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神様の試験場  作者:
2/6

寝物語

■■、眠れないのか?


明日から神殿に籠もらなくてはいけないからな、早く寝て…


ああ、緊張して?私もそうだったよ。

大丈夫、五年なんてあっという間さ。


……そうだな何か物語でも話そうか?


この島を囲む霧の先にある大陸―――パンゲアは分かるだろう?お前の母君の生まれた国だ。

その国の双子の女神様のお話さ―――




昔々この世界には、太陽と平穏を司る姉の女神アマテラスと、月と破壊を司る妹の女神ツクヨミという双子の女神が居ました。

双子の女神は巨大な大陸パンゲアを造りだし、ヒューマン・エルフ・獣人・魔人と呼ばれる四つの種族をそこに住まわせました。

姉の女神は時に大陸に、時に四つの種族に。平等に干渉し決して世界を自分の思い通りに歪めようとはしませんでしが、妹の女神は違いました。


時に大地を陥没させ、時に大陸に砂漠の大地を生み出し、そして自らの力を一つの種族に惜しみなく注ぎ干渉していきました。


姉の女神は妹の女神を嗜め世界の歪みを正そうとしましたが、不意を突かれ妹の女神が造り出した牢獄に閉じ込められてしまいました。


姉と言う枷を外された妹は今までの鬱憤を晴らすように好き勝手に動き出します。

彼女は女神としての身体を捨て、自らの力を惜しみなく注いだ種族―――魔人として世界に生まれ落ちました。

そうして自分達を生み出した“彼”が造り出した世界の一つとこの世界を(ゲート)で繋ぎ、モンスターと呼ばれる凶悪な生物を呼び寄せ世界を混沌に陥れました。


牢獄に閉じ込められた姉は混沌に陥った世界を何とかするため、なけなしの力を振り絞り一人のエルフに助けを求めました。

そのエルフはアマテラスの言葉に従い三つの種族をまとめあげ、四つの武器によってツクヨミを討ちアマテラスを救い出し、そして二度と混乱を起こさないようツクヨミの魂を封印しました。


こうしてツクヨミは大陸の何処かに封じられ、世界に平穏が戻りました。

お終い。




―――■■?


眠くなってきたんだね、子供の君には退屈な話だったかな?


…でもね、覚えておいて■■。

一人のエルフの名前を。


彼等は僕等より遥かに長命だ。彼等はこの世界の生きた歴史書。


かつて世界を救ったエルフの長、パンゲアの皇帝□□□□。






お前が危機に見舞われた時、頼れるのは彼だけた。






決して









○さんだけは信じてはいけないよ。

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