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夏生詩集

もう一度電話します

作者: 夏生

あなたに電話をして

たくさんたくさん

話したのだけれど


あなたの元気そうな声と

笑い声を聞いたら

とっても安心してしまって


あなたに電話しようと

何故思ったのか

すっかり忘れていました


気が緩んでしまって

話す予定のなかったことまで

ベラベラと


あなたの心の奥にある

諦めを、私は諦めきれないで

大丈夫だよ、なんて言ってしまう


話しの中にでなくても

感じてしまう

あなたのかなしみが


私ではどうすることもできない

深い辛さが

あなたの元気に弾んだ声の後ろに

あって



あなたの好きな話を

できるだけ多く話せたら

少しは役に立てる、ような気がして

脱線すると私の好きな話になってしまって

肝心なことがぽろっと落ちていました



お誕生日のお祝いをしたいのですが

都合の良い日を教えてください

忘れないように頭の中で復唱して



もう一度電話しますね










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