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使命、果たし終えてであります!

*この物語は作者が趣味で、適当に書いてるメモと朝一番の(強制)ラジオ体操中におもいついた内容と妄想を書き溜めたモノをス〇ゼロを飲みながら書いた”短編作品”です。支離滅裂・シナリオ崩壊等の描写がございますが、それでも見たい方は… 好きな飲み物(アルコール的な物は大歓迎)とすきな煙(火をつけるものならナカーマ)を嗅ぎながら…生暖かい目で見てください(小並感)

なお…極力R指定的な作品は掲載しないようにするのでぇ~よろしくお願いします(小並感)

自分、昭和五十三年製のカラーテレビ型ブラウン管、長年お茶の間にて任務を務めてまいった者であります!

この身がここに置かれる以前、任に就いておられたのは――

白黒テレビ殿。

無骨ながらも毅然とした佇まい、明暗の中に真実を映すその姿は、

家族に「テレビとは何か」を教えてくださった立派な先輩でありました。

「映すことに色は要らぬ」と言わんばかりの潔さ、

演歌も相撲もニュースも、白と黒の間でドラマを描いておられたのであります。

そんな白黒テレビ殿が引退され、

次に任務を引き継いだのが、自分であります!

「今日から君がこの家を照らすのだぞ」

そう言われた日、コンセントに差し込まれたときの誇らしさ、今も忘れられないであります!


自分は、色を持つ者としての使命を全うしてきたのであります。

桜のピンク、炎の赤、青空の蒼。

その一つひとつを、家族に伝えるのが自分の任務だったであります!

昭和の笑い声、平成の涙、あらゆるドラマを自分は映してきた。

ときには熱をもちすぎて後ろから煙を出したこともありましたが、それすらも情熱の証!

正月も盆も、停電明けも、

「ついた!」「見える!」と喜ぶ声があれば、何時間でも、何年でも、画面を灯し続けたであります。


しかし、時代は進みます。

液晶の波、薄型の潮流、ネット動画の襲来。

気づけば、自分の出番は減っておりました。

そんな中、ある日ついに――

自分の後継となる者が、配備されたのであります。

最新式・薄型テレビ殿。

インターネット接続、音声操作、録画機能、YouTubeにゲームまでこなす万能型。

姿勢は薄くとも、その才能は厚く、まさしく未来のスターであります!

自分は、もう映像がちらつき、色がかすみ、

音も少し籠もるようになってまいりました。

そろそろ、長き勤労の任を終え、

お休みに入らせていただく覚悟であります。


とはいえ――

自分は忘れません。

昭和の熱、平成の夢、そして家族の笑顔。

いつか押入れの奥でそっと思い出されたとき、

あの頃の映像が心によみがえるなら、

それだけで、自分は十分に報われるのであります!

この任務、ここまで!

次は、薄型テレビ殿――どうか、よろしく頼むであります!

敬礼!


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