これからの始まり
俺の名は、神崎 今宵。ごく普通の男子高校生だ。
そんなある日俺は、変な夢...?を見てしまった。
今思えばあれは、俺の大切な選択肢だったのかもしれない。
あの日から俺の人生は変わってしまった。 あの日とは
7日前のことだ。 俺の夢?の中に、スクルドと言う女神が現れた...。
「貴方に問います。貴方は人生をどうしたいですか?」
俺の人生?なんのことだ?
すると、暗闇の中に、強い光が射してきた。
その光の中に1人の美しい女性が現れる。
「これは、俺の夢?」なんなんだここは...?
「貴方は人生を今までどおり過ごしますか?それとも新しい人生を
選択なされますか?もしくは、美!修羅場にいたしますか?」
透き通った声で、真剣に話す女性。
しかし、突然の問いに状況が理解できない。
「なんなんだここは?お前は誰なんだ?」
お前といわれ少し口をとがらせる女性。
「私は、女神スクルド。そしてここは、死後の世界です」
俺は、頭の上にはてなを出しているような顔をした。
突然のことで何が何だかわからない。
死後の世界?女神?一体何を言っているんだ?
そして、少しの間沈黙の時が流れる。
「死後の世界ってことは俺は、死んだのか.....?
でも、俺に死んだときの記憶なんてないぞ?」
すると、女神は困ったような顔をして答えた。
「貴方は、亡くなったときの影響で一部の記憶がなくなってしまいました。」
俺は、記憶が消えたといわれても全く違和感がなかった。
それもそうだ記憶消えたということは、違和感をおぼえるなんて絶対にないのだから。
「しかし、貴方は特別な人間。そこで、あなたの人生を
変えに参りました。」
特別な人間。女神のその言葉に俺は、疑問を覚えた。
でも、人生を変えれるなんてそんなことほんとにできるのか?
女神なんだからそんなことは、朝飯前か?
そんなことを思っていると女神は、同じ問いをする。
「もう一度問います。貴方は、どの人生を選択いたしますか?」
俺は、さっきの問いを思い出す。
なんかさっき美!修羅場とか言ってたよな?
ていうか、美!修羅場って何なんだよ!「美、修羅....」
つい口から出てしまった。
「これで貴方の人生決まりました。これからは、命を
大切に使ってくださいね。私はこれで」
女神は、優しい笑顔でにっこりとほほえみ暗闇へと消えていく。
「ちょっ、ちょっとまった!俺の人生はっ...!」
と、ここで俺の人生は、本当に変わった。
そう、俺の人生 美!修羅場とは...
美!だけなことに人生が変わったあと俺の目の前には、4人の
美少女たちがいた。
1人は、神々しく燃える紅い髪。もう1人は、漆黒といっていいほどの黒色の髪。
さらに他の2人は、淡い青色の髪に、草原のような緑色の髪だ。
俺は、昔から相当の髪が大好き男だ。自分でも気持ち悪いと自覚している。
だ、だが!
俺は、ふと我に返る。
「今宵おにいちゃん悪魔退治いかないの?」
言っていなかったが4人の美少女たちは7日の間
悪魔を退治するとか、痛めつけるとか、消し去るとか
ずっとおかしなことを言っている。
当然俺は、無視をしつずけていた。 でも、いい加減我慢の限界だ。
「何なんだよ!悪魔をどうこうしろって!」
俺は、強すぎず、弱すぎず言った。
悪魔なんているわけないだろ!なんて実際言えない。俺は、死後の世界で
女神に人生を変えられたのだから...。
「痛めつけるのよ!神崎くんは、どうするの?」
なんで、俺の名前を知っているかは、後回しにするとして、
なぜ、俺に聞くんだ?
俺なんかのただの人間に。
俺は、女神に言われた特別な人間という言葉を思い出す。
「ま、まあそんなにいそがなくてもいいんじゃないでしょうか?」
緑色の髪の子ナイス!そのままおしていけ!
「そんなこと言ってる場合じゃないでしょ!」
紅い色の髪の子が力ずよくはっきりと言い返す。
なんだよ。
「そ、そうなんですけど...で、でも、今宵さんが困っていたので」
そんなに急がないといけないことなのか?
