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「狭間の塔」  作者: 春秋 一五
「二階」
12/26

「密林と満月 Ⅳ」

「ちゃんと、向き合いなさいよ」


   ☆ ★ ☆ ★ ☆


「ちゃんと、向き合いなさいよぉぉぉ!」


 扉が開いた瞬間に、入ってきたものに向かって諏訪さんが殴りかかった。あまりにも突然の出来事だったので、僕は何が起きているかわからず首を傾げることしかできない。アリス何て、いまだ眠ったままである。いやいやいや、それはおかしいけど。


 隣の司も、殴る相手を失って、振り下ろすあてのなくなった金属バットを床に落としちゃうし、真綾さんも「え、ちょ、え?」などとわけのわからないことを言っている。ただ一人、この中で諏訪さんだけが、状況を理解して、行動している。僕たちは、何が入ってきたかさえ、まだわかっていないのに。


「ほら……、何とか言ったらどうなのよ……」


 諏訪さんは、殴った相手の胸ぐらを掴んで、無理やり立たせ。そこで、ようやく扉から入ってきたのが人間だったことが判明する。どうやら、あと二、三人いるらしく、僕たちと同じように状況を掴めないのか、扉の前で右往左往している姿がぼんやりとだが目に入った。その気持ち、僕たちもわかるぞ。


「あの……、諏訪さん?」


「あなた!」


 問いかけた僕の言葉を無視して、諏訪さんは叫んだ。そこで僕はようやく今の状況を理解する。諏訪さんが突然叫んだ理由も、その、相手も。


「……美奈子、なのか?」


 諏訪さんが胸ぐらをつかんでいるのは、


 諏訪さん、なのだ。


「ええ……、そうよ」


 一人の人間が、自分と同じ姿の人間の胸ぐらをつかんでいる姿は、いかにも不思議な光景だ。しかし、半分の体を共有するとはこういうことなのだろう。そして、諏訪さんは目的の相手と巡り合えた。二人がどんな関係なのかは、その呼び名で何となくわかったが、二人に何があって、諏訪さんがこの狭間の塔に来ることになったのか、僕たちは全く知る術を持たない。


「何で、おま、私と同じ」


「あなたを生き返すためよ!!!」


 諏訪さん(夫)の言葉を遮るように、諏訪さんは叫んだ。突き放すように胸から手を離して、距離を取る。着用している背広まで、同じものだ。ということは、僕がもし愛莉と出会ったならば、今の僕と全く同じ姿をしているということなのだろうか。それは、わかりやすくていいことだ。大分汚れてしまった服を、手で軽くはたきながら二人の顛末を見つめた。


「な……? いったいどういうことなんだ!」


 状況が少しだけ呑み込めたらしい諏訪さん、旦那さんは、諏訪さんと全く同じ声で怒鳴り返した。周りの人たちを一瞬びくつかせるほどの大声だったが、諏訪さんは全くそれにひるむことなく、もう一度旦那さんに詰め寄った。突如始まった夫婦げんかには、どんな武器を持っても介入することができない。なので、おとなしく二人だと判明した旦那さんのおつれさんのことを描写でもしようかな。


 一人は白髪の老人で、もう一人は三十路ぐらいの男性だ。どちらも手には、木で作られた長い棒をその手に持っている。武器のために持っているのだろう、先の方が槍のように鋭く尖っていて、もしも僕たちが不審な動きを見せたなら、それで突き刺されてしまうことだろう。白髪の老人、と言ったがその腕は木の幹のように太く、三十路の男性はかなりの大柄だ。きっと司にも見劣りしないほどである。


「あの二人……、やべーな」


 夫婦喧嘩を見飽きたらしい司も、扉付近に立っている二人を見てそう言った。もしものことが起こってしまうと、アリスがいるので僕はうまく動くことができないから、司に守ってもらうしかない。真綾さんの怪我の方も気になるが、あまり人のことを気にできる余裕はない。


 今、僕たちがどうなるかは、諏訪さんにかかっている。多分それは、相手がわからも言えることなのだろう。


 この、わけのわからない密林で見つけた小屋。


 そこを、不審者に侵されてしまうのは、とてつもなくいやだろう。


 そのためなら、自分の体を守るためならばきっと、他人の体のことなんて気にしないのだろう。


 死んだあとに体を守るなんて、おかしい話だが。


「あなたはもう、死んでいるのよ!」


「……やはり、そうか。なんとなく、わかってはいたがな」


 諏訪さんが叫んだことに、少しの間をおいて旦那さんが呟いた。どうやら、自分が死んでいることを確信してはいなかったようだ。当たり前、か。誰も自分が死んだことなんて、認めたくないだろう。


