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一話

俺は勉強が嫌いだ。いや、正確には好きなことに対して勉強するのは好きなんだが、世間一般で言われてる学校で学ぶような勉強が嫌いなんだ。だからいつも成績は底辺で最低ラインと言われた偏差値37を下回る24ぐらいの約立たずで人並みに頭を使うことが出来ず毎日怒鳴られる日々を過ごしている。


人生勉強が全てじゃないとか世に出た人間は言うが果たしてそうだろうか?勉強が出来なければ職に就くことは出来ないそれどころか学校には居場所なんてない。正直いって辛いさ。この世に未練なんてものは無いから突如死が訪れる運命にあっても素直に受け入れるだろう。望みを聞き入れてくれるなら転生して俺TUEEEE状態になって決して自重せず誰よりも強くなって褒められて持ち上げられて…。こんな妄想をしたことがあるのは私だけではないだろう。きっと追い込まれた人間は皆こういった考えを持つのではないだろうか?


しかしながらこんなことを考えても現実から逃れることは出来ない(俺は一体どこで?どこで道を間違えたんだ?俺は勉強が嫌いでできた試しなどほとんどなかった。しかし昔は頭がいいとか柔らかいとか天才だとか持て囃されたのに気がつきゃ周りから人は消え味方は去り理不尽に怒鳴られる日々。俺は…俺はこんな未来望んじゃいなかったのに!)


そんな心の叫びを頭の中で叫んだその時だった。


ふと異世界転移ものの作品でよく見る複雑かつ難解に組まれた魔法陣が俺のいる教室に出現した。

「うわぁ!」「きゃー!」「これはもしや?」突如起こった不可解な出来事により教室中には混乱の声が飛び交い、謎の白い光に包まれて視界は暗転した。






…。ここは?ん?なんだここ。

目が覚めた。周囲を見渡すと1面真っ白で先が見えない広大な空間にクラスメイトが全員いた。

その中には俺の友達の「中鳥」「遊田」も見える。

実はあの心の叫びを頭の中で放っていた時、並列で友達と会話していたのでそばにいるのだがなんだか様子がおかしいぞ?2人とも俺が通ってる高校の制服を着ており特に変化は見えなかった。が、何故か口をポカーンと開けてこちらを見つめている。

「ふ、2人ともどうs…ん!?」

なんだかすごく声が高いぞ!それも声色は女子だ。なんだ?てか今気づいたけど股がスースーするんだが?と、思い下に目を向けるとなんと!俺も2人と同じ制服を来ていたはずなんだがズボンがピンク色の生地にフリルが着いたスカートに変わってる上に下着が無くノーパン状態になっている。ん?上着とシャツ、Tシャツもなくなって胸の部分を一周する布だけになってとんでもなくエロい格好になってるー!しかも肌つるつる。ぺたんこ。

「なにこれー!」驚愕の声を上げた。

その声に気づいたのかクラスメイトたちが俺に目を向けた。

「ヱ?」「キャー!」「チョマ!」

と声が飛んできた。

そりゃーよ。私のセリフだよ。なにこれ、異世界転移じゃないの?俺TUEEEEじゃないの?

???「ごめんなさい!こちらの不手際でどうやら性別を変更してしまったようです。お詫びにあなたに5個までスキルをさずけましょう。その他に私の加護「成長速度上昇LvXV」を授けます」

そう言いながら銀髪に背は170cm程の女性が現れた。

「あ、あなたは一体?」

「私の名前はルーナ。あらゆる世界の、次元の神をまとめあげる最高位の神です。

そして突然ですがあなた達はこの後、あらゆる魔法使いによって帝国アイラン・サイラルに召喚されます。ですが帝国アイラン・サイラルがある世界はとても過酷で生半可な力で外に出れば簡単に死んでしまいます。それはあまりに酷いし何より理不尽で許せないと私が思ったので特別に1人ひとつユニークスキルを授けます。」

「しかし先程謝罪した通りあなたにはお詫びとしてどんなスキルでも最大5個まで授けます。その上一つだけ魔法アイテムも授けます。加えて性別を変更してしまったので名前も変えることを許可します。」

すごく非現実的で受け入れ難いけどスキルが5個まで貰える上名前を変えられるだなんて嬉しすぎる。

得意の並列思考で脳内に

「西園寺・ローズベルク・楓華」という名前を浮かべながら私は言った。

「ルーナ様、欲しいスキルが決まりました。私に創作魔法と空間魔法、他種族言語理解、全知全能、使役魔法をください。そして元いた世界と繋げることが可能な上無限に使用可能なスマートフォンを求めます。」

「いいでしょう。」フォン

!途端に眩い光に包まれた。光が収まるとルーナからステータスボードを渡されスキルを確認することが出来た。


名前:西園寺・ローズベルク・楓華

性別:女

Lv:1/1000

加護:成長速度上昇Lv.XV 美肌 誘惑 王者の覇気

スキル 創作魔法 空間魔法 他種族言語理解 全知全能 使役魔法

魔道具 無限使用可能スマートフォン(不壊)


とんでもないね。うん。これ完全に俺TUEEEEだわ。ま、自重する気はさらさらないし寧ろやったぜ!


そしてクラスメイトにもスキル授与が始まった。


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