認出来る。ヘルプ機能付き。
《作られたばかりのスキルのため、情報が不足しています。》
名前のまんまだった…
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