番外編:ハニスカ地下資料庫その1「水郷」エーダ半島の地理
どうも、二十二郎です。
この「ハニスカ地下資料庫」と題された番外編は、ハニスカ政務部庁舎の地下に存在する資料庫に潜入...という体で、本筋からは逸れるようなサンダの地理や文化に関するあれこれの設定を、先のネタバレには注意しつつメタ視点も交えながら語っていく「投稿者の趣味丸出し」枠でございます。読者が増えたらQ&Aとかも出来たらいいな...。
そして、記念すべき第一回のテーマは、この”紅玉の従者”編の舞台、エーダ半島!
さあ、資料を汚さないように手袋を嵌めて、守衛に感づかれないようにそぉーーっと取って...。
地下資料庫蔵『エーダ半島之図』
サンダの北半分を占めるこの巨大な半島は、北のハントナー山地、東のオード山地、そして南のカイラン山脈に囲まれた、広大で肥沃な盆地状の平野部に人口が集中しています。
大規模な破壊のあった南のサンゼールとは対照的に、多くの都市が残存しているエーダ半島では、人々は魔物から身を守るために都市に集住し、現地有力者を中心に多様な形の軍閥を形成して魔軍や他の都市軍閥(←ココ重要)と抗争しています。
ただ、対立勢力を攻略・征服できるだけの人的、物的資源はどの都市にも存在しないので、彼らは内部で内通者狩りをし、互いに憎しみを抱きつつも軍事衝突は起こさない、所謂「冷戦状態」となっているのが実情です。
文字なし版
地形を見てみると、三方を取り囲む3つの大山地・山脈から流れ出す豊富な水が、半島内陸部を縦横無尽に駆け回り、ときに中央の「エーダ湖」に流れ込みつつ外海に流れ出しているのが分かります。
(図の灰色部分が河川・水域)
太古の昔より、この地の有力者にとっての最も重要な課題は「治水」でした。
アールン達がカイラン川を渡ろうとした時に落ちていた橋に見られるように、この地を巡る恵みの水は、ひとたび上流の山々で大雨が降れば忽ち暴れ出し、下流の田畑、家屋その他様々な施設を幾度となく押し流してきました。
特に、南と東の山々では夏になると頻繁に台風に襲われ、大量の雨が降ります。
それだけでなく、雪解け水や梅雨の大雨など洪水の原因は多岐にわたります。
現代(サンダ暦600年代)に於いては治水技術の向上に伴って極端な大洪水は減少し、今まではすぐに水に浸かってしまって使い物にならなかったような低地でも次々に新田開発が行われるようになりましたが、それでも河川の周囲の設備の補修などを怠ると、暴れ川は再び目覚め、「その日、人類は思い出した...。」なんてことになりかねません。
アールン達が立ち往生したカイラン川の橋も、都市間の分断によって交通量・重要度が落ちてしまった橋の末路と言えるのです。




