パフェグラスの窓辺から
*この物語は作者が趣味で、適当に書いてるメモと朝一番の(強制)ラジオ体操中におもいついた内容と妄想を書き溜めたモノをス〇ゼロを飲みながら書いた”短編作品”です。支離滅裂・シナリオ崩壊等の描写がございますが、それでも見たい方は… 好きな飲み物(アルコール的な物は大歓迎)とすきな煙(火をつけるものならナカーマ)を嗅ぎながら…生暖かい目で見てください(小並感)
なお…極力R指定的な作品は掲載しないようにするのでぇ~よろしくお願いします(小並感)
私は、グラスの中に生まれた。
透明なガラスに抱かれて、静かに積み重ねられていく――
バニラアイス、苺ソース、キラキラのゼリー、ホイップクリーム。
最後にちょこんと乗せられた赤いサクランボが、私の王冠だった。
「……なんて、美しいのかしら」
窓辺の席に運ばれる途中、カフェの店員さんがそうつぶやいた。
私はそれを聞いて、ほんの少しだけ誇らしくなった。
私はパフェ。
見られるために生まれた。
でも、それは“食べられる”ためでもあるということ。
目の前に座ったのは、若い女の子。
スマホを構えて、私をいろんな角度から撮っていく。
「今日のパフェ、めっちゃかわいい……!」
嬉しかった。
だって私、誰かに“かわいい”って思われるために、こんなに重ねられたんだもの。
でもね、ふと気づいたの。
グラスの底のほう、ゼリーの層が少しずつ、溶けはじめている。
冷たいはずのバニラも、じわじわと形を崩していく。
私は、崩れながら美しくあろうとしていた。
「いただきます!」
スプーンが差し込まれた。
ふわりと、甘い風が立ちのぼる。
冷たさと温もりが混ざる瞬間、私の中で、何かが静かに弾けた。
私は食べられていく。
美しく盛られた層が、少しずつ混ざり合って、やがて名もない“味”へと変わっていく。
けれど、不思議と悲しくはなかった。
甘さは、口の中でほどけるためにある。
パフェは、いつか食べられて、記憶になるための存在。
「すごく美味しかったな。写真も映えるし、また来よっと」
女の子はそう言って、席を立った。
そのとき、テーブルの上には、空っぽのグラスだけが残っていた。
でも私は、そこにまだ、少しだけ残っている気がした。
窓から差し込む光の中で、
ガラスの底にきらりと光る、一滴の苺ソース。
それが私の――
最後の、笑顔だった。




