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モライタインデー

*この物語は作者が趣味で、適当に書いてるメモと朝一番の(強制)ラジオ体操中におもいついた内容と妄想を書き溜めたモノをス〇ゼロを飲みながら書いた”短編作品”です。支離滅裂・シナリオ崩壊等の描写がございますが、それでも見たい方は… 好きな飲み物(アルコール的な物は大歓迎)とすきな煙(火をつけるものならナカーマ)を嗅ぎながら…生暖かい目で見てください(小並感)

なお…極力R指定的な作品は掲載しないようにするのでぇ~よろしくお願いします(小並感)

世界はとうに崩れていた

都市は骨組みだけになり

看板は砂に埋まり

空は常に赤く濁っている

水は枯れた

電気も消えた

だが――

チョコだけは残った

二月十四日

モライタインデー

その日、女は荒野に立つ

名は、レイナ

黒い革のロングコート

鉄芯入りブーツ

腰には“カカオ・ブレード”

袋の中には、甘き希望

男たちが群がる

肩パッド

トゲ付きバット

空腹の目

「くれぇぇぇ!」

「今年こそ!」

砂嵐の中、レイナは一歩も動かない

一人が跳びかかる

ドゴォッ!

回し蹴り一閃

男は三メートル吹き飛ぶ

二人目

カカオ・ブレードが弧を描く

ギンッ!

鉄バットが真っ二つ

三人目

膝蹴り

四人目

肘打ち

倒れても、なお群がる

レイナは袋を掲げる

「これが欲しいか」

全員が叫ぶ

次の瞬間――

「ギリ・チョコだ…ありがたく喰らえ!」

バララララッ!!

チョコを榴弾のように撒き散らす。

男たちは地面にダイブ。

「義理だぁぁ!」

「ヒャッハーチョコだぁぁ!!」

「確保ぉぉぉぉ!」

砂とカカオの乱戦

だがレイナは

銀色の箱を取り出す

赤い紋章

“シ・メイチョコ”

空気が変わる

レイナの視線が、一人を射抜く

タクマ

筋肉質

顔に傷

去年は義理一粒

「…貴様だ…ありがたく思え…」

差し出される箱

タクマは後退する

「やめろ……」

ざわめく男たち

「本命だぞ!」

「受けろ!」

「レイナ様の気持ちを無碍にするのか!」

タクマ、叫ぶ。

「三倍なんて無理だ!…うっ…うわぁぁぁぁぁぁぁ!」

レイナが踏み込むと

タクマが襲い掛かる

拳とブーツがぶつかる

ドンッ!

衝撃波で砂が舞う

タクマの右ストレート

レイナが受け流す

カカオ・ブレードの逆手斬り

タクマがギリギリで回避。

砂煙の中、二人は激突

蹴り

頭突き

タクマが叫ぶ

「俺は選ばれない!…三倍返しなんて…」

レイナが低く言う

「逃げるな…我の気持ちを…受け取れぬのか!」

タクマ、突進

レイナ、空中回転

ブーツがタクマの胸を打つ

ドォン!

地面に叩きつけられる

レイナが馬乗りになる

箱を開ける

濃厚な甘い香り

タクマは首を振る

「拒否する!…悪いが…なかったこ…」

レイナ、力づくで口を開けさせる

「受け取れ!それが…貴様の運命…」

タクマ、飲み込む

その瞬間

空が裂ける

鐘の音

男たちが一斉にひざまずく

低く、重く、唱える

「ホナ・カエシテー……」

「ホナ・カエシテー……」

その言葉に

「うっ…うああああああ」

タクマが叫ぶ

胸が焼け

服が裂ける

肌に赤黒い文字が浮かぶ

――ホナ・カエシテー

タトゥーのように刻まれる

痛み

そして重さ

レイナが立ち上がる

「三倍以上だ…約束だ…」

タクマは息を荒げる

遠く、白い塔が見える

白一色の巨大施設

ホナ・カエシテーの祝福を受けた者のみが見える場所

しかし、返さなかった者が連れて行かれる場所でもある

“白の処刑場”

義理を笑い

本命を果たせなかった男たちが消える最期の場所でもある

タクマは立ち上がる

胸の文字が脈打つ

「うぅ…なんで…俺がこんな目に…」

レイナは背を向ける

「生き延びろ!そなたは…美しい…」

それは祝福か、宣告か

砂嵐が再び吹く

義理チョコを握った男たちが叫ぶ

「来年こそ本命!」

「俺も…いつか…」

だが誰も知らない

本命とは

愛ではなく契約

甘さの奥に

返済義務がある世界

荒野に声が響く

「ホナ・カエシテー……!」

モライタインデー

それは戦い

そして

三倍の呪いの始まりだった


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