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勝海舟

※龍馬の言葉は土佐弁ですが、本作では土佐弁にすると読みづらさがでるためあえて使わずに執筆しています。龍馬以外の登場人物に関しても同様です。

 勝海舟の元へと向かう竜馬。勝海舟はつい最近、咸臨丸に乗ってアメリカから帰国したばかりだった。そのため、竜馬は彼に会えることに興奮しながらも、海外の情報や見聞を持つ彼と話すことへの緊張も感じていた。


 勝海舟の屋敷へ到着した竜馬は、いきなり勝から刺客だと勘違いされてしまった。勝は構えた様子で竜馬を睨んで言った。「おい、お前は何者だ? 刺客か?」


 竜馬は慌てて手紙を取り出し、手を上げて言った。「いや、違います! 松平春嶽様からの手紙をお持ちしています。」


 勝は疑わしげに手紙を受け取り、目を通した。その内容を確認すると、彼の顔色が一変し、すぐに誤解を解いて謝罪した。「すまん、龍馬。ちょっと用心深かったものだ。最近は敵が多くてな。」


 竜馬は苦笑しながら答えた。「いえいえ、こちらこそ突然お邪魔して驚かせてしまいました。これからはもっと気をつけます。」


 勝は笑いながら竜馬を招き入れた。「気にすることはない。さあ、中に入って話をしよう。お前さんとはこれから仲良くなりたいものだ。」


 その後、勝は竜馬に対して現在の日本がどうなっているかを質問した。竜馬は、幕府の問題や自分たちが経験した内容や今後の改革について熱く語った。勝は興味深く聞き入り、自身がアメリカで見たものや学んだことを竜馬に説明した。


「アメリカは思想や技術の進歩がすごいんだ。日本もそのようにならなければ、近い将来に他国に飲み込まれてしまうかもしれん。」と、勝は力説した。


 さらに勝は、松平春嶽の人柄について語り始めた。春嶽はかつて幕府の政治方針に反対していたことで、藩主を引退させられていた過去があった。「春嶽は、権力に流されない勇気のある男だ。お前さんも彼から多くを学べるだろう。」


 勝海舟は、春嶽からの手紙を読み進めるうちに、竜馬が脱藩していることを知った。彼は少し驚いた表情を浮かべたが、すぐに真剣な顔に戻り、竜馬に言った。「龍馬、お前さんは脱藩しているのか。それならば、今後のお前さんのためにも、この件を放免してもらえるように働きかけなくてはならん。」


 竜馬は驚きと感謝の気持ちで溢れ、勝に深く頭を下げた。「ありがとうございます、勝さん。お陰で、これからの道が少しでも歩みやすくなります。」


 勝はにっこりと微笑んで竜馬に答えた。「お前さんのような若者が、日本の未来を築くために活躍できるよう、力になりたいんだ。さあ、これからどんな道を歩むか、お前さんの話を聞かせてくれ。」


 こうして、竜馬と勝は、お互いの考えや今後の日本を築くための話を熱心に交わすことになった。勝の幅広い見識を聞いて、竜馬は勝を師と仰ぐようになった。


 しばらくして、勝の尽力により、竜馬の脱藩が放免されることが決定した

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