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プロローグ

GYAAAAAAA!


凄まじい閃光が走り、敵の体へと直撃する。


「喰らえ!fire storm!」


炎を纏った嵐は数体の敵を巻き込み遠くへと消えた。


帝国アイラン・サイラルの帝都は戦場と化していた。古龍の吐く青い炎の熱は地面を溶かし、グツグツと音を立てながら全てを飲み込む溶岩と化す。


GOGYAAA!!!


「な、くそ!!!!」

「負傷者の回復を急げ!」

「こ、こんなの勝てるかよ!」


その景色はまさに阿鼻叫喚の地獄絵図。

騎士や戦士、冒険者や召喚された救世主達が幾千の古龍に立ち向かい、1人また1人と倒れていく。


わたしは今その最前線で古龍達に向かっている。


正直勝算はない。

共に転移させられた仲間も既に数人死んでいる。


そんな壮絶な状況に心をおられたものから順番に命の灯火を吹き消される。


━━━━━これは絶望だ。


だけど、わたしは絶対に諦めない。

諦めてなるものか。

「私は、私は西園寺・ローズベルク・楓華!ローズベルクの名のもとに、お前らを、この国を、この世界を絶対に救ってみせる!

お前ら!決して怯むな!決して諦めるな!私がこの戦いを勝利へと導いてみせる!」

何が私をここまで動かすのか。

私も分からない。

でも、絶対に勝つのだ。

神からスキルや加護を授かり、今日まで必死に鍛えてきた。

今日までに死んだ奴もいる。

今日死んだやつもいる。

みんなの思いを繋ぐため、わたしは絶対に止まらない!

「おい!糞古龍ども!今に貴様らを地獄に落としてやるからな!」

「さぁ、私に勝てるかな?「創造の戦闘神」とまで歌われたこの西園寺・ローズベルク・楓華に。」


これまでよりも大きな咆哮が戦場に響き渡る。


GOAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!


さぁ、始めようか。この戦いを、終わらせよう。



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