事前知識
本作は『大怪獣がトリックです ~第1怪:戦艦亀~』の続編となっております。前作を読んでいない方ように最低限知っておけば良い事前知識をまとめておきました。
が! 前作読んでいただけるとより楽に読み進められると思いますので、ぜひ『大怪獣がトリックです ~第1怪:戦艦亀~』を先に読んでいただけますと幸いです!!
〇世界観
本編開始の約十年前に突如として地球に『怪獣』と呼ばれる、人・動物を無差別に食べ町を破壊する存在が出現。人類は地上を放棄し、地下で生活するようになっている。日本では、怪獣を討伐し地上を奪還することを目的とした怪獣討伐機関――通称『特務隊』が立ち上げられ、日夜怪獣と戦っている。
〇怪獣について
突如として地球に現れた化け物の総称。
既存の生物とは分子レベルから構造が違うらしく、人間が彼らを細胞レベルで確認しようとしても、黒い靄としてしか認識できなくなる。
怪獣は人や動物を食べるが、怪獣同士での共食いはせず、数年間ものを食べなくても死なないことが確認されている。
怪獣の血と血は反発する作用があり、怪獣の血を他の怪獣に加えても混じり合うことはない。一方、怪獣の血と人の血を混ぜると、人の血は瞬く間に怪獣の血に侵食される。
怪獣の中でも高層ビルを上回るサイズのものは『大怪獣』と呼ばれ区分される。
〇用語集
・特務隊:日本唯一の怪獣討伐機関。役割として第一から第六部隊に分類され、その中でさらに「カラー〇〇」と言ったチームに分かれている。
・怪獣人間:怪獣の血と適合した人間。適合した怪獣の姿に変身することができる一方、多くは理性を失うというデメリットを有する。
・特務隊第四部隊:主に怪獣討伐を生業とする特務隊の花形的存在。入隊から一年未満の者はイエロー、一年以上三年未満のものはブロンズ、三年以上五年未満の者はシルバー、五年以上の者はゴールドの星型バッジを胸に装着している。
・特務隊第五部隊:主に怪獣の研究・武器の開発を担当する部隊。
・特務隊第六部隊:主に雑用を担当とする部隊。他の隊から見下されることが多い。
〇主人公
・折原刹亜:特務隊第六部隊に所属する、筋トレが趣味の青年。友達がいない。
・石神宗吾:特務隊第六部隊に所属する、温和に見える青年。交友関係が広い。
・リュウ:人語を話す怪獣。記憶喪失であり、自身の目的を思い出すため、刹亜らに協力している。普段は白マフラーに擬態。