「なんで悪魔退治なんかするんだ?」
俺は、ふざけていると思い軽い気持ちで聞く。
俺のその質問に真剣な顔になる4人。
「悪魔達は、1人の女の子をいけにえに使おうとしているんです」
その言葉に俺も、真剣な顔になった。
ふざけているのかいないのかは、今の目で十分伝わった。
「いけにえ?なんのために?」
何のために?とは、聞いたけど何の理由があろうといけにえなんて
下郎のやることだ!
「その女の子には、あらゆる命をよみがえらせる能力をもっているんです」
能力?
俺は、それを聞いてなんて便利な能力なんだ。と、思ってしまった。
でも、それと同時に何故か、かわいそうだとも思った。
てか、能力とか言われて驚かない自分が恐い。
「悪魔達は、その力を利用して魔王サタンを復活させようとして
しているの」
淡い青色の髪の小さな女の子が小さな声でつぶやく。
魔王サタンってよく話やゲームに出てくる奴か。
「でも、あらゆる命を蘇らせる能力なんて世界のバランスが崩れるんじゃないか?」
「もちろんバランス悪くなるわよ。でも、女の子には自分に能力があるなんて
知らないから、今のところ誰も生き返らせてないわ」
能力を知ってしまった場合どうするのかは、聞かないことに
しておこう。
「で、その女の子は誰なんだ?」
その言葉に4人は、数秒ほど静まり返る。
何なんだこの空気は...
「その女の子は、今宵おにいちゃんの妹だよ?」
俺は妹という言葉を脳内にかけ巡らせる。
そして、出た答えが
「おにいちゃんって言ってるってことは、君がその能力使いか?」
女の子は、ドキッとしてような反応をして頬を少し赤くする。
「神崎くんあなたはバカ!なのかしら?能力を知らないって言っているのに
目の前でこんな話するわけないじゃない?」
バ、バカ!?悔しいけど、否定できない!
「で、でも俺に妹なんていないぞ?」
「そうだったわね。あんたは、死後の世界にくるときに一部記憶が消えたんだった
わね」
な、何この記憶の消え方! 消えたというより書き換えられたって
言ったほうが正しいんじゃないの?
「な、なあ、今頃聞くんだけど、なんで俺の家族情報とか苗字、名前まで
知ってんだ?」
もしかして...「ストーカー!?」
だから、俺の情報こんなに知ってたのか。
やっと納得。
すると4人は大きく息を吸い
「「それは私たちが神だからよ!」」
そうか、神か...ストーカーじゃなくて神ね、神...って、神ッ!?
「今宵さんどうかしましたか?そんな驚いたような顔をして?」
4人は、そんなに驚くこと...?みたいな顔で聞いてくる。
「いや、ふつう驚くよ!しかし、こんなやつらでも神になれるんだな...」
「こんなやつらとは、なによ!それと、なれるんじゃなくて生まれた時から
私たちは、神なの!」
いかんつい口に出してしてしまった。
「今宵おにいちゃん...リオンのことどう思ってたの?」
涙目で聞いてくる小さな女の子。
「神崎くんは、きっと(何だこの豚ども!もっとブヒブヒ鳴きやがれ!)
とか思っているのね」
何を言い出すんだこの女は!
「ひ、ひどいよ!今宵おにいちゃん!」
さっきまで涙目だった女の子は、ついに泣いてしまった。
小悪魔女は、「こんな小さい子を泣かせたわよ」と聞こえるような聞こえないような声でしゃべっている。
「ち、ちがうよ!そんなこと思ってないからほんとに!」
「そ、そうなんですか!?私、今宵さんが喜ぶと思ってブヒ?とか鳴いていたんですけど...」
い、いがいと可愛い! いかんつい本音が...
いちばんしっかりしてると思ったけど、この子もちょっとアレな子だ。
「な、なにあんた鼻の下伸ばしてんのよ!」
さっきまで話に入ってこなかった紅い色の髪の子が俺の背中めがけてドロップキックをくらわせてくる。
「こ、今宵おにいちゃん悪魔退治は、どうするの?」
あ、すっかり忘れてた。
てか、俺がドロップキックくらったのは、スルーかよ!
「で、その悪魔退治とやらの前に、まず皆の名前教えてくれ」
「悪魔を痛めつける前に、ってことは、協力してくれるのかしら?」
なんか少し変わってはいるが...
