カヴェイネン:異国から来た訪問者(42)ジャファールの帰還
星月夜
タリヤ公邸の衛兵は、木の上にバサッと重い物が落ちてきた音を聞いた。
その音は、上から下へ、枝に負担をかけながらさらに落ち、木の根元に着地した。
「なんだあ?」
音が着地したところに駆け寄って、衛兵は少年を見つけた。
「昼間、大広間の客人たちと一緒にいた子じゃないか」
「大広間?」
「公のところにお客人が来ている」
「退屈して散歩に出て木登りでもしたのか?」
「寝るにしても、もうちょっと安全な場所があるだろうにな」
別の衛兵が言ったのを聞いて、衛兵は少年を担いだ。
「大広間に届けてくる」
少年を担いだ衛兵は大広間に向かう。
少年はぐったりしていたが、衛兵には木の上で昼寝をして落ちても起きないほどぐっすり寝ているのだ、という程度に理解された。
*** *** *** *** ***
広間で、白髪のカヴェイネンは衛兵から少年を受け取った。
少年は相変わらずのジャファで、カヴェイネンはピンと小さく顔を見合わせ、それからイブレイムを振り返る。
「ご子息で、間違いございませんか」
白髪のカヴェイネンの問いに、イブレイムは両腕を伸ばしてジャファを受け取って顔を確かめた。
「うちのチビだ」
カヴェイネンはイェジンに目を向ける。
イェジンは小さくカヴェイネンに頷いて見せた。
息子が帰らないタリヤ公は、おろおろしながらジャファとイブレイムの親子の後ろで挙動不審になっている。
「あー……兄上……その……ジャファールは……」
イブレイムはタリヤ公を振り返り、顔をしかめた。
「生きてる」
「それは……ああ……」
タリヤ公が言葉を濁したのに対し、デイジェンとビジューは肩を落とす。
「スタラーデ殿はバルキアに残りましたね……」
「あの国は、あのあと無事で済むのだろうか」
顔を見合わせて首を傾げ、デイジェンとビジューはジャファを振り返った。
「あいつ従兄弟を倒さなかったな」
「八つ裂きにする権利はあると言いながら、それ以上のことはしませんでしたね」
タリヤ公はハッとしてデイジェンとビジューを見た。
「そう……そうだ……少なくとも、あの世界であの子は生きている」
デイジェンとビジューは白髪のカヴェイネンと目を合わせ、小さく笑う。
カヴェイネンは俯いた。
ピンが小さな手でペチペチとカヴェイネンの耳を叩く。
「旦那、旦那、カストールは宰相が訴えられたあと、逃げ切ったんですか?」
「逃げ切ったよ」
ピンは少し言葉を見失い、それからまたペチペチとカヴェイネンの耳を叩いた。
「あいつ、妹を魔女呼ばわりして異端者狩りに突っこんでおいて、自分は侯爵になったんですか?」
「なったよ」
アルタンが目を眇める。
「リリアナ嬢は侯爵夫人に?」
「なった。少なくとも私はそう聞いている」
カヴェイネンは頷いた。
白髪のカヴェイネンとふたりの地龍が静かに交わした言葉に、誰もが沈み込んだような表情で沈黙した。
最初に沈黙に耐えきれなくなったのはタリヤ公だった。
「カヴェイネン殿、あなたはあの後を知っているはずだが、スタラーデは……」
カヴェイネンは息をつく。
「カストール殿をどうすべきであったかは、ヴェスタブールには答えがない。スタラーデ殿がジャファール殿を殺したとしても、それはエニシャでのことであって、バルキアでは宰相を訴えた後にカストール・ヴァン・フォルクサンが訴訟を起こされたという話を私は聞かなかったし、それ以上の何かが起きたとも聞いていない。ただ、リリアナ嬢は侯爵夫人としてヴェルタネンデにはよくおいでになっていたし、リゲル嬢とおそろいなのだと言って、よくタルシャの香水を買っていた。スズランの香水をカラスにいただいたり、ユリとなにかの香水を娘にいただいたりした」
