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      第7話 ブリーカーボブスの戦い -因縁、そして邂逅-

 

 ブリーカーボブス、ブリッジ。

 全方向を映し出す数々のモニターに囲まれ、慣れない戦闘行為に職員達が慌しく動き回る中、到着したパティは早足で長官席に腰掛けた。背後にアイズ達の姿はなく、ケイ一人だけが控えている。

「戦況は?」

 頭上から降ってきたパティの声に、職員の一人が機敏な動作で振り返った。

「長官、お待ちしておりました! バリア出力は60%まで回復していますが、敵の砲弾を完全には防ぎきれていません。第一調査課と第四事務課に若干の被害が出ています」

「そう……よし。バリア出力が回復するまで一時退避する! 全速離脱!」

 命令を出して一息つくパティ。

 その耳元に口を寄せ、ケイが小さな声でささやく。

「設備が充実していても我々は軍隊じゃない。流石に防衛に回らざるを得ないな」

「そうね。内部に侵入されたら終わりだわ。量産型のクラウンが一体でも、確実に皆殺しにされる」

 パティはモニターの一つに目を向けた。

 ケール博士の指示だろうか、ブリーカーボブス外壁に颯爽と立つオードリーの姿が大きく映し出されている。

「頼んだわよ。バジル、オードリー」




第7話 ブリーカーボブスの戦い -因縁、そして邂逅-




 オードリーに戦艦を落とされたクラウン達は、飛行ユニットを装着して攻撃してきた。次々と飛来する量産型をオードリーが迎撃し、氷の刃で葬っていく。

「なかなかやるな女! だが、これで終わりだ!」

 氷の刃を砕いてブリーカーボブスに到達したアートが、炎の剣F.I.R.を振り抜いた。襲い来る炎を氷壁で防ぎ、オードリーが余裕の笑みを浮かべる。

「元気ね、ボーヤ。でもこの程度じゃ……っ!?」

 氷壁に亀裂が走った。咄嗟に跳躍したオードリーの足元で、氷壁が真っ二つに割れる。

「これは……!」

 着地したオードリーが再び氷壁を張ると、今度は何かに押されるようにして氷壁がオードリーの方向に倒れてきた。離脱しつつも体勢を崩したオードリーに向かって、アートがここぞとばかりに突進する。

「プライス・ドールズとはいえ所詮は非戦闘型。戦闘型の俺に勝てるものか!」


 炎を宿したF.I.R.の刃が振り下ろされる。

 瞬間、オードリーはニッと微笑み、叫んだ。

「バジル!」


「ハイハ~イ!」

「何!?」

 突然登場したバジルが真横からアートを蹴り飛ばす。長い前髪を掻き上げ、バジルは相変わらずの気障ったらしい口調で言った。

「呼んだかい? オードリー」

「タイミングが良すぎるわよ。どうせずっと見てたんでしょ」

「はははっ、君の勇姿に見惚れてたのさ」

「……前から思ってたけど……バジル、あんたって本当にヤな男よね」

「やっとわかったのかい? ベイビー」

 バジルがニコッと笑ってウィンクし、人指し指を振る。

「そんなところまで見てたわけ?」

 先程クラウン相手に自分がしてみせた仕草に、オードリーの頬がわずかに染まる。

『バジルちゃん、ちゃんと撮影したわよ~! カッコイ~!』

 通信機から届くケール博士の歓声に応えるように、バジルは腰に吊した剣を抜いた。

「さて。それでは皆さんの期待に答えましょうか!」


「旧ナンバーズ最強と言われるNo.03『バジル』か。この裏切り者め!」

 アートが立ち上がりF.I.R.を構える。

「バジル、気をつけて。あいつの攻撃は炎だけじゃないわ、多分……」

「ああ、わかってるって」

 オードリーの言葉を遮り、バジルはアートに話しかけた。

「君が噂の新型だね。後輩のお手並み、とくと拝見させてもらおうか」

「言われなくても……食らえっ!」

 アートが特大の炎を放つ。しかしバジルは平然と剣を振り上げると、

「まず、これはフェイクだ」

 剣を振り降ろした。その剣圧で炎が斬り裂かれる。

「そしてこっちが本命だね!」

 バジルは前方の空間を横薙ぎに斬り払った。何もないように見えた場所を剣が通過した瞬間、キンッと甲高い金属音が響く。アートが愕然とし、「やっぱりね」とオードリーが呟いた。

「君の能力は『炎』じゃないね、スケアと同じ『風』だ。あの炎は、おそらく剣から放出される可燃性の気体を燃やしているんじゃないかな? そして君は、その燃える気体を操り、あたかも炎を操っているかのように見せかけている。一方では風の刃を操り、炎に気を取られている敵を斬り裂くのが基本戦法だ……違うかい?」