「ああ、協力してやるよ。」
どうせ協力しないと永遠につきまとってくるだろうからな。
それに、俺の妹がいけにえって聞いて無視できないしな。
「じゃあ、私から自己紹介してあげる!私の名前は、高坂 魅音
べ、べつにあんたのために名前教えたわけじゃないからね!」
何だろうこの下手なツンデレっ子は...。
「そこでツンデレをみせるのは、やめなさい。ツンデレ女!」
「な、なにがツンデレ女よ!し、しかもデレてなんていないし!」
なんだろこの目の前で、繰り広げられている光景。
これが修羅場か~。とつい思ってしまった俺。
「そんなことはおいといて私の名前は、藍原 美稀
今後ともよろしく し・ん・ざ・きくん」
なんでそこだけ強調するんだよ!
しかも、自分から振っておいて(そんなことはおいといて)って
かってすぎるだろ!
「わ、私の名前は、木下 鈴音です!ふつつかものですが...
よ、よろしくお願いします!今宵さんのために、が、頑張ります!」
なんか今から結婚するみたいな言い方に、なってるんだが...?
「だ、だめー!今宵おにいちゃんと結婚するのは、リオンなんだから!
私の名前は、水島 リオン。って言うことで、今宵おにいちゃん
リオンと結婚しよ!ね?」
ね?じゃないだろ! 自己紹介ってこんなに難しいものだったか!?
い、いかんツッコミが間に合わん!
すると、他の3人も顔を赤くして俺をちらちらみてくる。
「ちょっ!ちょっとまった!俺がお前たちに会ったのは、7日前だぞ!
しかも、こんなに喋ったのは、今日が初めてだし...」
なんだこの状況は...これは喜ぶべきなのか?
会ったのは今日がはじめてだよな?
いや、記憶が消えた時に一緒に?
ヤバい頭が混乱してくる。
「もしかして、私たちと会ったことも消えちゃったの!?」
そこまで消えていたとは知らなかったのか本当に落ち込んでいる4人。
俺は、生きてた時にも神にあったことがあるのか?
「神崎くんには、人間に見えるはずのない私たちのことが見えていたの」
じゃあ、俺は生きてた時から能力があったってことか。
神が見れる眼。訳して『ゴッドアイ』俺が自慢げに名前を付けていると
俺が神に初めて会った時のことをリオンが教えてくれる。
「今宵おにいちゃんは、リオン達が海で溺れそうになってるところを助けてくれたの」
「す、すいません!あの時私が皆に、イカリをつけてしまったので...」
「いくらなんでもイカリなんかつけないよね、ね!」
本当に、この4人神なのか?
「神なら悪魔ぐらい秘められた力かなんかで倒せるだろ?」
「秘められた力っていうか神の特別な力ならあるわよ」
なんだあるんじゃないか。
「その力使えばいいんじゃないか?」
「神の力は、人間界ではつかえない。そこで、神崎くんの能力が必要に
なるの」
使えないのかよ。
そういや俺の能力って...
「俺の能力って神が見える能力か?」
何この能力。全然、実用的じゃないじゃん!
「今宵さんの能力は、それだけでは、ないですよ?」
首をかしげる鈴音。
いや、なぜ疑問?こっちが疑問で聞きたいよ!
ここで俺は、神でもさんずけをしないと決めた。
「私たちも、わかってないのよ。ふつう人間には、能力なんて
ものは、宿らないの」
美音が難しい顔をする。
人間には、能力が宿らない?俺は、死んだから人間なのかわからないが
俺の妹は、人間だろうな?
「それと、今宵おにいちゃんには、能力をすべて使うことができるんだよ!」
「え?みんなすべての能力が、使えるんじゃないの?」
「今のところは、神崎くんだけよ。能力が宿るのは、選ばれたものだけ
それに、能力は1つって、決まっているの」
少しうらやましそうな顔をしながら説明する美稀。
じゃあ俺は、選ばれたものってことか!? す、すげー!
「でも、俺の能力的にくだらないやつばっかのような...」
「じゃあ、今からみんなの能力を紹介するわ」
みんな!?
この4人みんな選ばれたってことか?
