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見えない敵と、見えない明日

*この物語は作者が趣味で、適当に書いてるメモと朝一番の(強制)ラジオ体操中におもいついた内容と妄想を書き溜めたモノをス〇ゼロを飲みながら書いた”短編作品”です。支離滅裂・シナリオ崩壊等の描写がございますが、それでも見たい方は… 好きな飲み物(アルコール的な物は大歓迎)とすきな煙(火をつけるものならナカーマ)を嗅ぎながら…生暖かい目で見てください(小並感)

なお…極力R指定的な作品は掲載しないようにするのでぇ~よろしくお願いします(小並感)

始まりは、いつも遅れている気がした

何かが起きたあとに気づき

何かを失ったあとに焦り

何かが終わったあとに走り出す

まるで、穴だらけの地面を叩き続けるみたいだ

叩いた瞬間には、もう別の場所が膨らんでいる

敵の姿は見えない

なのに、確かに追い立てられている

 

彼は、ずっと何かと戦っていた

数字でも、人でもない

上司でも、世間でもない

もっと曖昧で

もっと正体のないもの

「遅れている」という感覚

「足りない」というざわめき

「このままではいけない」という、声にならない声

それは形を持たないくせに

胸の奥を殴ってくる

 

気づけば、追いかけてばかりだった

前にいる“誰か”の背中

まだ手にしていない“何か”

理想という名の、輪郭のない影

走っているはずなのに

同じ場所をぐるぐる回っている気がする

迷宮だ

出口はあるのか

そもそも、ここはどこなのか

 

彼は立ち止まる

前はどっちだ?

振り返ると、足跡は乱れている

右往左往した線が、地面を引っ掻いている

どこが「前」で、どこが「後ろ」なのか

もう分からない

 

けれど

分からないことと

進めないことは、同じではない

 

彼は、ほんの少しだけ足を出す

たった数センチ

誰にも気づかれない距離

それでも、さっきまで立っていた場所とは

確かに違う位置だ

 

見えない敵は、まだいる

「意味はあるのか?」

「報われるのか?」

「どうせ無駄だろう?」

そう囁く

その声は甘い

諦めるほうが、ずっと楽だからだ

 

それでも彼は

また足を出す

一歩

また一歩


闇は消えない

むしろ、濃くなる

だが、闇の中で目を凝らすと

かすかな線が見える

それは、これまでの失敗

これまでの遠回り

これまでの後悔

積み重なったそれらが

細い光になっている

 

光は、最初は細い糸だ

頼りない

今にも切れそうだ

だが、足を出すたび

糸は少しずつ太くなる

 

見えない敵は

完全には消えない

焦りも、恐れも、劣等感も

形を変えて現れ続ける

けれど彼は、ようやく気づく

敵は、外にはいない

自分が勝手に描いた“理想の影”と

戦っていただけなのだと

 

一寸先は闇

それは事実だ

だが、闇だからこそ

自分の出した一歩が、はっきりと残る

順風満帆でなくていい

一進一退でいい

進んで、戻って

それでもまた、進む

 

小さな一歩は

笑われるほど小さい

だが、その小ささの中に

確かな意思がある

 

彼は、見えない何かと今日も戦う

だがそれは

倒すべき敵ではない

抱えながら

連れていきながら

共に歩くものだ

 

闇の中で

彼は静かに足を出す

光はまだ細い

それでも

進むしかないのだと

彼は知っている

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