 アートは悔しそうにバジルを睨んだ。

「流石だな、その通りだ……だが、これならどうだ!」

 アートが再びF.I.Rを振り抜く。今度は炎は出ない。しかしバジルとオードリーは同時に別々の方向に跳躍した。直後、二人が先程までいた場所で爆発が起こる。

『甘い!』

 同時に叫んだバジルの剣圧とオードリーの氷刃に襲われ、アートは再び弾き飛ばされた。着地したバジルが事も無げに言う。

「可燃性の気体そのものを刃と成して飛ばしたか。さしずめ空気爆弾といったところかな? 目に見えないタイプの長距離攻撃としてはなかなかの威力だね」

「でも剣を振る動作は余計ね。タイミングさえつかめば簡単に避けられるわよ?」

 オードリーも一瞬で見抜いたようだ。


「くそっ、強い! 何故だ、旧型はともかく非戦闘型がどうしてここまで……!」

 歯噛みするアート。

「甘いね新型君、戦闘能力というものは魔法力や機体の性能だけで決まるもんじゃない。君には実戦経験が絶対的に足りないのさ。おそらく君は、自分よりも強い相手とは戦ったこともないんじゃないかな? そんなぬるま湯の中で育った君が、生まれた瞬間から戦いの中に身を投じてきた俺や、災害鎮静用人形として常に死と隣り合わせに生きてきた彼女に勝てると思っているのかい?」

 そしてバジルは剣を振り上げた。

「……そう、君もそうだ!」

 形状を剣に変えて頭上後方から斬りかかってきたグラフの右腕と、バジルの剣とが激しく火花を散らす。

「ちぃっ!」

「こいつの方が筋はいいかな? でもまだまだだね!」

 力任せに押し返すバジル。

 グラフは一旦距離を取りつつ右腕を鎖に変えて攻撃したが、鎖はバジルの眼前でオードリーの氷壁に弾かれた。アートの隣に着地し、腕を元に戻す。

「あいつらについて、一つわかったことがある」

「何だ?」

「……マジで強いわ。シャレにならん」

 先程の鎖での攻撃、バジルは避けようともしなかった。オードリーが防御することを知っていた──いや、必ず防いでくれると信頼していたのだろう。つまりオードリーは、あの程度の攻撃なら離れた場所に向けられたものでさえ確実に防げるということだ。

「ふん、確かにな。だが一対一なら話は別だ!」

 アートは再びF.I.R.を構えたが、グラフは一対一でも、おそらくは一対二でも勝てないだろうことを悟っていた。

「ノイエは残り数分で動けるようになる、それまでに終わらせるんだ。グラフ、お前はあの女を殺れ。どうやら接近戦には向いてなさそうだからな。俺は……」

 アートはバジルにF.I.R.の剣先を向けた。

「あいつを殺る」

「わかったよ。だが熱くなるなよアート、接近戦じゃアイツの方が段違いに強いからな」

 グラフの忠告に、しかし応える声はない。目前の敵に全神経を集中する余り、既にグラフの言葉は耳に入っていないようだ。

「やれやれ。でも俺って、結構お前のそーゆートコが好きなんだよねー」

 グラフはニッと笑って呟いた。

「仕方ない、いざとなったらアレを使うか……一人くらいは倒せるだろ」


「あの二人は俺に任せろ。君は量産型の方を頼む」

「大丈夫なの? 経験不足とは言っても新型よ、まだどんな能力があるかわからないわ」

「信用しろよ、俺はイイ女には嘘をつかない主義なのさ。……ほぉら、性懲りもなくぞろぞろとお出ましだ」

 バジルの指し示した先、落ちた戦艦から量産型クラウンの第二陣が出現する。

「……まったく信用できないわね」

 オードリーは溜息を吐くと、投げやりな仕草で氷の刃を放った。外壁に着地したばかりの量産型が瞬く間に斬り裂かれる。

「まだ仕事は残ってるんだからね! さっさと終わらせなさいよ!」


 量産型クラウンとの戦いに向かうオードリーの勇姿を、バジルはしばらく眺めていたが、やがて身構えたままのアートとグラフに向き直った。

「さて、そろそろ始めようか。二人一緒にかかってきていいぞ、面倒だからね」

「なめやがって……後悔させてやるぞ!」

 アートがF.I.R.を振り上げると、今度はバジルの少し手前に炎の壁が立ち昇った。次の瞬間、炎の壁を突き破り、四つに分かれたグラフの鎖が前後左右からバジルを狙う。そして頭上からは、炎の壁を跳び越えてアート自身が襲いかかった。