そう言いながら、カヴェイネンはイブレイムが絨毯の上に寝かせたジャファの頭を軽く撫でた。
「リゲル・ヴァン・フォルクサンは、妹は魔女だというカストール殿の訴えで命を落としたが、実際のところは巷でそれを信じた者はいないということは調べた。噂というのは尾ヒレがつくものだが」
カヴェイネンは左肩に乗っかっているピンを見た。
「そうでしょうね」
ピンは頷く。
「私だって尾ヒレはなくとも尻尾ぐらい付けますからね」
アルタンがピンを見る。
「ネズミは噂に尻尾を付けるのか」
「そりゃ尾ヒレなんてもの見たことのあるカヤネズミがどんだけいるかって、畑で草むらに家作る俺たちカヤネズミが水のなかで獲物を捕まえると思うの?」
「……」
アルタンは考え込んだ。
「なるほどそれはないだろうな。おまえより大きな魚のほうが多いぐらいだ」
「おまえ猛禽類だから魚を捕まえて食うだろうけど、俺らのゴハンで動くものってのはバッタとかバッタとかバッタ」
「ほぼバッタ」
「そうだよ、捕まえる動物はほぼバッタだよ。そんでときどきうっかりおまえら猛禽類に仲間を喰われるんだよ」
ピンはアルタンに言いながら達観したような表情で耳を動かした。
「だから尾ヒレなんてものは見たこともない。尻尾を伸ばすのがせいぜいだ」
「俺らはラクダになると言う」
アルタンの言い分に、ピンは顎を伸ばして「ラクダになる」と繰り返す。
「捕まえたネズミがラクダになる、大袈裟に言うんだよ。カヤネズミ捕まえた話がハツカネズミを捕まえた話になり、ハツカネズミが次の誰かの話じゃドブネズミになり、いつの間にかラクダ捕まえた話になる」
「ああ、猛禽類に捕まったカヤネズミは噂じゃ最後にラクダみたいな大きさになるわけだ」
「そう」
アルタンの肯定を見て、ピンは改めてカヴェイネンの耳をつまみカヴェイネンはピンを見て笑った。
「まあひどい噂は宰相の側についていた者たちが流したものがほとんどだったろう、まともな市民は信じてはいなかったよ」
イェジンがカヴェイネンに目を向ける。
「どんな噂があった?」
カヴェイネンは顎鬚を撫でた。
「第八環状をネコに見張らせていたとか、鏡で宰相を見張っていたとか、第一環状を魔力で味方に付けたのだとか、フォルクサン侯爵は実は魔術で催眠術にかかっただけで両親ではなかったとか」
カヴェイネンの証言にイェジンは呆れた表情で目を細め、それを見てカヴェイネンは苦笑した。
「どの噂もあっという間に否定されましたよ」
息をつき、カヴェイネンは小さく首を振った。
「結局、リゲル嬢が異端者狩りで裁かれて死んでから、別の噂が広まりました」
「別の噂?」
カヴェイネンを見たのはデイジェンで、デイジェンに顔を向けてカヴェイネンは頷く。
「妹の手柄を自分の手柄にしようとして失敗した兄が、妹を魔女に仕立て上げて手柄をなかったことにしようとした、という噂です」
デイジェンは静かにカヴェイネンを見つめてから「んむ」と息をついた。
「だいたいそれで合っているのではないだろうか」
「なにしろ、宰相の悪事は新聞が連日面白おかしく書き立てておりましたから、ティーキム様は妻が集めたリゲル嬢に関する新聞記事を見ては笑っておいででした」
言ってから、カヴェイネンはふとジャファに目を向ける。
「最後の手紙は、しっかりバルナガラン・ガトゥーシュが届けてくれましたよ」
ピンとアルタンが「え」とカヴェイネンを振り返った。
「あの男、裏切らなかったのですか?」
「てっきり手紙燃やすぐらいのことはしかねないと思っていましたが」
カヴェイネンはピンとアルタンをちらりと見て首を振る。
「私は、あの男がリゲル嬢とああいう出会い方をしていたことに驚いた。なにしろ私は、あの男は私と同じく主人を追う男だと思っていた」
