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湯気の向こうに

*この物語は作者が趣味で、適当に書いてるメモと朝一番の(強制)ラジオ体操中におもいついた内容と妄想を書き溜めたモノをス〇ゼロを飲みながら書いた”短編作品”です。支離滅裂・シナリオ崩壊等の描写がございますが、それでも見たい方は… 好きな飲み物(アルコール的な物は大歓迎)とすきな煙(火をつけるものならナカーマ)を嗅ぎながら…生暖かい目で見てください(小並感)

なお…極力R指定的な作品は掲載しないようにするのでぇ~よろしくお願いします(小並感)

おれは、町の中華屋。

名は「福来軒ふくらいけん」っていう。

ちいさな商店街の角っこで、今日も湯気をあげてる。

開店したのは昭和の終わり頃。

先代の店主がひとりで始めたんだ。腕一本、油ひと鍋、夢ひとつ。

のれんをくぐれば、八畳ほどの店内にカウンター。

ラーメン、チャーハン、餃子、回鍋肉──

そんなに種類はないけど、どれも“ちゃんと腹にたまる味”だった。

常連がついて、学生が通って、昼休みのサラリーマンたちが争うように席を取り合った。

「おっちゃん、いつもの!」

「今日は大盛り頼むぜ!」

どの声も、うれしかった。

おれはここで、たくさんの腹と、たくさんの心をあっためてきたんだ。

時代が流れて、商店街もシャッターが増えた。

コンビニやチェーン店がどんどんできて、

スマホで注文すれば何でも届くようになった。

それでも、店主は変わらず鍋をふるい続けた。

「この町で腹減らしたやつがおったら、うちは開けとく。それでええ」

だけど、ある冬の日、店主が厨房で倒れた。

病気だった。もう長いこと、無理してたみたいだ。

店は一時休業。

のれんは降ろされ、鍋の音もしなくなった。

数日後、息子がやって来た。

「父さんの味、もう一回出してみようかな」

店主の手ほどきを受けてきた若いあいつが、

古い鍋を磨いて、スープを炊いて、餃子を包みはじめた。

変わったものもある。

券売機が入ったし、若者向けのメニューも増えた。

でも──

「いらっしゃい」って言う声と、

チャーハンの湯気と、

ラーメンの香りだけは、変わらない。

今日もおれは、あの角で湯気をあげている。

「おっちゃん、いつもの!」

「……って、あれ、代わったの?」

「はい、でも味は、ちゃんとそのままです」

笑い声がこだまする。

ああ、また誰かの腹が、心が、あったまっていく。

おれは、町中華。

でっかいことはできないけれど、

「おかえり」と言える味を、ここで出し続けるだけさ。

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