第23話 覚醒する者達
2009/10/4
挿絵を掲載しました
黒十字戦艦内、格納庫。
プラントが、モレロが、若い神官達が固唾を飲んで見守る中、眼鏡を外したナーは中型戦艦とフェイムとの間に立ち塞がっていた。
「何の真似だ、ナー。邪魔をするのなら、例えお前でも容赦しないぞ」
脅すようにフェイムが言う。
しかしナーは少しも恐れず、哀れむように言った。
「今の話を聞いてわかったの。フェイム、貴方は万能なんかじゃない。それどころか、今の貴方は……昨日までの貴方よりも、ずっと弱いわ」
「わけのわからないことを……! 俺は最強の力を手に入れたんだ!」
襲いかかるフェイムの右手を刹那の差でかわし、ナーは言った。
「貴方は忘れてしまったの? 何のために、どうしてその力を得たのかを。私は覚えてる。ううん、今、はっきりと思い出した」
「うるさいっ!」
次々と攻撃を繰り出すフェイム。しかし、そのすべてが紙一重で避けられ空を切る。
「何故だ……! 何故当たらない……!」
「無駄よ。今の貴方には負ける気がしないわ」
眼鏡を外した瞳に冷たい光を浮かべながら、ナーは静かに言い放った。
第23話 覚醒する者達
「だったら……これでどうだ!」
フェイムは戦い方を変え、再びナーに襲い掛かった。モレロ、カルル、ジューヌ。3人分の能力を同時に引き出して、休む暇なく攻め続ける。しかし遠距離からの音も、分解の右手も……何もかも紙一重で見切られ、かわされてしまう。
「どうしてだ!? モニターなしじゃ、お前の『見る』能力はまともに使えないはずだ! なんで俺の攻撃を避けられる!?」
「そうじゃない。そうじゃないの、フェイム」
呟き、ナーはフェイムの視界から忽然と姿を消した。
「私は空が好きだった。だからお父様は、私に空を見ることができる力を授けてくれた。だけど、それだけじゃなかった」
「ど、何処だ!? 何処から喋って……!」
ナーを見失い、慌てて周囲を見回す。次の瞬間、頭上にナーのほっそりとした手が置かれ、フェイムは顔面を床に叩きつけられた。
「お父様は貴方の能力を隠したんじゃないわ。貴方が努力して努力して、それでもできないことに直面して。その困難を乗り越えようとしたときに、初めて使えるようにしておいたのよ。それを他人の力を借りて引き出すなんて……」
「驚いたな。ある程度動けることは知っていたが……ひょっとしたら、俺や白蘭の奴を越えているかもしれん」
「彼女が片時も外さなかった眼鏡……能力を補助するものだと聞いていましたが、どうやら逆に、あれがセーフティーシステムの役割を果たしていたようですね。それにしても、彼女の感知・分析能力……最大限に活用すれば、まさかこれほどとは……」
予想外に一方的な展開に、モレロとプラントは驚きを隠せないでいる。
「チクショオォォォォォッ! 俺をバカにしやがってぇぇええぇぇぇぇえぇっ!」
起き上がり、フェイムは絶叫した。
その身体がぶくぶくと膨らみ、異様な形になっていく。
「な、何だ……!?」
「満足に扱えもしない能力を、無理矢理引き出した反動よ」
皆が騒然とする中、ナーは冷静に分析し続ける。
フェイムも自分の変化に驚いていたが、ナーの言葉を聞いて、
「それなら高速演算処理プログラムをコピーして、コントロールすれば……」
狂気に彩られた瞳でナーを睨みつけた。
「フェイム……兄さん、まだそんなことを……」
悲しげに呟くナー。
化物じみた姿のフェイムがナーに襲いかかる。
と、空間を引き裂くような激しい音と共に、フェイムの身体が弾き飛ばされた。皆が驚いて振り向いた先には、セネイを抱えたジューヌの姿。
「あんたの相手は私がしてあげるわ、二流品!」
ジューヌはセネイを近くにいた神官に預けると、フェイムの前に歩み出ながら自嘲気味に心の中で呟いた。
(ごめんね、エイフェックス……私には、やっぱりこんなことしかできない。でも、決着はつけるわ。どういう形になっても、私自身の手で)
一方、アイズ達は。
「あんたのせいで、計画は大幅に狂ったわ。いい加減に正体を明かしたらどうなの?」
『違うわエンデ、私じゃない。一人一人の未来に進もうとする力よ』
エンデの問いをはぐらかし、もう一人のトトは言った。