成り行きを見ていなかったイブレイム以外の誰もがカヴェイネンを見つめた。
「バルナガラン・ガトゥーシュがですか?」
「どう見ても権力に靡いて、簡単に裏切る男に見えますが」
ピンとアルタンがカヴェイネンに言う。
カヴェイネンは「いや」と息をついた。
「私が知っているのは、釈放までに十年もかかってしまったと言って申し訳なさそうにリゲル嬢の手紙をカタラタンに持ってきた男だ。自分の主はお人好しで、自分がうっかり人を殺したのを、減刑してもらえるように手を尽くしてくれた、生涯かけて義理を返さなければいけないと言っていた」
誰もが絨毯に転がされているジャファを見つめ、それから、デイジェンが「いやいや」と首を振った。
「取引だっただろう、あれは、減刑と告発で、宰相派……スタラーデ派とジャファール派のどちらから自分の命を買うかという、かなりえげつない取引だった」
「傍から見ればそうでしょう。状況を見て私もそう思いましたが、その話を彼から聞いたときには、こういう顛末であったなどとは想像もしませんでしたので信じました」
カヴェイネンはデイジェンに淡々と返す。
デイジェンはカヴェイネンを見つめ、それからカヴェイネンに詰め寄った。
「最後の手紙、ジュジェン殿は読んだのか?」
「何度も、繰り返し読んでおいででしたよ」
カヴェイネンは答える。
ピンが耳を立てた。
「どんな内容だったのだ? 本当に恋文だったか?」
デイジェンの質問に顔をしかめたのはイブレイムだった。
「あの嬢さんがジャファールだったとしても、その恋文の相手の男はもういないのだから内容が本当に恋文であろうが、そうではなかろうが、今さら取り合ってやる必要はない」
思い切り顔をしかめた兄を見て、タリヤ公が首を竦める。
「兄上、あの、ヴェルタネンデのティーキム王の本性は、スジェ王だそうです」
イブレイムはパッと弟を振り返って睨み据えた。
「やらんぞ! 腕を取り戻して、こいつが自力で頭と三の心臓まで取り返した! おまえの息子に切り刻まれてからどれほどの時間をかけて集めたと思う! それが、やっと取り戻せたと思ったら、どこの誰だか……いや知ってはいる! 知ってはいるが二度と会うこともなかろうと思っていた異国の男に恋文だと? ふざけるな! 死んでた時間を考えればこいつはまだ……まだ……」
とりあえずイブレイムが言いたいことを察したか、ビジューが両手をあげてイブレイムを宥めにかかる。
「恐れ入りますが、まずは落ち着かれませ。あの手紙が恋文であっても、すぐにはどうにもなりませんから」
そう言ったビジューは転がされているジャファの首に、砂時計の代わりに飾られた赤い宝石を指差した。
「王権」
デイジェンが表情を引きつらせる。
「それは」
「見覚えございますよね」
ビジューの言葉にデイジェンは頷いた。
「いつの間にか兄上のところに戻る謎の石と同じ物だな」
「ですから、今、この国はジャファール殿の夢の中です。エニシャの、正統なエクセン・ドランの誰かがこの子から心臓を奪わない限り、この子がエニシャ王です」
にこやかに言ってから、ビジューは小首を傾げる。
「エニシャは他の三国と違って、そもそも、どれだけのエクセン・ドランがいて、どのような領土を構成しているのかが把握されておりません。スジェがスタラーデ殿をエクセン・ドランだと把握できたのは、タリヤ公から申し出があったからです。エニシャから妃を迎えるときはこの数百年、例外なく、面倒な調査が必要でした。娘だと言われれば、その姫がエクセン・ドランであることを確かめなくてはいけませんし、息子だと言われればその王子が雌龍として子を産めることが保証されなければなりません。それにその王子が縁談を受け入れるかどうかも考えなくてはなりません。なにしろ、どのオアシスがエクセン・ドランの統治下で、どのオアシスがそうでないのかも他国には知らされておりませんので、先人たちがとても頑張ってエクセン・ドランの判定方法を編み出してきた過去があります。まあ、それでもバラカの姫みたいなのが混じるんですけどね」
