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第九地下層モグラ土木局、現在逆流中

*この物語は作者が趣味で、適当に書いてるメモと朝一番の(強制)ラジオ体操中におもいついた内容と妄想を書き溜めたモノをス〇ゼロを飲みながら書いた”短編作品”です。支離滅裂・シナリオ崩壊等の描写がございますが、それでも見たい方は… 好きな飲み物(アルコール的な物は大歓迎)とすきな煙(火をつけるものならナカーマ)を嗅ぎながら…生暖かい目で見てください(小並感)

なお…極力R指定的な作品は掲載しないようにするのでぇ~よろしくお願いします(小並感)

午前三時、土の中でサイレンが鳴った。

地上では雨だったけど、地下では砂糖水が逆流していた。

モグラ土木局の第九地下層では、モグラたちがヘルメットをかぶり、逆さまに立っていた。

「今日の工事内容は“意味の再配置”です!」

現場監督のモグラ・ムッツリーニが叫ぶ。

だれも理解してないが、誰も質問しない。そういうルールだ。

トンネルは文字でできている。

あいうえお、で削られたトンネルは、途中で「きゅうり」と「地熱調査」が交差する地点を通って、最終的には**空想的地層フィクショナリウム**へと接続される。

「ショベルよし!耳よし!語彙よし!」

一匹の新人モグラ・コモリが質問する。

「先輩、そもそもこの土木って何のために?」

ムッツリーニは目を細めた。

「この穴はな、**“未来の忘れ物”を埋めるための道”なんだよ」

その瞬間、地面が“上へ”崩れた。

時計の針が逆回転し、コンクリートがゼリーになり、

ヘルメットが語尾に「の」をつけて話すようになった。

「落盤!落盤なの!けれど今は浮いてるの!」

「誰が重力を貸したの!」

「これはもはや“崩れ立ち”なの!」

地層ごとずれた。世界が2センチずれた。

その隙間から、巨大な地中耳が生えてきた。

モグラたちは、耳のなかに向かってブルドーザーで進入する。

耳のなかには古い駅があった。

そこでは“地鳴り”が発車メロディになっていて、改札が穴だった。

ムッツリーニが指さした。

「あそこが最終工区、“無意味トンネル”の入り口だ」

「無意味……?」

「そう。意味が意味じゃなくなるための通路。

掘るたびに言葉が減っていく。そして、最後には……」

言いかけた瞬間、ムッツリーニは**「へ」になった**。

文字通り。「へ」という一文字だけの存在になった。

コモリが振り返る。全員が一文字になっていた。

「の」「こ」「ど」「わ」……

文字になったモグラたちは、静かに穴へと並んで入っていく。

そして、文字列のトンネルが完成する。

読み方のない文章、意味のない道。

そこに地上から電話がかかってくる。

「こちら地上管理センター。今日の納品物、“物語のはじまり”届いてませんが?」

電話口にいたのは、たぬきだった。


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