『アイズさん、よくここまでたどり着きましたね。しかし、まだ貴女にはやるべきことが残っています』
「どういうこと? 貴女は一体……」
「え? ……あれ? 今、私何か言いましたっけ?」
アイズの問いかけに答える間もなく、トトは元に戻ってしまう。
と、その時。
部屋に一人の女性が入ってきた。
「ルルド……ルルド、何処にいるの……?」
「フ、フジノさん……!」
フジノは全身ずぶ濡れで何も着ていなかった。紅の長髪がべっとりと身体に張りついている。
と、フジノが血走った目でゼロを見た。
「ルルドは……私のルルドはそこにいるのね。待ってて……今、行くから……」
フジノはゼロ以外のものは目に入らないかのように、緊張に身を固くしているアイズとトトの横を通り過ぎる。
エンデもフジノの出現に戸惑っていたが、
「いいところに来たわね……そう、ルルドはあそこよ。でも、あの二人が邪魔をするの」
と言った。この期に及んで、まだフジノを利用しようと。
フジノは初めて3人に気づいたように立ち止まり、しばらくぼんやりとエンデを見ていたが……その表情が突然怒りに歪み、
「お前が……お前がアインスを殺したのかぁっ!」
エンデの額をつかみ、握り潰し始めた。
「い、言うことを聞きなさい! 無駄よ、あんたにはちゃんとチップが……!」
エンデが脳内のチップにアクセスし、フジノの動きが止まる。
「そうよ……そのままゆっくりと手を放しなさい……」
エンデの言葉に従って、フジノの手がエンデの額を放す。
次の瞬間。
フジノは突然自らの額に手を当て、頭部を魔法で撃ち抜いた。
「なっ!?」
驚く皆の前で、フジノがゆっくりと倒れ……寸前で踏み止まり、顔を上げる。かつてのアインスと同じように、針の穴を通すほどの正確さで脳内のチップのみを破壊したのだ。
「や、やめなさい! この……離れろぉぉっ!」
エンデの頭を再び握り潰してゆくフジノ。エンデは以前トトと対峙したときに見せたエコーデリックのようなものを放つが、フジノの魔力がそれを圧倒する。
握り潰した頭の中から小さな機械をえぐり出し、その手が輝くほどに圧縮した魔力を、フジノは、全力で解き放った。
瞬間。
何処とも知れない暗闇の中、激しい火花が飛び散った。
「バ、バカな! ファントムとの通信を遡って……キャァアァアァァッ!」
その場にいた幼い少女を巻き込んで、暗闇を埋め尽くしていた大小様々な機器は、一斉に爆発した。
「呆気ないわね。こんなのがアインスを殺したの? こんな寄生虫みたいなのが……こんな情けない奴が、あのアインスを殺したっていうわけ? ハハハ……笑っちゃうわね」
フジノが力なく笑う。
アイズは言葉もなく立ち尽くしていたが、腕にトトを抱き寄せて、言った。
「そうよ、そいつがみんなの心に巣食っていた……そいつが貴女達の運命を狂わせていたの。だから、もうやめて。お願い、フジノさん」
フジノはしばらく笑っていたが、やがて笑い終え、静かに言った。
「結局、アインスもたいした男じゃなかったってことかしら……お姫様を助け出した王子様だったら、最後まできちんとやりなさいよね。助けるだけ助けておいて、自分はカシミールなんかとくっついて……その挙げ句にあんな奴に殺されるなんて。結局、あいつは……あいつも、他のみんなと同じように、私を裏切った……私を選んでくれなかった」
「……だって、貴女は誰も愛していないじゃない」
アイズは思わず言った。
「カシミールさんの言う通りよ、私も貴女のことが嫌いだわ。だって、貴女ほど人から愛されているのに、誰も愛さない人はいないもの」
瞬間、フジノがキッと目を上げて、アイズに魔法弾を放った。しかしアイズの右手の甲の宝石が光り輝き、アイズとトトをガードした。フジノは何度も魔法弾を撃つが、ガードは破れない。
「これは……コープの言ってたトトの力?」
「ううん、これはアイズさんの力です。私は、それを助けているだけ」
アイズの右手を握り締めて、トトがにっこりと微笑む。
「私の……力」
呟いた瞬間、アイズの中で何かが弾けた。
人は自ら作り出した絶望の中で苦しむ
しかし前を向き光へと進め
アイズの口から、女神讃歌の最終楽章が紡ぎ出される。
(そう言えばシュレディンガーの奴が、私の歌が聞きたいって言ってたっけ……でもいいの? 私、あんまり歌はうまくないよ?)