あっけらかんと笑ってからビジューは深く息をついて、目を覚まさないジャファールの横に膝をついた。
「……一度死んだドランを生き返らせる術はケルグンの禁術です。それを施すときには、犠牲になるドランが必要になります。それも、死んだドランと同核のドランですから、エクセン・ドランを生き返らせるなら生きたエクセン・ドランが、ペクタ・ドランを生き返らせるなら生きたペクタ・ドランが必要になる」
ビジューは膝をついたまま、イブレイムを見上げる。
「イブレイム様あなた、ジャヒーア様との間にもうけた王子を犠牲になさった?」
カヴェイネンの目に映るビジューの姿が少しばかり揺らいだ。
「ジャヒーア様は、自分の子が兄のジャファールに奪われていくのを、その目で見ていらした?」
絨毯の上に寝かされたジャファの頭を膝に乗せて、ビジューはその額を柔らかく撫でる。
「頭は智の心臓、三の心臓は記憶の心臓」
ビジューはジャファに囁く。
カヴェイネンはその横に進み出て座り込み、ジャファの表情を覗き込んだ。
ピンがカヴェイネンの肩から下りてジャファの胸に登って心配そうにジャファの顔をやはり覗き込んで眺める。
ビジューはジャファに囁き続けていた。
「ジャファール、飲まれるな。記憶を取り込んだら主導権を握れ」
カヴェイネンとピンはビジューをちらりと見た。
「ビジュー殿、主導権とは?」
「いま、まだ子供のジャファと、兄のジャファールが存在の主導権を奪い合っている最中で、きっと色々な記憶がなにも整理されない状態で夢のなかを流れているでしょう。目を覚ました時に、ジャファとジャファールのどちらになるか」
そう呟いたビジューの周りで、床の絨毯がくるくるとちぎれて丸まり小さな羊に姿を変え、立ち上がってジャファを取り巻くように二本足で輪になって踊りまわる。
大人たちは呆気に取られた。
夜の闇の中、赤・青・黄・緑・紫……モザイクランプに照らされたどこか淫靡な空気が流れる広間で、何枚もの絨毯から出来上がった体長十五センチほどの羊がワラワラと群れを成して踊り狂う様は、はっきり言っていつ終わるのかわからない悪夢のようにも感じられる。
小さな羊たちの踊りはだんだん速度が速くなっていく。
そうかと思うと、どこかからマイペースな羊が現れて混乱し、羊たちはまた一から踊りはじめる。
メエ・メエ・ベエ、という小さな羊の歌声は、ひとつひとつの声の大きさは囁くほどだというのに、何十何百と集まって歌うと恐ろしいほどのノイズになった。
メエ・メエ・メ、デエ・デエ・デ、エイ・ベイ・メ、メ・メ・メ、ベエ・ベベエ・ベ
ほとんどの大人にとって小さな羊は手に載るような大きさだったが、ピンだけは違った。
ピンは羊をひとつ捕まえて、その踊り狂う羊の頭に乗る。
カヴェイネンはそのピンを見る。
ピンは目をパチパチさせてからおもむろに、一緒に踊り出した。
「……」
カヴェイネンはイェジンを振り返り、ピンを指差す。
イェジンはカヴェイネンを見た。
「おまえさんフェスティバルは好きかね?」
「好きですね、非番ならビールジョッキを手に持って仲間と歌うなど、しますね」
「それと同じかもしれん」
ぐるぐると回る羊の間で大理石の床が隆起して小さな山を作り出す。
小さな羊は小さな山に登っては飛び、飛んでは踊る。
メ・メ・メ
ベベッ、ベエベエ
メエ・メエ・メエ
ぴょん!
