新選組副長
※龍馬の言葉は土佐弁ですが、本作では土佐弁にすると読みづらさがでるためあえて使わずに執筆しています
竜馬は千葉道場での修行を続ける中、道場に新たな顔が現れた。その男は厳つい顔立ちと強い眼光を持ち、一目で他の者とは違う雰囲気を漂わせていた。竜馬はこの男に興味を持ち、彼と剣術の稽古を申し込んだ。
稽古が始まると、彼の剣術は素晴らしいものであり、竜馬も必死になってついていくのが精一杯だった。二人は熱心に剣を交え、次第に互いに信頼と尊敬の念を抱くようになった。稽古が終わり、汗を拭きながら休憩すると、彼はついに名前を明かした。
「君とはいい勝負だった。名前を聞いていなかったな。俺は土方歳三だ。よろしく頼む」と彼は力強く言った。その男は、新選組副長になる運命にあることを竜馬は知っていた。
竜馬は驚きを隠せなかったが、その驚きは内心に留め、笑顔で言った。「俺は坂本龍馬。これからも一緒に修行できるのを楽しみにしている。どうかよろしくお願いいたします」
竜馬は土方とすぐに意気投合し、彼と共に剣術の稽古を始めた。土方の剣技は素晴らしく、竜馬は彼から多くを学ぶことができた。また、稽古を通じて、竜馬は土方が国のために尽力しようとする強い意志を感じることができた。
ある日、稽古が終わった後、竜馬は土方に尋ねた。「歳三さん、どうしてそんなに力を入れて剣術を学んでいるんですか?」土方は少し考え込んだ後、真剣な表情で答えた。「この国が変わるためには、力を持つ者が行動を起こさなければならない。僕はそのために剣術を学んでいる。僕が力を持てば、必ずこの国を良い方向へ導けるはずだ」
(歳三さんも、象山先生と同じように強い決意を持っているんだ。僕も彼らに負けないように頑張らなければ。)竜馬は、土方の言葉に勇気をもらい、更なる力を奮い立たせることができた。
土方との出会いを経て、竜馬は千葉道場での修行にますます力を入れるようになり、徐々に彼も土方と肩を並べる剣士へと成長していく。そして、竜馬は幕末の動乱期を迎える日本で、自らの力を発揮し、国の未来を変えるべく奮闘することを決意するのだった。