表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/4

0)序章

 王太子宮で侍女頭を務めるサラの夫は故人だ。サラが仕えるグレースの婚約も結婚も知らずに死んでしまった。それどころか、一人娘ミリアの結婚も知らず、義理の息子ロイと手を合わせたこともなく、孫のニールを抱いたこともない。


 早すぎる死だった。唯一の救いは、オスカーの最期のときサラが傍にいてやることが出来たことだ。伯母は、戦地で散った夫の死を信じることができず、死ぬまで夫の帰りを待ち続けた。サラもあの日、あの場にいなければ、伯母と同じようにオスカーの帰りを待ち続けたかもしれない。


サラは、会いたい人がいた。


 サラの亡き夫オスカーは、アスティングス侯爵家の騎士団に属し、副騎士団長を拝命していた。

 夫が最期を迎えることとなった戦いで、夫と共に戦い、夫が愛剣を託したあの少年に会いたかった。夫が筋が良いといい、愛剣を託した少年が、どう成長したか知りたいのだ。


 顔も名前も知らない少年だが、この王太子宮にいる一人の男が、あの少年ではないかとサラは疑っていた。


 サラは父や夫だけでなく、親族の男性ほとんどが騎士だ。だから、太刀筋をみたらわかるはずだ。ある日、腕前をひたすら隠していた疑惑の人物が繰り広げた、死闘に近い手合わせを見て、サラは確信した。

「見つけた。やはりあの子だったわ」



第二部第六章9)10)


サラが探し人が誰かを、確信した手合わせです




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