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外国船砲撃事件からの資金調達へ

※龍馬の言葉は土佐弁ですが、本作では土佐弁にすると読みづらさがでるためあえて使わずに執筆しています。龍馬以外の登場人物に関しても同様です。

 文久3年5月


 竜馬のもとに、長州藩が外国船への砲撃をした事件の知らせが届いた。竜馬は高杉晋作や桂小五郎に思いを寄せていたため、この知らせに心が揺れた。


(やはり歴史通り、長州藩が外国船に砲撃したのか…これからめまぐるしく情勢が動くぞ。)


 竜馬はその知らせを聞いて驚愕したものの、分かっていた。そして、高杉からの手紙が届く。内容は、外国に砲撃したこと、および今後の外国との戦いに備えて奇兵隊を創設したことが書かれていた。


 高杉からの手紙には、竜馬にも長州に来て力になってほしいという要請が書かれていた。


(俺にも力になってほしいってか。でも、俺は勝海舟のもとで学ぶべきことがあるんだよな。)


 竜馬は悩むが、勝海舟のもとで学ぶことを選択する。


 そんなある日、竜馬が勝海舟のもとを訪れると、勝は何とも言えない表情で竜馬に話しかけた。


 「龍馬、実は最近、将軍家茂様に直談判して、幕府軍艦奉行として幕府の海軍の人材育成を行う海軍操練所を神戸に開設することが許可されたんだ。」


 竜馬は驚いた。「それはすごいことだ、勝先生。でも、嬉しそうじゃないのはなんでですか?」


 勝は苦笑いを浮かべる。「実はな、幕府からは3千両の出資を得たんだが、まだお金が足りなくてな。そこで頼みがあるんだが、お前さん、福井に行ってくれるかい?」


 竜馬はすぐに内容を理解した。「俺が福井に行って松平春嶽様に頼んできます。」


 福井に到着した竜馬は、松平春嶽とさっそく会談した。


 春嶽は開口一番に「龍馬、久しぶりだな。お前さん、長州藩が外国船に砲撃したって聞いたか?」と竜馬に尋ねた。


 竜馬はうなずく。「はい、聞きました。それに長州の知人からも知らせが来ました。」

 竜馬は高杉から来た手紙の内容を春嶽に説明した。


 春嶽は優しい口調で語り始めた。「まあ、長州藩は天皇陛下の御心に従って行動したんだろうけど、外国との戦いは容易じゃない。お前さんも、外国との交流や近代兵器に詳しいだろう?」


 竜馬はうなずき、「ええ、確かにその通りです。それに、日本が外国と対等な立場で交渉するためには、まず近代的な海軍が必要です。」


 春嶽は興味津々で聞いていた。「そうか。では、お前さんはどうすれば日本の海軍が強化されると思う?」


 竜馬は自信を持って答えた。「それが、師である勝先生が神戸で開く予定の海軍操練所なんです。今の日本には、近代的な海軍を築くための人材が足りていません。この海軍操練所では、若い志士たちが学び、日本の近代海軍を築く人材を育成することができます。」


 春嶽は深くうなずいたが、少し表情を曇らせていた。しばらく考え込んだ後、彼は言った。「なるほど、確かにその通りだろう。しかし、ここに来た目的は、それを実現するための資金を求めるためか?」


 竜馬は少し驚いたが、春嶽の洞察力に感心しながらうなずいた。「ええ、その通りです。福井藩として出資を検討いただけると大変ありがたいんですが…」


 春嶽は再び深くうなずいた。「わかった。福井藩として出資を検討しよう。お前さんの言う通り、日本の未来のために必要なことだからだ。」


 竜馬は感謝の言葉を述べた。「ありがとうございます、松平様。このご恩はきっとお返しします。」


 松平春嶽はにっこりと笑い、「いいや、お前さんはこれから日本の未来を切り開く大役を担うだろう。その時に思い出してくれれば、それで十分だ。」


 竜馬は福井を後にし、神戸に戻って報告する。勝海舟は報告を聞いて喜び、神戸海軍塾の開設に向けて準備を進めた。

 

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