しかしアイズは、初めて歌うとは思えないほど、よどみなく歌い続ける。
傷つき、あがき、苦しもうとも、我らは我らを越え進む
そこにトトの声が重なり、二人の歌声は美しいハーモニーとなった。
見よ、我らと共に希望の女神は、その道を照らし出す
途端、フジノの身体中から凄まじい勢いで植物が生え始めた。
「な、何だこれは!?」
フジノが魔力を迸らせて焼き尽くそうとするが、植物はそれを上回る勢いで成長し続ける。
「まさか! こんなことができるのは……!」
「さぁ、行こうかフジノ! 決着をつけてやろうじゃない!」
アイズの身体からも植物が生え、フジノの植物と絡まって槍のようになり、ゼロを護っていた魔力障壁を突き破ってゼロの中に入っていく。それにつれて、フジノとアイズの身体が透明になっていき……。
やがて静かになった部屋の中、一人残されたトトは静かに最後の一節を歌った。
『そう、今こそ希望の女神は舞い降りる……いってらっしゃい、アイズさん。私は、ここで待っていますよ』
「ほう……アイズが“力”を使えるようになったか」
エイフェックスはスノウ・イリュージョンの前で、ウィンドゥを通してゼロの部屋の様子を見ていた。
と、そこに年長の神官達が現れた。彼らはプラントやドールズと馴れ合うことをよしとせず、修理作業に参加しなかったため、若い神官達に締め出されたのだ。
「おお、エイフェックスさん。ここにいらっしゃったのですか。貴方の……ああいや、ハイムの力をお借りしたいのです。若い者達は村の人形やテロリストと戦おうとしません。神を敬う心を忘れてしまったのです。ですから……」
「君達を敬わなくなった……だろう?」
エイフェックスは疲れたように言った。
「彼らは君達より神に近い所にいるよ。私は君達とは手を切る。以上だ」
驚く神官達に、エイフェックスは事務的口調で言った。
「それではこれまでのレンタル料金を頂こう。この戦艦と中型戦艦を含む、君達の管理不行き届きによって破損した兵器の修理代金も全額支払ってもらう。何、ざっと500億ほどだ。安いものじゃないか。君達の全財産を掻き集めれば充分に支払える金額だよ」
口々に文句を言う神官達。そこにエイフェックスの怒りが爆発した。
「黙れ! 貴様等のやってきたことは何だ! 神のためと言って私服を肥やし、神のためと言って人を争わせた! 自分では何も努力せず、ただ伝統に甘えただけ……貴様等のような連中がいるから、リードランスはハイムごときにつけ込まれたんだ!」
言い捨てて、エイフェックスはスノウ・イリュージョンの入口に上り、タラップを収納した。一緒に乗せてもらおうと思っていた神官達が慌てて謝罪し、同乗を懇願する。その態度が、更にエイフェックスの神経を逆撫でした。
「戦おうとしない者を排除する。それが神のためだそうだな。ならば」
エイフェックスの周囲にパスタチオ・メドレーが舞った。
「君達にはここで死んでもらおう」
閉じた扉の外側で、神官達の悲鳴が飛び交う。
「いいんですか? 兵器を貸したのは社長ですよ」
「貸してくれと頼んだのは奴等の方だ。毒は使い方一つで薬にもなる」
サミュエルは苦笑した。
「そういうことにしておきましょう。それより、ジューヌが」
サミュエルが指し示した先では、ウィンドゥがジューヌの様子を映し出している。エイフェックスはやれやれと肩をすくめた。
「彼女もものの使い方がわかっていない……」
そして花瓶に生けてあるバラを見た。
格納庫ではフェイムが暴れていた。ジューヌは攻撃を避けながら、フェイムを中型戦艦から離れるように誘導している。
「ジューヌ姉さん、早く!」
「私はいいから先に行って! モレロ兄さん、頼んだわよ!」
ジューヌはナーの制止を振り切って、フェイムと共に格納庫から出ていった。
「急ごう、ナー。ジューヌなら大丈夫だ」
「でも! アイズさんとトトちゃんもまだなんですよ! それなのに……!」
「ナー!」
モレロが怒鳴り、ナーがびくっと肩を震わせる。
「今ここには怪我人を含めて数十人の人間がいる。彼らを無事地上に降ろすのが俺達の役目だろう。それに、あいつらは大丈夫だと思うぞ。何となくだけどな」
