ビバップの夜明け
*この物語は作者が趣味で、適当に書いてるメモと朝一番の(強制)ラジオ体操中におもいついた内容と妄想を書き溜めたモノをス〇ゼロを飲みながら書いた”短編作品”です。支離滅裂・シナリオ崩壊等の描写がございますが、それでも見たい方は… 好きな飲み物(アルコール的な物は大歓迎)とすきな煙(火をつけるものならナカーマ)を嗅ぎながら…生暖かい目で見てください(小並感)
なお…極力R指定的な作品は掲載しないようにするのでぇ~よろしくお願いします(小並感)
夜明け前の街はまだ眠っていた
しかし一軒のクラブの扉からは、微かに音が漏れていた
昨夜の熱狂と孤独の余韻を残したまま、再び楽器を抱えた若者たちが集まり始めていたのだ
「夜は終わらない。ここからが始まりだ」
誰かがそう言い、ピアノの鍵盤に触れる
軽やかなフレーズが流れ、ベースが歩み、ドラムが柔らかくブラシを揺らす
その瞬間、東の空から差し込む光が窓を照らした
――ビバップの夜明けが訪れていた
サックスが吹き鳴らす
まだ拙さの残る音色だが、その勢いには恐れがなかった
若い息が、夜明けの空を切り裂く
ピアノはそれを追いかけ、鋭いコードを叩き込む
ドラムは軽やかにシンコペーションを刻み、ベースは強いリズムで地を支える
「行け! もっと速く!」
若者たちは互いに挑発し合いながら、アドリブを繰り広げる
間違いもある。音が外れる瞬間もある
だが、そこに宿るのは恐れ知らずの自由だった
観客はいない。
だが窓の外を歩く新聞配達の少年が足を止め、耳を傾けた
彼の目は輝き、リズムに合わせて軽くステップを踏んだ
――音は確かに未来へ届いていた。
セッションは頂点に達し、やがてテーマに戻る
《A Night in Tunisia》の異国情緒ある旋律が、朝の街に響く
まだ眠る都会に、まるで新しいファンファーレのように鳴り渡った
最後に全員がユニゾンで吹き切り、ドラムがシンバルを高らかに鳴らす
朝の光が差し込み、クラブは輝きに包まれた
若者たちは笑顔で顔を見合わせた
「俺たちの時代が来る」
その確信が胸の奥で熱く燃えていた。




