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15、入学式


「皆様ご入学おめでとうございます。私共の学校は法律・政治コース、専門学コース、騎士コース大まかに3つに分けられます。皆様ご入学の際選んでいただいたコースをしっかりと身に付けていただきたいと思います。それでは入学生代表として王子様と婚約者様からのお話です。」


私は騎士の服をユーリは元の世界と変わらないような制服を着て全校生の前に立つ。

まず口々に私が騎士の服を着ている事でザワザワしていると気が付くが王子が話し始めると静かになった。


「まず入学生の皆様ご入学おめでとうございます。これからこの学校の名に恥じない学生になりましょう。そして在校生の皆様、右も左も分からぬ私達、入学生をどうかお導きください。」


ユーリがそっと私と代わる。私も深呼吸して話し始める。


「皆様ご入学おめでとうございます。私達もしっかりと学び精進して参りますので、先生方並びに在校生の皆様、私達入学生をご指導ください。後もう一つ私事で恐縮ですが私はもう王子の婚約者ではございません。正式な発表をこの場でさせていただき大変申し訳ありませんが皆様よろしくお願いいたします。」


と壇上から降りるとザワザワとまた話している。


「どういう事だ!」


ユーリが腕を引っ張る。何故か分からないが怒っているようだ。講堂の裏から出て話をする。


「だって婚約者としては認めないって未だに言ってるでしょ?それに私はユーリの能力が効かないから婚約者になった。もう能力をコントロールできるでしょだから大丈夫。あなたも本当に好きな人を作って結婚して!王にはちゃんと話しておいたから。ユーリは本当に自分の好きな人をこの学校で探すの!」


「……本当に好きな人?」


「そう!決められた人でも、能力が効かないから仕方ないでも、なくてちゃんと本当に自分が決めた好きな人!」


「分かった探すよ。」


「うん。大丈夫、私達は親友のままだから!私も城から学校に通うし!」


「ああ、分かった。」


ユーリは少し俯き言う。喜ぶと思っていたのに。



「あっピート!」


「やあ真由!一緒のクラスだね!」


騎士コースの教室に入ると1番にピートと目が合った。知った顔がいるのは嬉しい。


「騎士コースは人少ないからね10人でしょ。今年は希望者過去1番で少ないって。毎年60人はいるのにって。」


「らしいね女生徒も毎年10人位はいるのに今年は真由だけだってさ。」


「すごいね。何があったの?」


「さあ?」


「騎士かっこいいのにねー。」


「ねー。」


同じように頷くピートが可愛くて笑ってしまう。


「入学式のあれユーリ怒ったんじゃない?」


「えっなんで分かるん?怒ったよ。でも納得してたちゃんと自分で好きな人見付けるって!」


「へーそう。じゃあ真由も好きな人見つけないとね。」


「えっ!……そ、そうか。そうね。」


「あっ教官だ。じゃあ一緒に帰ろうね。」


教官が教室に入ってきたので席に座る。とにかく勉強しないと。



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