表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神様の試験場  作者:
3/6

逃亡者





柯白は走っていた。





幽かな月明かりが差し込む暗い森の中を必死に駆ける。


普通の人間ならば足下が見えず木の根や蔦に足を取られ、進む事もままなら無いであろう暗闇の森を。


その瞳は幽かな月明かりを受け獣のように煌めき、少しだけ尖った耳は一つも音を聞き逃さないとでも言うようにピクピクと動き辺りを警戒していた。




―――急がなくては




夜明け前に最後の船が出る。この船を逃せばこの島は鎖されてしまう。

その前にこの島を囲む霧を抜け、彼のエルフが治めるあの大陸へ―――



三番目の兄には聴こえていたのだろう。

何時かの今、この未来が



誰かに告げるにはあまりにもおぞましく、絶望的な未来が、





『柯白、』





『決して』







『兄さんだけは信じてはいけないよ』







―――――――――――


ジパング帝崩御 新帝は第一皇子


長らく病に伏していた隣国ジパングの帝がこの度崩御し、新帝に第一皇子スレシュ=ラヴィ=龍円が即位する事に決まった。

第一皇子のスレシュ氏は病に伏した帝に代わり数年前から政を取り仕切っており、この度の即位も何ら問題なく執り行われた模様。

しかし彼の新帝はパンゲアとの交易を厳しく制限する政策を取っており、この度一時的に国間の流通・交易が停止する事が決定。ジパングは無期限の鎖国に入った。これによりジパングに住むパンゲアの民は皆特別な理由が無い限り島から強制退去と相成った。


しかし帝の死亡原因は不明であり、病で亡くなったのではなく第八皇子に暗殺されたのではとの説が浮上している。



(以下省略)






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