不完全の美学
*この物語は作者が趣味で、適当に書いてるメモと朝一番の(強制)ラジオ体操中におもいついた内容と妄想を書き溜めたモノをス〇ゼロを飲みながら書いた”短編作品”です。支離滅裂・シナリオ崩壊等の描写がございますが、それでも見たい方は… 好きな飲み物(アルコール的な物は大歓迎)とすきな煙(火をつけるものならナカーマ)を嗅ぎながら…生暖かい目で見てください(小並感)
なお…極力R指定的な作品は掲載しないようにするのでぇ~よろしくお願いします(小並感)
完全なものは、美しい
そう言われている
均整のとれた形
寸分の狂いもない線
誤差のない数値
それらは確かに
疑いようもなく、整っている
だが――
それを見続けていると
ふと、息が詰まる
どこにも“逃げ場”がないからだ
私はある日
完璧な彫像を見た
左右対称
傷ひとつない白
非の打ちどころがない
……だからこそ
何も感じなかった
美しいはずなのに
心が動かない
触れてもいないのに
冷たい
その帰り道
路地の奥で
壊れかけの像を見つけた
片腕は欠け
顔はひび割れ
片目は潰れている
本来なら
価値などないはずのもの
だが――
目が離せなかった
欠けた部分が
何かを語ろうとしている
歪んだ口元が
笑っているようにも
泣いているようにも見える
その“曖昧さ”が
私の中に入り込んでくる
完璧なものは、完成している
だから
そこに入り込む余地がない
だが、不完全なものは違う
足りない
崩れている
歪んでいる
だからこそ
“想像”が入り込む
欠けた腕の先に
どんな仕草があったのか
潰れた目は
何を見ていたのか
割れた顔は
何を思っていたのか
答えはない
だからこそ
無限に生まれる
私は気づく
不完全とは
“終わっていない”ということだ
未完成
未決定
未確定
つまり
“まだ、変われる”ということ
完全なものは、閉じている
だが、不完全なものは
開いている
だから人は
どこか壊れたものに惹かれる
どこか足りないものに
手を伸ばしたくなる
そして――
どこか狂っているものに
安心する
私はその像に触れた
ざらついた表面
欠けた断面
鋭く、危うい感触
その瞬間
「――美しい」
思わず、声が漏れた
完璧なものには
触れたいとは思わなかったのに
壊れたそれには
触れずにはいられなかった
血が滲む
指先が切れている
だが、不思議と痛みはない
むしろ――
心地いい
私は笑う
「そうか」
不完全とは
ただの欠損ではない
それは――
“引き込む力”だ
完成された美は、遠くにある
だが
壊れた美は
こちらを見ている
誘っている
「こちらへ」と
だから私は
少しだけ
ほんの少しだけ
その像を――
さらに、削った




