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旅するポップコーン

*この物語は作者が趣味で、適当に書いてるメモと朝一番の(強制)ラジオ体操中におもいついた内容と妄想を書き溜めたモノをス〇ゼロを飲みながら書いた”短編作品”です。支離滅裂・シナリオ崩壊等の描写がございますが、それでも見たい方は… 好きな飲み物(アルコール的な物は大歓迎)とすきな煙(火をつけるものならナカーマ)を嗅ぎながら…生暖かい目で見てください(小並感)

なお…極力R指定的な作品は掲載しないようにするのでぇ~よろしくお願いします(小並感)

ボクは、ポップコーン。

塩バター味。

できたて、ふわふわ、映画館育ち。

釜で弾けた瞬間から、スクリーンの音が聞こえてた。

だからボクはいつも思ってる――

映画は、遠くへ連れていってくれる魔法だって。


今日の映画は、風の吹く草原を旅する少年の話だった。

草の匂いはしないけど、風の音がスクリーンから流れてきて、

ボクの軽い身体もふわっと浮いた気がした。

となりの席の人の手が、ボクの仲間をひと粒つまんでいく。

ボクはまだバケットの底。

スクリーンの光が、バターの膜をキラキラ照らす。


嵐のシーンでは、ボクの中の何かがドキドキして、

雨のシーンでは、釜の熱がほんの少しだけ冷えたような気がした。

少年が砂漠を超えたとき、

ボクもなんだか、旅を終えた気分になってた。


やがて、ボクにも順番が来る。

つままれて、暗闇の中へ吸い込まれるその瞬間――

(あぁ、ここが旅の終着点だ)


味わわれて、消えてしまうけど、

ボクの中にはちゃんと残ってた。

あの草原の色、風の音、少年のまなざし。

それはきっと、ボクを食べた人にも、少しだけ伝わってると思う。

**「ああ、いい映画だったな」**って、あの一言の中に。


ボクたちポップコーンには、長い時間はない。

でもそのぶん、スクリーンの一秒一秒に心を重ねる。

旅する気持ちで、映画を味わう。

今日もどこかで、また新しい作品がはじまる。

そして、ボクの仲間たちは、誰かの旅にそっと付き添っていく。

それが、ポップコーンのしあわせ。

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