変な奴だと思ってたけど、いがいとすごいんだな。
しかし、どんな能力なんだろう。
「リオンは、相手の能力がなんなのかみることができる能力!」
目を、キラキラ輝かせ俺を見るリオン。
相手の、能力が見れるとかちょっとチート入ってないですか!?
「私の能力は、一時的に、仲間の力を増加させる能力よ」
「私の能力は、石にしたいと思うものを触れることで、石にすることが
できる能力」
「わ、私の能力はですね!どんな攻撃でも50%の確率で当たらない
能力です!でも私、戦ってる間動けないので...」
何だこのチート能力は...
「今宵さんどうしてそんなに落ち込んでいるんですか?」
俺の今の能力と比べたら、誰でも落ち込むよ!
っていいたくない。
「鈴音、神崎くんの気を使いなさい。ほら、今持ってる能力は...ね?」
「そ、そうでした!す、すいません今宵さん!」
涙目になりながら謝る鈴音とかわいそうな子を見るような目をして
俺を見る美稀。
や、やめて!理解されて謝られたほうが落ち込むよ!
でも、今はこの能力だけだけど、俺にはすべての能力を使うことが
できるようになるんだよな?
「早速なんだがどうやって能力を増やすんだ?教えてくれ!」
やばい早くいろんな能力つかいたい!
俺は、目を輝かせ聞いた。
「神崎くんには、落ち着きというものがないのかしら?
ほんとに、よく吠える駄犬ね...フッ」
小悪魔のような顔をして俺を見る美稀。
「今鼻で、笑ったよね、ね!しかも、俺を駄犬って言ったよね!」
「ま!神崎くんひどいわ!私が、神崎くんのことを駄犬だなんて...
聞き間違いにもほどがあるわ!それに私鼻で笑ったことなんて一度もないわよ」
す、すごい演技力! なんかここで言い返したらややこしくなりそうだから
ここは、スルーしておこう。
「それじゃあ、能力は何種類ぐらいあるんだ?」
「今は、236種類存在するわ」
「人数は、何人なんだ?」
「能力者の人数は、237人だよ」
「237人?236人じゃないのか?」
「237人目は、神崎くんなのよ。能力をすべて使える能力なんてないから
神崎くんは特別ってわけね」
なんか照れくさいな。
「それで、能力を手に入れる方法はなんなんだ?」
すると、いち早く答える魅音。
「そ、それは...き、き、キ、キ!」
お、おい!頭から湯気出てきてはじめてんぞ!
「ツンデレ女には、難しかったみたいね。神崎くんには、私がいろいろ教えて
あ・げ・る」
上目使いで、そんなことを言ってくる美稀。
や、やばい!俺の、中のもう一人がっ!
「簡単なことよ?き、き、キ、キ!」
同じことに、なってんじゃねーか!
「じゃあ今宵おにいちゃんには、リオンが教えてあげるね『チュ』」
なんか唇に、やわらかい何かが...
「って、何やってんだ!?リオン!」
俺の初めてのキス。
「これが、能力を覚えさせる方法だよ...本当は、今持っている能力と
変えることができるんだけど、今宵おにいちゃんは、新しく覚えること
ができるの」
「リオンは、能力のために俺にキスをしたのか?」
「それもあるけど...ね?リオンも初めてだったんだよ?
もしかして、今宵おにいちゃんもそうだったの?」
「ま、まあ初めてだったよ」
俺は、頬を手でかく。
「リ、リオン!?神崎の初めては、私の!」
「まあいいわ。もう一つの初めては、私がもらおうとおもっているから」
お前らは、何言ってんだ!
それにしても、リオンの唇やわらかかったな。
いかん。
こんな小さい子に、こんなこと言ったらロリコンになってしま
う!そんなことを思っていると、リオンが俺を見て首をかしげる
か、可愛い!
「能力をもらうためには、そ、その...キスをしないとダメってことか?」
その言葉に、4人の神は、もじもじしながら俺を見てくる
「あ、あんたがどうしてもキスしたいって言うならしてあげても、いいわ」
「ンなこと言ってないだろ!?」
すると、美稀から黒いオーラが発せられる。
「なに?リオンの初めてを奪って私たちの初めては、奪ってもらえないのかしら?」
そこだけ聞いたらほんと意味深な感じになちゃうから!
