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小さな奇跡

作者: じぇ

ほのぼの系です。すぐ読めます!

こんな子になりたくて書きました

学校の図書館だと物足りない。高校に入って半年でふと思ってしまった。

本の内容で泣きたい。感動したい。学びたい。とか思うけど高校に入ってからはあまりできなくなった。仕方がないからまた学校から20分の市の図書館に行くことにする。

自転車で行く途中、いつも図書館にいて色々な専門書を読んでいる彼女が道の端で上を見上げていた。なんなのかなと思って近づいたら、葉っぱが浮いていた。

何もないことのように一旦通り過ぎてからおかしいと気づいた。

あれ?

葉っぱが空に浮いている?疑問を持ちつつも、もう図書館の前についていた。図書館はいつものようにガラガラだった。

気がついたら、思わず面白い本に引き寄せられるように色々な本を手にとって、適当な席を選んで座って読み始めてた。

少しして、前の席に誰かが座ってた。それはさっきの葉っぱを見上げてた彼女だった。彼女は蜘蛛についての専門書をキラキラした目で必死に読んでいた。俺も多分彼女と同じ顔しているんだろうな。

閉館時間が来て、本を借りようとしたが図書カードを持ってないと気づき、渋々本棚に戻した。悔しい。気分を上げに帰りにあの宙に浮いた葉を見に行った。葉は確かに浮いていた。大きい蜘蛛の巣に引っかかっていたのだ、納得。

だから彼女は蜘蛛の本を読んでいたのかと急に面白く感じて大声で笑っていた。蜘蛛の巣の写真を撮っていたら通りかかったあの彼女に「面白いでしょ」と声をかけられた。

びっくりした!

誰のことかと思い周りを見たが俺しかいなかった。笑っているの見られたかなと思い、気まずそうに「うん、なんか最初は奇妙だと思ったけど蜘蛛の巣だとは思いもしなかった」とまずは返した。

「だよね!蜘蛛の巣に葉っぱが引っかかって浮いてるのって奇跡じゃない?!」と言われ、認めざるを得なかった笑。

「確かに…。この頃奇跡を見てないから少し感動。」

「気づいてないだけでいっぱいあるよ。今度またあったら教えるよ」と彼女は予想外なことを言った。

え?どうやって?というのが顔に出てたのか「ほら、図書館に月曜いつも来てるじゃん」と言い、時計を見て「またね」と言って急いだようにしていなくなってしまった。

俺は彼女も俺を知ってんだと顔が赤くなった。少し前から気になってたんだよね。

彼女は今度はどんな参考書を読むんだろう…そしてその裏話はなんだろう。

今度はもっと話をしたいな。

来週の月曜日が楽しみだ


誤字脱字報告、感想、ブクマおねがいします

カクヨムにも同じタイトルで載ってます。

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