「つまり……、ここは死後の世界と言ったところか?」


「そうよ……、わかったかしら?」


「あぁ、それは、わかった」


 死後の世界、その言葉を聞いた時に入り口の二人の肩が、ピクリと動いた。あの二人も、あまり納得していなかったらしい。ということは、僕たちのように、誰かを生き返すためにここに来たわけではないようだ。僕たちと同じ理由であったのならば、この世界の原理はわかっているはずだから、そんな反応は示さないだろう。


「そこに、何故お前が……? それに、私の姿で」


「あなたを生き返すためだって言ってるでしょ!!」


 話を聞いていなかったことについて憤慨したのか、諏訪さんは手に持っていた何かを床にたたきつけた。それはどうやら、武器庫でもらった百円ライターのようである。旦那さんは、一瞬それを気にするそぶりを見せたが、ライターであることを確認すると、興味なさそうに視線を戻した。


「そんなことが、できるというのか」


「できるのよ! 原理は面倒だから説明できないけど、とにかくできるの!」


「そのために、お前は死んだと」


「……そういうことよ」


 傍から見ると、それは果てしない夫婦愛のように見える。しかし、諏訪さんの様子を見ていると、一概にそうとも言い切れない。夫婦愛であるならば、出会い頭に胸ぐらをつかむことなどしないだろう。きっと二人で抱きしめあって、再会を喜ぶはずだ。


 しかし、諏訪さんは怒りをむき出しにしている。


 果てしない夫婦愛なんて、絶対に言えない。


「……すまんな」


 旦那さんは、事態をを何とか呑み込んで納得したのか、落ち着いた様子で諏訪さんに一礼した。諏訪さんがあの様子であの姿だったから、ずっとオネェオネェと馬鹿にしてきたけど、旦那さんの様子はそれと裏腹に、とても落ち着いた男性で、それはそれでその姿に似合っている。諏訪さんも諏訪さんで面白かったけど。


「私にために」


「……あなたのためじゃないわ」


「…………な?」


「私は、あなたのためにここで死ぬわけじゃない」


 諏訪さんの宣言を聞いて、旦那さんは呆気にとられた表情をした。そして僕も呆気にとられたような表情をしている。旦那さんを生き返すためにここに来たのに、それは旦那さんのためではないという。それは一体どういうことなんだろう。旦那さんが、自ら死を選んだというなら話は少しだけ見えて来るけども、生き返してもらえることに感謝をしていたので、そういうわけでもない。ならば、僕には他の選択肢が見つからなかった。


「私は、子供たちのためにここに来たんだから」


「……どういう、ことだ?」


 理解をしきれていない旦那さんが、戸惑った顔のまま問うた。僕も同じ質問をしたいぐらいだ。諏訪さんの家庭の事情まで理解はしていないので、全くもって見当がつかない。というか、家族の事情を理解しているはずの旦那さんまで、呆気にとられている。


「あなたは、生き返ったら何をする?」


「……まずは、会社に戻ってだな」


「なら、私はここであなたの体と共に死ぬ」


「な……!?」


 諏訪さんは表情一つ変えることなくそう言い放った。その落ち着きぶりに、これはただ事ではないのだと一瞬で察知する。この塔にいる時点でそんなことわかっているが、今の諏訪さんの状況は尋常ではない。狂気じみた雰囲気まで感じてしまうほどだ。


「お前は何を言っているんだ!」


 しびれを切らしたのだろうか、旦那さんが今までにない大声で諏訪さんを怒鳴りつけた。しかし、諏訪さんはん全く憶する様子もない。表情が一つも変わらない。


「私は、あなたの仕事を助けるためにここに来たんじゃないから。さぁ、約束して」


 諏訪さんは旦那さんにつめより、その目を睨み付ける。元は一人の人間のものだった瞳が、全く同じ、自分自身の瞳を睨み付ける。その図は、いかにも不可思議な光景だ。


 それは、きっとこの場でしか起こらぬ状態。


 僕らは今、その奇跡を目の当たりにしているのだ。


「あなたは生き返ったら、仕事を辞めて、子供とちゃんと向き合うって、そう約束しなさい」


 まるであらかじめ用意されている原稿でもあるかのように、諏訪さんは滑らかにそう口にした。その表情は旦那さんを睨んだまま、先ほどと全く変わる様子もない。


「母親の、愛情か」


 黙っていた司が、その様子を見ながら呟いた。自分の母親の事でも思っているのだろうか、それは定かではないが、その顔に先ほどまでの凶器じみた雰囲気は感じられない。いつの間にか金属バットも床に置かれていた。その頭には何が思い出されているのだろう。自分の母親の事だろうか。自分の体を気に食わないという理由で捨てて、他人の体を求めた少年は、一体自分の母親にどんな思いを寄せているのだろう。