それを察したのか俺を見て小悪魔のように微笑む美稀。
い、いやほんとキスのことを言ってるんだよね?
俺は、苦笑いをして美稀を見る。
「おとなしくされてなさい!」
なんでだよ! 「ちょ、ちょっとまった!ま、まじで!まだ心の準備がっ」
すると、俺の動きを鈴音が止める。
「い、今ですよ!私が抑えていますので、今のうちにキスを!」
や、やめろ!鈴音!じょ、冗談ですよね?魅音さん?美稀さん?
「「チュ」」俺は、必死に抵抗していたが同時にキスをされてしまった。
俺は、混乱のあまり気絶してしまった。
「あ、あんた大丈夫!?」 「大丈夫では、なさそうね。」
や、やばいまじで。
「そ、それじゃあ私は今のうちに...『チュ』」
完全に気絶する前に鈴音にもされてしまった。
......な、なんだ?これは、天井じゃなくて床?
「神崎くんおはよ」
「俺は気絶してたのか?」
「一生起きなければよかったのに」
「今なんと?」 「気絶していたといったわ」
最初言った言葉とは、違うようだが...
うん、まずは状況を整理しよう。
俺は、キスをされ気絶していたと。
そこまでは、分かったがなんで俺は、うつ伏せなんだ?
ベッドではなく冷たい床。
「これで今宵さんは、みんなの能力が使えますね」
スルーとかみんなひどくない!?
そういや気絶する前今のうちにとか言ってたよな。
ほんと勝手だな。
「俺なんかとキスしたくないだろ?」
「私たちは、あんたがいいのよ...」
「聞こえなかったんだがなんか言ったか?」
魅音は、体を震わせながら俺に、何かを言おうとしている。
「ごめんなんか大事なことだった?」
「神崎のバカッ!」
「なんで怒ってんだよ!」
「「「「最低」」」」
俺を死んだような目で見ながら俺を徐々に避けていく3人。
一体こいつらは、何なんだ!キスしたかと思えば急に怒りだすし。
「まあ、これで神崎君は、5つの能力が使えることになったてわけね」
俺ってほぼ無敵じゃね?
「今宵さん言い忘れていましたが、あと一つだけ能力を増やす方法があります」
少し暗い顔をしながら俺に伝える鈴音。
「あるんじゃないか俺もキスは精神的にきつい」
「...敵を消滅させることです」
「消滅...?どうゆうことだ?」
その質問に皆の顔が少し暗くなる
「つまり、殺すってことよ」
今なんて言った?俺のきき間違いじゃなければ殺すって
「私たち悪魔を退治するとか言ってたけどすべて消滅させるって意味よ。
もちろん悪魔だけではないわ神、天使、獣人だって敵になるわ」
そんなに種族いんの?
「ま、まて神まで敵になるのか?」
「普通の神や天使が敵になるわけではないわ。重い罪を犯したものを敵とみなすの」
重い罪?もしかして人殺しとかか?
「神崎くんが思っていることよ。重い罪それは罪のないものを大勢殺すこと」
俺の心が読まれた。
美稀は、自分の爪を噛みながら怒りを抑えている。
初めてこんな美稀みた。
初めてといっても7日しか経っていないんだが...
「罪を犯すものは、能力者のみなのか?」
「大半が能力者ね。選ばれたものなのに」
「でも、俺ちょっとわかる気がする。」
その言葉に、4人が驚いた顔になった。
「い、いや分かるからって俺はそんなことはしないよ!
そりゃ、こんな能力持ったら調子乗る奴も出てくるだろうしな」
俺も少し浮かれていたかもしれないな。
「今宵さん。今宵さんは、神にも等しい能力を手に入れるわけですが、
絶対無敵では、ありません!身体は、人間そのものなんですから...」
鈴音って二重人格なの?
まあ、鈴音の言う通り俺は、人間なんだ。
この命無駄にはできねえもんな。
「あんたは、誰にも殺させはしないわ!
私たちも能力が消えたわけじゃないし特訓してあげてもいいわ」
腕を組み、頬を赤くして俺を見る魅音。
「ありがとう魅音!」
俺は、真剣な4人を見て感動してつい張りきってしまった。
「べ、べつに!世界を守るためよ!あんたを助けたいからって教えるわけじゃ
なんいんだから!」