森の木琴
*この物語は作者が趣味で、適当に書いてるメモと朝一番の(強制)ラジオ体操中におもいついた内容と妄想を書き溜めたモノをス〇ゼロを飲みながら書いた”短編作品”です。支離滅裂・シナリオ崩壊等の描写がございますが、それでも見たい方は… 好きな飲み物(アルコール的な物は大歓迎)とすきな煙(火をつけるものならナカーマ)を嗅ぎながら…生暖かい目で見てください(小並感)
なお…極力R指定的な作品は掲載しないようにするのでぇ~よろしくお願いします(小並感)
夜のジャングルは、濃密な闇に包まれていた
少年は川辺で拾った木片を削り、竹の骨で組み上げた木琴を抱えていた
風に晒された木は、どれも違う音を持っていた
低くうねる音、高く澄む音、そして柔らかく跳ねる音
少年が最初の鍵を叩く
──コトン
透明な響きが夜の森を駆け抜け、葉や水滴がきらりと震えた
森が静かに息を呑んだ瞬間だった
二音、三音
軽快なリズムが連なり、森に旋律が生まれる
──コトコトン、コトン、カラン!
すると、木々の間から光の粒が弾けるように溢れ出した
それは森の精霊たち
小さな影の精霊は軽やかに跳ね
大きな光の精霊は腰をくねらせながら舞い踊る
木琴の響きに合わせ、鳥が羽ばたき
蛍のような光が空中でリズムを刻んだ
少年は夢中で鍵を叩いた
リズムが速くなると精霊たちの踊りも熱を帯び
静かな森が一夜の祭りへと姿を変えていった
「もっと!」
「踊らせて!」
声なき声が木琴の音と混ざり、夜空に跳ねた
やがて夜が更け、少年の指は疲れて動きを落とした
音がゆっくりと静まると、精霊たちは一人、また一人と森に還っていった
残されたのは静かな闇と、まだ揺れている木琴の余韻
少年は深く息を吐き、木琴を胸に抱えた
「これは僕の音じゃない。森と一緒に作った音だ」
木々がざわめき、まるでその言葉に応えるようだった




