四文字熟女(よんもじのじゅくじょ)
二人「はい、どうぞよろしくお願いいたします! ○○○ですー」
ツッコミ「わー、お元気そうな老若男女がお集まりになられて、僕らも頑張ってやりたいと思います!」
ボケ「ええ、老若男女ですか?! 恥ずかしながら、ぼく読めませんでした。まあ、老は読めましたが、こんにゃくなによ、とは読めませんでした!」
ツッコミ「まあね! 僕も最初は読めませんでしたし、言い難いのに使っちゃいましたね。ごめんなさい!」
ボケ「いやいや! そんな謝なくてもいいですから、言い難いのは他にもありますしね!」
ツッコミ「でも、考えてみればわざと読み難く、言い難いのに決めたら、その理由を聞いてみたいですね!」
ボケ「聞いたら、また皆さんの前で説明してもらえる?」
ツッコミ「まあ、その話しは置いといて! えーと……」
ボケ「なんだ、そっちの話にいくかと思ったら!」
ツッコミ「うんー! 大事な話しがありますからちゃんと聞いて下さい! マジで、君に関わること!」
ボケ「また、前もそんな話ししたじゃないですかー。まあいいけど、それで?」
ツッコミ「この前の、うちらの同期会で話題になったやつ!」
ボケ「ああ! 言ってたねー。だいたい間違えるって!」
ツッコミ「さすがです。その言い方の優しいとこ! 苦労した人の配慮だね!」
ボケ「まあ、ほんのちょっとね! で、どんな間違い?」
ツッコミ「いやね! 小学校のテストで出たとき、回答の中に、こんにゃくだんごって書いてあって、思わず先生が吹き出して喉詰まらせたとか!」
ボケ「あれは、こんにゃくゼリーが問題になった頃ね!」
ツッコミ「まあ、その頃かな! それから中学校でテストに出たときには、こんにゃくだんしって書いてあって、それを教室で先生が言ったら、隣のミヨちゃんが赤面したとか」
ボケ「いや、僕もあそこは間違えるとは思ってなかったな! ミヨちゃんより、マホちゃんがよかったから!」
ツッコミ「君が間違えたんだ。そうか! それから、高校の四文字熟語の問題で、あれをジジババオスメスって、カタカナで違う言い方に変えて、意味も間違えてたって!」
ボケ「うむー、その間違いはおれのコダワリだね! 分かりますか? わからないと言わずに、最後まで諦めなかっただけです!」
ツッコミ「いやー、コンビ組んでからも苦手意識があるんじゃないの?! 四文字は!」
ボケ「そうじゃなくて! その過ちは乗り越えるために創られた。今だったらいつでもバッチリ。絶対に外さないって!」
ツッコミ「ほうー、なんか聞いたことある言い方だな!! ふーんそっか。じゃあ問題! ジジババオスメスを四文字熟語にすると?」
ボケ「それは、あれ、あれだ! こんにゃく男子、いやこんにゃくだんご、じゃあなくて、老肉団子!」
ツッコミ「おい、君は歴史を塗り替える気か! そうか! お客様を見てみて!」
ボケ「それで! あああれ! あれだ! シワの数でゼロから百までの人が全部集まるって言う意味!」
ツッコミ「いや、それは相手の人に分かりにくいし! 笑うと出るシワもあるから!」
ボケ「そうなんですねー……なんちゃら熟語は聞かれると全然わからなくて、一つしか覚えてないんだよな!」
ツッコミ「へーえ! それってどういう意味のやつ?」
ボケ「何か、周りの人によって変わるやつで、子供向けは、こんにゃくだんご、中学生はちょっとませてきて、こんにゃく男子、いやゼリーもあるかな!」
ツッコミ「ふーん、そう!」
ボケ「もう僕は、その一言が出ないんで、ジジババオスメス! じゃないジジババ若手もオススメ、また間違えた。オッスメスっていうことを覚えたんだわ!」
ツッコミ「なるほど!」
ボケ「ああ、はい! 思い出した。やっと分かった」
ツッコミ「そうか! 早く言って。終わりにするから!」
ボケ「あの難しい読み方は、よんもじじゅくじょ!」
ツッコミ「ちょっとー! いい感じで解りやすく言い換えたじゃないですか! 問題そのものを変えるという発想がね!」
ボケ「じゃあ、よんのじじくじょ!、4の字固め!」
ツッコミ「あー、待った! これ以上無駄な話しは皆んながかわいそうって思うから、ね!」
ボケ「そうだけど、どういうことか分かりましたか?」
ツッコミ「分かったから! 君の気持ちを受け止めます!」
ボケ「ほんとですか!」
ツッコミ「ぼくが答えを出すから、もう覚えなくていい! 忘れたらぼくに聞いて!」
ボケ「それを早く言ってほしかった!」
ツッコミ「四文字の漢字の組み合わせが、四文字熟語で、その種類の一つが!」
ボケ「四文字熟女? あなたも好きでしょ!」
ツッコミ「まあ! んで! あの、あの難しいカンジは、皆んなが間違えるし、おれも人生で何回か間違えた、熟女じゃなくて、老若男女です!」
ボケ「ほんとですか!」
〜おしまい〜