 しかし、


 ……母親、ね。


 顔も見たことが無い母親は、脳裏で顔を見せないまま笑って見せた。生まれてすぐに死んだ僕の母親、写真もほとんど残ってなくて、想像ですら僕にちゃんと顔を見せてくれない。僕はそれに、母親の知らない顔で微笑み返す。それはそうか。母親は育った僕の顔さえも知らないのだ。愛莉の姿になった僕の顔なんか、知っているはずがないだろう。


 そんな僕には、その言葉にあまり馴染みはない。


 一体僕の母親は、どんな人だったんだろう。


「……お前はそのために、ここに来たというのか」


 長い沈黙の後、旦那さんがそう口にした。その顔にもう怒りの感情は見てとれない。


「ええ、そうよ」


 諏訪さんも、同じような冷静な顔をしている。まさに鏡合わせのような状態だ。もう、少し目を離してしまうと、どちらがどちらかわからなくなってしまう。


「……わかった。約束、しようじゃないか」


 最初は快く思っていない感じだった旦那さんだが、諏訪さんの気迫に負けたのだろうか。最後には、諏訪さんの申し出を了承した。本当にその約束が果たされるかどうかは分からない、だが、旦那さんの顔は、嘘をついているようには思えなかった。


 そして、旦那さんが了承した瞬間に、諏訪さんの表情にようやく笑顔が浮かんだ。安心したように、胸に手を当てて息をつく。目の前に立つ旦那さんと姿は同じだが、その様子は全く異なっている。先ほどまで鏡合わせのようだった二人が、今は最早別人のようにしか見えない。


 中の人格が違えば、ここまで人の風貌と言うのは変わるものなのか。


「ありがとう……、あなた」


「あぁ……すまなかったな」


 諏訪さんはその場に膝が崩れるように座り込んでしまった。それを抱きかかえるように、旦那さんも傍らに座る。何とも美しい夫婦の様子が、そこに広がっていた。


 僕もいつかは、あんな家庭を作り上げることができるのだろうか。


 ……いや、できないだろう。


 僕は、もう最愛の人と一緒に過ごすことはできない。


 どちらかが、死に、どちらかが生き返る。


 僕には、愛莉以外を愛することなんて、不可能だ。


「……どうしたの、アイリー?」


 いつの間にか目覚めていたアリスが、僕の顔を見て不思議そうな声を上げた。もっと早く起きなさい子供。


「どうしたのって、何が?」


「だって、アイリ」


 僕は何かしただろうか。そう思ってアリスに問うと、アリスは僕の顔を指さしながらその問いに答えた。


「泣いてるヨー?」


「……え?」


 そう指摘されて、僕は自分の頬に手をやった。乾燥した肌に液体がふれて、すぐにその肌を潤わせる。確かにアリスの指摘通り、僕は泣いていた。また、泣いていた。愛莉が死んでから、もう何回目の涙だろう。もういい加減、僕の涙なんて見飽きたという意見もよく聞く。


 でも、仕方ないじゃん。


 僕にだって、泣いている理由は分かんないんだから。


「それじゃ、そろそろいいかなお二人さん?」


 今まで黙ってた、というかアリスと寝ていた零が諏訪さん夫婦の元に歩み寄って、諏訪さんの肩を叩きながらそう言った。お邪魔じゃないかな、と思うが零の思惑は分からないので放っておくことにする。


「どちらが生き返ることになったんだい?」


 零の言葉を聞いて、諏訪さん夫婦は顔を見合わせた。そして、諏訪さんが笑いながらそれに返答する。少しだけ悲しそうな顔をした旦那さんは、すぐに顔を引き締めた。


「夫を……、生き返してちょうだい」


「あぁ、私を生き返してくれ」


「よし、わかったよ美奈子。それじゃ、携帯を出してくれるかな?」


 零の言葉に従って、諏訪さんが背広のポケットから黒いスマートフォンを取り出した。零も自分の白いスマートフォンを取り出して、笑顔を見せる。


「じゃ、やるよーお二人さん。最後に言葉を交わしておくんだね」


 零がスマートフォンを操作すると、それに合わせたかのように諏訪さんの携帯が光り始めた。携帯だけではない。諏訪さんたちの体も、同じように光を放ち始める。


「じゃあ、約束を守ってね。あなた」


 零の言葉の通りに、諏訪さんが旦那さんに言葉をかけた。その体から放たれる光と共に、体の輪郭が薄れて、そして変貌する。


「あぁ、わかった。お前の分まで、あいつらと仲良く過ごさせてもらうよ」


 諏訪さんから放たれた光が、旦那さんの元に集まっていく。それとともに、体の色が何故か薄まっていた。


「そろそろかしら。それじゃあ、またあなたが死んだら会いましょ。……愛してるわよ」


 諏訪さんの姿が、完全に変化する。その姿はもうオネェと呼ばれることもない、完全に女性の姿。少し歳を重ねているが、十分美しい姿の、「奥様」と呼ぶにふさわしい女性。これが本当の諏訪さんの姿なのだろう。ということは、あの諏訪さんから出ていた光が旦那さんの半分の体なんだろう。