タンタンタン……タタンタン、ぴょん!
端的に言って意味が分からない。
カヴェイネンは小さな羊の頭に乗ったピンを探す。
「ピン!」
「あい!」
「一緒に踊っているが、なにか規則性でも?」
「ありませんよ、好きなように踊っているだけです」
タタンタンタン・タタタタン
ベエ!
そのうちに、小さな羊に羽が生え、小さな羊は飛翔した。
カヴェイネンがその「ベエ!」に辟易したころ、ジャファはぼんやりと青い目を開けてビジューを見上げた。
「……母様」
ビジューは微笑してジャファの額を撫でる。
「ジャファ、リゲル、ジャファール、あなたはどれ?」
ビジューの問いにジャファは目をうとうとさせながら「ジャファ」と答えた。
ジャファはビジューを見上げ、それから「ごめんなさい」と謝る。
「おかえりなさい」
ビジューの言葉にジャファはまた瞬きした。
「なにが?」
「ここはエニシャのタリヤですよ、ヴェスタブールでも王墓でもエルバハンでもありません。謝るひつようもありません」
「んむ……」
唸ったカヴェイネンを見てから周りで踊り狂っている小さな羊を見て、ジャファは「羊」と呟く。
メメエ・メ
ベエ・ベエ・ベエ
ぴょん! ……ぱたぱたぱた……
ジャファは小さな羊に手を伸ばして「ふふ」と笑った。
「メーメーメー」
大人たちはジャファを見つめた。
楽しいのか……これが……
広間を縦横無尽に踊り狂う小さな羊。
ジャファは「可愛い」と満足げに言う。
ビジューはジャファの目を手で覆い、ジャファに告げた。
「ゆっくりと意識を集中して、地から点に向かって一直線に線を伸ばす」
「なんで?」
「小さな羊たちを遊ばせる公園を作るため」
「俺できないよ」
「やれます。地から天に線、線は高さを教えてくれます」
「高さ」
「線が浮かび上がった場所から円を描くと、どんな世界かを、円が教えてくれますよ」
「円」
ジャファは呟きながら寝返りを打って、ビジューの膝を枕に目を閉じる。
「線と円」
「最初はこの部屋。円を少しずつ広げていきましょうか」
ジャファの胸あたりを中心に、線が天に伸び、円がジャファの周りに広がった。
「その円を少しずつ広げますよ」
ビジューはジャファの手に手を重ね、耳元に何かを囁く。
ジャファを取り囲んだ円は部屋の中をゆっくりと広がった。
ジャファはビジューの言葉を聞いて、体を起こした。
「線、円」
ふらふらしているジャファを支えて抱き寄せ、ビジューはジャファに、楽し気に踊る小さな羊たちを見せる。
「羊をどんなところで遊ばせたいか、考えてみてくださいな」
「山、森、草原」
床から隆起した山に草が伸び、小さな羊たちはさらに踊る。
「川」
言ったジャファに、ビジューは「雨が降らないと難しい」と答えた。
「雨は降るよ、ティーキムに教えてもらった」
そう言ってジャファは一番高い山の上に雨雲を作る。
タリヤ公は引きつった。
「私の邸が……」
ビジューはタリヤ公を見た。
「邸ごと消えたわけではないだけ感謝しておいたほうがよろしいと思いますよ」
苦笑したビジューと、ビジューに寄りかかるジャファ、その横でジャファを支えたカヴェイネンを取り巻いて、小さな羊たちはまた「ベエ」と鳴いた。