「へぇ。いいコンビじゃないか、逃げ場なしだ……しかし!」

 バジルはアート目がけて跳躍した。二人が空中で交錯し、一瞬の攻防に敗れたアートが外壁に叩きつけられる。入れ替わるようにグラフの鎖がバジルを襲うが、

「甘い甘い甘い甘い!」

 バジルは鎖を相手にせず、グラフ本体に向けて剣圧を放った。右腕のコントロールに集中していたグラフは対応が遅れ、剣圧をまともに受けて吹き飛ばされる。鎖はバジルの身体に絡みついたが、すぐに力を失いバラバラと外れた。

「最期の一瞬まで食らいついたのは褒めてあげよう。タイミングも完璧だった。しかしね、包囲するってことは……」

 バジルは着地して髪をバサッと掻き上げた。

「一つ一つの守りは薄くなる、ってことなのさ」


「くっ……そぉおおぉぉおっ!」

 口の端から血を流し、アートが突撃する。

 バジルはアートの攻撃を捌きながら、寂しげな笑みを浮かべた。

「いい兵士だね、君は。しかし、それでは生き残れないよ」

「兵士とは死ぬためにいるんだ!」

 執拗に攻撃を繰り返すアート。しかし実力差は明らか、かすり傷一つ負わせることができない。


 ……と。


「ぐぁっ!?」

 突然アートがその場に倒れ、一瞬遅れてバジルが横に跳んだ。

「アート!?」

 慌てて立ち上がるグラフ。見ればアートの右胸を何かが貫通し、バジルの左肩に突き刺さっている。

「ちぃっ!」

 バジルはアートには目もくれず、何もない外壁に向けて剣圧を放った。


挿絵(By みてみん)


「クックックックッ……相変わらずイイ勘してるなぁ」

 バジルが壊した場所から一人の男が立ち上がる。

 いや、浮き上がってきたと言うべきか。まるで水の中にいるように、下半身は今も外壁の中にある。

 その場にいる誰もがそうであるように、戦場にありながら鎧の類を身につけず、ただ目を覆うように機械的なバイザーを装着した、その男は。

「おやおや。誰かと思えばネイじゃないか。死んだと思ってたぜ」

 肩に突き刺さった物を引き抜き、投げ捨てるバジル。

 爪のように小さな、紅く染まった刃が乾いた音をたてて転がる中、男は──クラウン・ドールズNo.06『ネイ』は唇の端を歪ませた。

「そうだろうなぁバジル。俺を殺したのはお前なんだからなぁ」


「何者だ貴様は! アートごと攻撃しやがって!」

 倒れたアートを抱えてグラフが怒鳴る。

「なに甘っちょろいこと言ってやがる若造が! ここは戦場、弱いやつから死んでいく世界だ! どんなことをしようが最後に勝ちゃいいんだよ!」

「じゃあ11年前は俺が正しかったんだな?」

 バジルが剣を構えて言う。

「勝ったのは俺だったんだから。なぁ、ヤモリ君?」


 突然ネイの姿が消え、バジルの背後に出現する。

 バジルが前方に跳躍し、振り向きざまに剣を振るう。

 瞬間、ネイの指先から放たれた複数の刃が剣に弾かれて四散した。すべてを防ぐことはできなかったのか、浅く裂かれたバジルの頬から血が流れる。

「たいした速さだな。パワーアップしてるじゃないか、ヤモリ君」

 バジルは剣を構え直して言った。

「だがそこの後輩達と先約があるんでな。どうせ聞き分けてはくれないだろうから、さっさと終わらさせてもらうぞ!」

「クックックッ。安心しなバジル、俺はお前とやりあうつもりはないぜ」

「何……?」

 バジルが初めてポーカーフェイスを崩す。

 ネイはいやらしい笑みを浮かべ、グラフとアートを顎で指した。

「そこの若造どもと存分に戦ってるがいいさ。俺はその間に、この城の眠り姫をいただくからよ」

「……レムか!」

「クックックッ! 戦争での勝利とは強い奴を殺すことじゃない、弱い奴を皆殺しにすることだ!」

 ネイが外壁の内側に潜り、辺りにくぐもった声が響く。

『バジル! お前は物質透過中の俺を攻撃することはできない! お前の仲間達なんざ皆殺しだ……捕まえられるものなら捕まえてみろ!』


「どうかな、ネイ! てめえモグラの捕まえ方を知ってるか!?」

 バジルが剣を振り上げる。

「や、やめなさい! バジル!」

 量産型と戦っていたオードリーが、バジルの雄叫びに気づいて制止する。その声を耳にも留めず、 

「土ごと吹っ飛ばしちまえばいいんだよっ!」

 バジルは剣を縦横無尽に奔らせた。

 周辺一帯の外壁が粘土のように斬り裂かれ、大小の破片となって海に落ちていく。崩壊に巻き込まれて引きずり出されるネイ、その眼前に剣先を突きつけ、バジルは吼えた。

「さぁ覚悟しろヤモリモグラ! 今度こそ再生できないように斬り刻んでやる!」


「変わってないな、バジル……お前は昔から女のことになると我を忘れる」

 口調と笑みを懐かしげなものに変え、ネイは肩をすくめた。

「ああ、俺はこれで殺されるんだろうさ。しかし言っただろう? 戦争での勝利は強い奴を殺すことじゃないってな」

 バジル達の頭上を複数の影が通り過ぎた。咄嗟に見上げた先、新型クラウン三人組の戦艦とは別方向から飛来した量産型クラウンが、バジルとオードリーを避けるようにして突撃してくる。