「あぁ、私もだ」


 旦那さんは抱きかかえた自分の妻の唇に、自分の唇を重ね合わせた。


 そして、旦那さんの姿は消えていく。


「それじゃあね、旦那さん」


 その最中に、零が口を開いた。


「次は、誰も後悔させないような、死を迎えるんだよー?」


 言葉を言い終えた瞬間に、旦那さんの姿は完全に消える。


 支えを失った諏訪さんの体は、その場に自然と横たわる形になる。重力によって起こっているはずの現象だが、何故かそれはスローモーションのようで、固いはずの床は羽毛のように諏訪さんを包んでいるように見えた。もちろん、そんなはずはないというのに。


「ねー、愛莉ちゃん」


 全てをやり切った顔をした諏訪さんが、何故か僕の名前を呼んだ。人を生き返す、という出来事の余韻に浸っていた僕は、なかなか返事を返すことができなかったが、諏訪さんが僕の返事を急かすように子供がやるみたいに足をばたつかせ始めたので、「あ、は、はい」と歯切れの悪い返事を返すこととなった。


「ちょっと、外の空気を吸いにいかないかしら?」


 体が変わったって、人格が一緒なんだから話し方までは変わらない。それは、さっきと逆の現象だ。僕はそれを再認識して、先に立ち上がった諏訪さんの方へと歩み寄る。その真意はよくわかんないけど。外には危険がたくさんあるというのに。


「ほら、あんたたちも来なさい。愛莉ちゃんと私が襲われたらどうするってのよ」


「……自分勝手かよ、オネェ」


「正真正銘女よ。思い知ったかしら?」


 司とそんなやり取りをしながら、諏訪さんは不敵に笑った。司もそれにつられたのか、少し笑ってもう一度金属バットを手に取る。そして、それを杖にして立ち上がった。


「仕方ねーな。付き合ってやるよ」


「あら、優しいじゃない」


「おめーが頼んだんだろーがよ」


「私もイクー!」


 司の悪態に続いて、状況がつかめているのかいないのか、アリスが両手を上げて飛び跳ねた。それを慈しむような目で見ながら、諏訪さんは扉の方に振り返る。


「どーせなら真綾ちゃんも来なさいよ。ほら、誰だか知らないけどあんたたちもよ」


「え……、あ、おう」


「なんなんだいったい……」


「私はパスするわー。眠いし」


「そ、じゃあ寝てた方がいいわね」


 旦那さんと一緒に居た二人まで巻き込んで、諏訪さんは扉を開けた。途端に冷たい風が、小屋に吹き込んでくる。小屋の壁の方を向いて横たわっている真綾さんは、体を少し縮めた。


「ほら、見てみなさいよ。あんたたち」


 と、言われても僕達にはまだ諏訪さんが何を見ているかわからない。このままでは諏訪さんが可哀想な状況になりかねないので、痛む頭を抱えながら小屋の外に出た。僕の後に数人の足音が聞こえるので、本当に全員でるつもりなんだろう。


「わぁ……」


「……へー、きれいじゃねーか」


「すごーい、お星さまがいっぱいだネー」


「なんなんだこいつらは……?」


「こんなの、見飽きてしまったな」


「ちょっと、寒いじゃないの。早く扉閉めなさいよー」


 諏訪さんが見ている様子を見て(いや、一人違うけどね)、各人それぞれの反応を見せる。旦那さんの連れはその眺めを見慣れているのだろうか、あまり反応が芳しくない。素直に感嘆の声を上げた僕は、そのまま顔を動かして、満足そうな表情を浮かべている諏訪さんの方を向いた。


 そして、そこで納得する。


 あぁ、これが母親と言うものなんだ、と。


「ほんと、綺麗な月ね」


 僕達の頭上で煌々と輝いている月は、僕達の生きていた世界のものと変わりなく僕達を照らしていて、でも、それよりもずっと綺麗に見えて。その周りにちりばめられた星は、まるで僕達を見守ってくれているかのようだ。


 どこかで獣の鳴く声がする。


 まだ、得体の知れないこの塔だけど、


 なんだか、この風景を見ていると、生きて行けるような気がした。


「……待っててね、愛莉」


 誰にも聞こえないほどの小さな声で呟く。


 そして、もう一度月を見上げて、僕は口を開いた。


「絶対、生き返して見せるから」


 僕の分まで、君を幸せにするために。

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