表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

「愛」を知ってしまったら....

作者: rozu%39

真実と愛のパズルに登場する冬南日向の深夜との出会いを書いたのもです。

本編では、日向を女性と言っているのは、恩を感じていて、少なからず日向に好意を持っているからです。

「可愛い顔立ちをしてたなぁ」


ふと、彼の寝顔を思い出してにやけてしまう。

こんなに温かい気持ちになる(ドキドキする)

のは初めてだった。

あの時でもこんな感情を持つことがなかった...


「ん.....ん?」


自分の感情について戸惑いを感じていると、

愛しい彼が起きてきた。少しまだ、眠たそうにしている。そんな彼に愛を込めて「おはよう、しーくん」


思えば深夜に初めて出会ったあの事件の時をきっかけにボクの人生(価値観)は変わってしまった。


親同士で勝手に決められてしまった自分の人生、恋人、夢の全てが色あせていった。

そして、諦めていた事が次々に実現していった。


「恋ってものは波のようなものなの...今の母さんみたいにね。恋をするってことは相手に全てを捧げたいって思うこと。母さんにとっての()()()()()()()()()気持ちはあってももう二度と流れることはできない、日向達には普通の恋をして欲しいのよ。」


お母さん、本当にその通りだと思うよ。


今は亡き母に感謝していると、カチャりと軽い音が聞こえた。


「ふぁああ、日向お姉ちゃんおはよ...」


と情熱的な紅い髪を持つ少女が起きてきた。


「おはよう、朱茜(あかね)。まだ眠そうわね。」

そういうと、朱茜は必死に重い瞼を開けて言った。


「明日から夜にぃと学校へ行かないと...」

その言葉にハッと気づく。

明日は深夜達の編入だ、どうして気づかなかった。学校へ行って欲しいと願ったのは、自分だ。

それはもちろん、()()()()愛しい深夜に離れたくないから...


ボクが生きていると実感することは、あの時はなかった。当然だ、ボクたち(姉妹)を父さんは道具としか見てなかったから。そして、母を捨てた。現代の日本にそんな家庭はあまりにも異質に見えるだろう。しかし、貴族のような制度ないわけではない、少なからず存在しているのだ。


そして、ボクには味方がいない。未来の夫として決められた人も、父に似てボクを自分をよく見せるアクセサリーのように扱っていた。

死にたい...そう思った。しかし、相手の母も父も、自殺をさせてはくれなかった。

あの夫婦が来る日も来る日も止めてしまう。気づいたらボクは逃げ出していた。

それが間違いだった。


格好はどうであれ、1人少女が人が少ない所に歩いていることを好機と思う輩は多くいる

その結果私は絡まれてしまった。逃げ出すことも叶わない。声を出すことも叶わない。そんな中助けてくれたのは、ボクを道具だと思っている許嫁関係にある「彼」ではなく、スーツを着た白髪の「彼」だった。


「女の子をそんな感じに寄って集って何が楽しいのですか?」


初めて会った時は不思議な人だと思った。でも、心配してくれたことが初めてで泣いてしまった。そして、連中を漫画の世界のようにあしらってしまった彼にボクは惹かれてしまった。

その時から、彼に恋をしてしまった。この気持ちは簡単に消すことのできないものはできない。


名前は何かな?どこに住んでいるのかな?年齢は?

最初は彼も戸惑っていたがそのうちに、たくさん教えてくれた。

彼の...いや、深夜のことをどんどん知っていくのに幸福を覚えた。

しかし、そんな時間は続かなかった。

(許嫁)に見つかってしまった。


「手間をかけさせやがって、見つけたぞ日向」

無意識のうちに手の震えがでてくる。

彼がくる彼に捕まったらまたあの生活(地獄)

に戻ってしまう。

それを見た深夜が何を思ったのかボクを抱きしめた。

そして、こう言った。


「俺は日向のことは何も知らない。でも、助けた人は泣いて欲しくない。」


それを聞いた彼はムッとして嘲笑うように言った


「はん、御託をならべるな、泥棒(クズ)が。そいつは私の許嫁だ。返してもらう。」


そう言って深夜を殴りつけようとした...が彼の拳は深夜に受けとめられた。

そして、ボクに「日向がお前にとって、そいつといることは生きていける証か」と言った。

言葉につまった。しかし、深夜はボクの気持ちを読み取ったのか、こう言った。

「だとしてもだ、大切な人をほったらかして、さらに彼女を心配しなかったやつに...」




「日向お姉ちゃん?おーい」


気づいたらぼーっとしたらしい。深夜も心配している。大丈夫っていったら、深夜は安心してキッチンに向かった。そんな彼を愛しくなって思わず、抱きしめた。

深夜はボクの家に行き父に話を聞いた。

今までのボクを聞いた深夜は青ざめたが、

こういいつけた。


「彼女の傷は癒えることは決っしてない。父としての義務を守れない貴方様は一生後悔してください」


父はあの後全ての職と立場は奪われ、犯罪者と一緒に刑務所の中にいる。


ボクを...ボク達を暗い底から救ってくれた深夜に精一杯の愛をあげたい。

そう思ったボクは深夜の耳に小声で「大好き」と言った。

深夜は変な顔をしても、決して振りほどかなかった。











....逃がさないからね、覚悟してよ。

いろいろと遅くてすいません、近いうちに本編投稿します。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