「しまった!」

「残念だったな、俺の狙いは最初からこっちだ! レムはとっくに別の奴が殺しに行ってるよ!」

 ネイが高らかに告げた瞬間。

 最初に外壁に到達したかに見えた量産型は、減速せずに頭から突っ込み──



 ──その場で爆発した。



「な……!?」

「あいつらの体内には爆弾が仕込んである。撃ち落としてももう遅い!」

 量産型クラウン達は次々と自爆を繰り返していく。バジルもオードリーも、ネイに気を取られていて新手の接近に気がつかなかったのだ。

 十分な距離があればともかく、既に接近を許してしまった今からでは、撃破しても外壁への被害は変わらない。

「なんて奴だ。俺達どころか自分自身まで囮にしやがった……!」

 アートの傷を手当てしながらグラフが呻く。


「オードリー! 氷で防衛を!」

「もうやってるわ! けど追いつかない!」

 爆発で砕かれた氷壁を再出現させる度、その大きさが少しずつ小さくなっていく。予め周囲の海を気化して一帯を満たしていた水蒸気が、徐々に足りなくなってきているのだ。熱と衝撃を遮断し切れず、外壁が徐々に崩れ始める。

 為す術もなく立ち尽くしながら、バジルはネイを睨みつけた。

「ネイ……どうして俺の前に姿を現した? お前の能力があれば、こんな馬鹿げた作戦は必要ない。誰にも気取られずにパティを殺すことだってできたはずだ」

「ハッ、下らないな。俺はパティ・ローズマリータイムとかいう女の命に興味はない。暗殺なんざ糞喰らえだ」

 吐き捨てるように言い、ネイは歪んだ笑みを浮かべた。

「俺はなぁ、バジル。お前のその顔が見たかったんだよ。怒りと絶望に染まったお前の顔がな! ヒャーッハッハッハッ!」


 狂ったように哄笑するネイ。

 バジルは剣の塚を音がするほど強く握り締めると、苛立ちをぶつけるようにネイに向かって振り上げた。


 ブリーカーボブスは陥落する。

 そう誰もが思った、次の瞬間。



  ズオオオオオオッ!



 突然虚空に閃光が迸り、量産型クラウン達を飲み込んだ。

 同時に“閃光ごと”量産型が消失し、遥か彼方の上空で爆発が起きる。

「な、何ぃっ!?」

 愕然とするネイ。他の皆も唖然としている。

 そこに可愛らしい少女の声が響いた。


「ジャーン、ジャンジャカジャーン! 正義の味方、登場でーす!」


 声のした方向には三つの人影があった。

 一人は髪の長い少女。

 一人は遠目でも身体のラインがわかるほどにスタイル抜群の女性。

 そしてもう一人、長い剣を携えた男性のシルエットを見て、バジルは嬉しそうに呟いた。


「スケアの奴、おいしいとこ持って行きやがって……!」

 

 

【ネイ・クラウン】

挿絵(By みてみん)

 クラウン・ドールズNo.06。設定年齢18歳。『物質透過』の能力を持つ。

 目と耳を覆うバイザーは透過中に感覚器官を保護するためのもの。基本的に武器を持たず、徒手空拳の他、硬化した爪を飛ばすなどの攻撃手段を用いる。

 何でもすぐに通り抜けられるわけではなく、対象物質のデータを取り込み解析するのに少し時間がかかる。そのため、飛んできた弾丸や戦闘中の相手の身体などは透過できない。両手両足に取りつけられたセンサーで、触れる物質の解析を常に行っており、少なくともいつでも自分の立つ地面や身体と密着している壁には潜り込めるようにしている。

 暗殺能力に特化した極めて強力な能力ではあるが、少しでもコントロールを誤れば透過中の物質と融合してしまう危険を孕んでおり、実装実験段階で数多の犠牲者を出した。その実験に唯一生き残ったネイだけが、この能力の使い手となっている。

 能力の性質上、彼は常に壁に背中をつけて立つので、バジルは彼に“ヤモリ君”というあだ名をつけていた。

 

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マリオネット・シンフォニーは週連載作品です。
更新は毎週水曜日を予定しています。

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作者ブログ 森の詞

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