そっちの顔のが好き
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
喚かないのが~。の二人。
流れは大丈夫。いや、細かいとこ大丈夫じゃない。連載で何とかしろ!!
と自分に言い聞かせてます。
「じゃあ兄ちゃん、ゲームしよう」
帰ってきて早々、弟は彼の腕を掴んで部屋まで引き摺ろうとしている。元々、彼が家に来ると分かった瞬間、自分が持っているソフトを厳選していたし、こうなる事は明白であった。
が、問題は弟の心情ではなく、彼の……。今だって母と弟が無理矢理引き留めたような物だし、私と彼との空気も元々ぎこちなかったし、家族総出て世話になっているのは明白だった。
「あまり迷惑をかけるんじゃない」
「えー。さっきまで姉ちゃんが兄ちゃん独り占めしてズルいじゃん」
其れを言われると何の反論も出来ない。一人無言になっていると、彼の声が静かに響いた。
「いや、夕飯ご馳走になるし、俺で良ければ。其れで良いか?」
すると弟の顔が爛々と輝いた。今の問い掛けに納得したらしい。すぐさま私達の間を走り抜けると、階段から大声を出す。
「本当!! じゃあ、俺の部屋まで来てね。絶対だよ」
そう言って二階へと姿を眩ませた。
「悪いね」
「いえ。別に」
母も淡々とそう言って、姿をくらます。二人だけになった私達は何とも気まずい空間に取り残された。先程までのぎこちない空気がしんしんと積もる中、其れを変える為に、渡されたぬいぐるみに目を向ける。
「君と同じものって言っていたけれど、なんだろうね」
から笑いを浮かべながらビニールの袋から取り出すと、大きな熊の縫いぐるみが顔を出した。淡いピンク色が特徴の有名なクマの女の子。
「へへへ。可愛い」
彼も同様にビニールから取り出すと、同様の熊の縫いぐるみが出て来た。この熊の縫いぐるみと対になる様なミルクブロンドのクマの男の子。そう言えば公式設定でこの子達恋人だったな。
そこで思い出すのは母の言葉。『君達に相応しいと思ってね』。これ……そう言う意味で。
「借りを作ってばかりだな。お前にも、お前の母さんにも」
「いや、何処が!? 君の方に気を使わせているよね!!」
「秘密。という訳で、またお前とお前の母さんに借りを作って悪いけど」
そう言って、クマの男の子のぬいぐるみを私に差し出す。戸惑っていると、私が抱えている熊の縫いぐるみを人無でした。
「交換しよ。それ、お前だと思って大切にするから」
そうして熱が上がったのは言うまでもない。
「泣くよりもそっちの顔のがずっと好き」
読者様
ぬいぐるみの中身、前回で確認してんじゃん。
彼タイミング的に確認してなかったじゃん。
せめて彼が確認する様な描写にしないと。
その方が自然だし。
作者
そうなんですよォ。だから連載の時にまた変更する予定なんですよォ。作者色々テンパってこうなってるんですよォ。
と言い訳を並べております。
母がとったのは、恐らく皆様ご存知のキャラクターです。ただ細かく言うと著作権が厳しいので。
改めて調べて来ました。
似ているけれど、別の会社が出してる正規品だそうで。
そうなるときっと恋人の設定もないのかも知れない。
でもね、似てるけど違う。違うけど、本当。という意味で相応しいと思ってます。
君達も恋人だけれど、本格的な意味での恋人じゃないし。
最終的にテーマパーク行って、二人で買えると良いね!!
※作者は平気で後付け行うタイプなんですよォ。
※辻褄合えばなんでも良いじゃん? 精神。
恐らくフラ〜っと眺めて、『お、これ良いじゃん。対になるものなら何でも良かったけれども、恋人の方がますます良いよね?』みたいなノリで取ってます。
※母違うよ!! 望みの品じゃないよ!!
デカイ縫いぐるみはひとつ置きが鉄板だと思うので、後ろ側に並んでいるもう一個の方を、店員さん呼び出して『置いて』と言ってると思います。
彼的には怒っていないけれど、『照れ顔見ないと割に合わねぇ』的なノリでからかっているだけかと。
明日もまだ続きます。