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生きるということ

作者: よしお

漠然とした感覚で、 学校へ行く。


授業など身に入らない。


お腹すいた。今日の給食なんだろう。


なんで勉強しないといけないのかな。


眠い。


+++++


今日も飛行訓練だ。まだ乗り始めて間もないが、きちんと勤めを果たさなければならない。いつ命令が来てもおかしくないので、皆で自分の荷物を整理している。昔の手記が出てきて、少し涙したが、燃やしている火で誤魔化している。故郷の母に贈るものを探したが、あまりそういったものもなかった。僕の生きていた証は何かないのだろうか。


いつか平和な日が来るに違いない。僕らはそのための作戦に参加する、訳ではない。残された家族の安寧を祈るばかりだ。僕が機体ごと体当たりしたところで、倒せて一機。戦果が急激に良くなるわけではないと思う。しかし、上官の命令は、僕らの考えが及ばないところに意図があり、それを信じるしかない、とまで書いたがやはり処分した。

++++


給食はよくわからないスープ状の食べ物だ。

あまり美味しくないから残す。


帰ったらゲームをやるんだ。


夢は何かって、YouTuberかな。


何故?

楽そう?自由だから?そういうんじゃないんだ。みんな、そう言ってる。発信出来る喜びがあるでしよ。


何を発信するの?

視聴回数稼げる奴やらないとね。みんなが見たい奴。


今って、いい世の中?

わかんない。友達はあまりいないし、勉強は面白くないし、先のことは不安だらけ。クラスにはいじめられてる子もいるよ。でも、構ってられない。自分の事で精一杯だし。


世の中は、個人で選択出来るほど自由には出来ていないから、僕らはその中でベストと思われる行動をするしかないし、それは、意図せずとも、そうなるから。心配はいらない。


少なくとも、叱咤激励をして、生活を向上させても良いし、何もしなくても、きっといい。今年もまたお盆がくる。


終わり



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