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ぬるゼロと海の女

*この物語は作者が趣味で、適当に書いてるメモと朝一番の(強制)ラジオ体操中におもいついた内容と妄想を書き溜めたモノをス〇ゼロを飲みながら書いた”短編作品”です。支離滅裂・シナリオ崩壊等の描写がございますが、それでも見たい方は… 好きな飲み物(アルコール的な物は大歓迎)とすきな煙(火をつけるものならナカーマ)を嗅ぎながら…生暖かい目で見てください(小並感)

なお…極力R指定的な作品は掲載しないようにするのでぇ~よろしくお願いします(小並感)

深夜1時。

 東京の片隅、ボロアパート「松風荘」。

 エアコンは3年前に沈黙、修理の相談相手はス〇ゼロのみ。

 45歳・独身・パンツ一丁の男、石黒タカシは畳の上で煮込まれていた。

「……扇風機の風がぬるすぎて“フェイシャルスチーム”みたいになっとる……この部屋、もう“中年のコンソメスープ”やんけ……」

 汗まみれの手で冷蔵庫を開ける。中には、希望の飲料・ス〇ゼロ(レモン9%)。だがその温度は──

「ぬるッ!?これ風呂!?俺、スパークリング温泉に浸かってたんか!?お湯の中で炭酸飲んでたんか!?ぬるゼロかよッ!!」

 希望は崩れ去った。

 だが、この男の脳内は、ちょっとした祭りだった。

「……冷えるには……ス〇ゼロと……“海風”しかねぇ……」

 パンツ一丁+Tシャツ+ぬるゼロ片手。

 中年男、夏の深夜に東京湾へ旅立つ。


 東京湾・人気のない突堤。

 風が心地よく、海は静かで、月が煌々と輝いていた。

「ひゃ〜〜〜涼しっ……東京湾、実は避暑地説……あるな……」

 石黒は堤防の先端に腰を下ろし、ぬるゼロをラッパ飲み。

「やっぱり、ス〇ゼロってのは“外気冷却式”が一番うまいんよ……」

 その瞬間──足元がヌルッ。

「ヌオワッ!!?」

 石黒タカシ、豪快に転倒。

 そしてそのまま、東京湾にダイブした。


 バシャバシャと海面でもがく中年。

「ぬわぁっ……しょっぱ!!ス〇ゼロと塩水が混ざって新商品できそう!!」

 そのとき、背後から声がした。

「ここ、アタシの溺死スポットなんだけど……新参?」

「幽霊ぅぅうう!?いやいやいや!!設定が渋谷じゃなくて東京湾って何ッ!?」

 振り返ると、そこには──

 濡れた白ワンピースに長い黒髪、そして妙に冷えたス〇ゼロ(グレフル)を手に持った女幽霊。

「いいじゃん。あんた、面白い顔してるし」

「誉め言葉!?呪い!?なにその“顔採用”!?俺、エントリーしてない!!」

「パンイチで落ちてきたの、アナタが初めて……♡」

「怖っ!!運命の演出、ホラーなんですけど!!」


 こうして、東京湾にぷかぷか浮かぶ中年と女幽霊の、謎のス〇ゼロパーティが始まった。

「アタシ、ユウナ。学生時代にナンパされて溺れたの。そこから毎晩、男待ち♡」

「それ、地縛の理由が軽すぎんか!?え、なんでナンパ失敗で成仏できんの!?“既読スルー”で祟るタイプ!?」

「でもねぇ……あんた、ちゃんと話聞いてくれるし……ス〇ゼロも飲めるし……♡」

「……あれ?オレ、もしかして“水死界隈のモテ枠”に入った……?」

「来年も……一緒に、飲みに来てくれる……?」

「こっわ!?この告白、重力あるぞ!?ス〇ゼロより重たいんだけどッ!?」


 やがて空が白みはじめた。

 最後のス〇ゼロを二人で空ける。

「タカシくん……また来年ね……来なかったら、迎えに行くから♡どこまでも♡寝てても♡働いてても♡」

「ヤン霊ッ!?それもう、悪霊じゃなくて“追跡型”やんけ!!」

 波間に溶けるように消えるユウナ。手には、最後まで冷えたス〇ゼロ。


 その後──

「はい、湾岸署です〜。“中年男性が海で幽霊とス〇ゼロ乾杯してた”って通報があって……」

「違うんです!!俺はただ!ただ涼みに来ただけなんです!!パンツは履いてる!!飲酒は合法!!」

「いや、もう全部アウトです。パンイチ・幽霊・発泡酒。トリプルアウトです」

「ぬるゼロで通報される人生って何なんですかあああああ!!」


 こうして石黒タカシの夏は、

 ス〇ゼロと、女幽霊と、警察の冷たい視線に包まれ、

 静かに──いや、うるさく幕を閉じた。

 でも彼の胸には、確かに刻まれていた。

「来年の夏も、あの“溺死スポット”で──冷えたス〇ゼロを」



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