その時、黒十字戦艦の底部が近くの山頂に擦れた。高度が一気に落ち始め、皆が急いで中型戦艦に乗り込む。発進しようとする中型戦艦……しかし、若い神官の一人が絶望的な声で叫んだ。
「今の衝撃でゲートが開きません!」
通路を走るジューヌの後ろを、原形を留めていないフェイムが壁を壊しながら追いかけてくる。その瞳には、既に理性の光はない。
ジューヌはある程度距離を開けると、立ち止まって振り向いた。
「フェイム……二流品なんて言ってごめんね。私さ、この10年間ずっと迷ってたのよ。自分の音楽に自信が持てなくてね。何をすればいいのかわかんなかったの。それでもちっぽけなプライドにしがみついて……貴方はいつだってそばにいて、私のことを見守ってくれていたのに。貴方の優しさに触れれば触れるほど、自分が惨めに思えてならなかった。素直に感謝できる気持ちがあれば、私達、もっと違う道を歩むこともできたはずなのに……どうしてこうなっちゃったのかしらね」
フェイムが襲いかかり、弾き飛ばされるジューヌ。
その時、ふとジューヌの中に一つの思いが生じた。
どうしてアインスは、自分と一緒に来てくれなかったのだろう、と。
11年前、とある国のコンサートホール。
王立楽団と共にリードランスを脱出していたジューヌは、いつものようにバイオリンの練習をしていた。
その時だった。アインスが暗殺された、という報せが入ったのは。
ジューヌは驚いたが、悲しみや怒りよりも先に、悦びにも似た暗い感情が胸中を支配した。
(やっぱりね……いい気味だわ。芸術を捨てて、戦争なんかするからよ)
その瞬間、バイオリンの弦が切れた。
それからだ。何を弾いてもうまくいかなくなったのは……。
「くっ……あはははははっ!」
ジューヌは笑った。フェイムに体をつかみ上げられ、壁に押しつけられても笑った。
「はははははっ! 結局私も、つまんないただの女だったってわけね! 芸術家だなんて気取ってても、フジノやカシミールと同じ……はははっ、ああバカらしい! ……わかったわ、フェイム」
ジューヌはフェイムを見上げ、言った。
「私も……ううん、私こそが二流品だったのね」
その頃、格納庫のゲートの前にはモレロが立っていた。ナーとプラント、神官達は、全員戦艦に乗り込んでいる。
「妹に頼られたからには頑張らないとな。まぁ、俺もたいしたもんじゃないが」
モレロはゲートに向かって構えた。
「こんな時ぐらい……一流の男じゃなきゃいけないよな!」
繰り出されたモレロの拳を受けて、ゲートが周囲の壁ごと吹っ飛ぶ。吹き出す空気に煽られ、フェイムに分解された左腕の付根を押さえながら、モレロはニッと笑った。
「それ見ろ……フェイムとは桁が違うぜ」
そのまま外に飛ばされていくモレロ。
「モレロ兄さぁぁぁぁぁん!」
ナーが叫ぶ中、モレロの姿は点となり、やがて消えた。
モレロがゲートをぶち抜いた衝撃は艦全体を揺らした。
フェイムがジューヌを押しつける力がわずかに弛む。ジューヌは咄嗟に音を撃ち、フェイムの手から逃れた。足がもつれ、近くの壁に背中を預ける。
「あら……どうして生きようとしたのかしら」
ジューヌは虚ろな声で呟いた。
「もう私には何も残ってないのに……どうして生きようとするのかしら……?」
ぼんやりとしたジューヌの脳裏に、ふと、かつてアインスと共にいた光景が浮かび上がる。チェロを弾きながら、アインスが何かを語りかけてくる。
「私……貴方のチェロが好きだったわ。でも、もうよく聞こえな……」
「えっ、何? ごめん、よく聞こえなかった」
演奏する手は止めずに、ジューヌは尋ねた。
「いや、だからさ」
アインスもチェロを演奏する手は止めず、照れ臭そうに笑った。
「生きてるとね、辛いこともあるけど、こんなに楽しいことも確かにあるよね。そう思うとさ、どんなに辛くても生きていこうって気になるよ。だって楽しいことは、まだまだたくさん、僕らの未来で待ってくれてるんだから」
二人は次の発表会で合奏する練習をしていた。辛い練習の成果もあって、ようやく互いの持ち味を活かしつつ一つの音楽を奏でるられるようになったばかりだった。
「……そうね」
嬉しそうなアインスの横顔を眺めながら、ジューヌも微笑んだ……。
「…………!」
ジューヌの瞳に光が戻る。
直後、フェイムの追撃を鮮やかにかわし、ジューヌは大きく距離を取った。再び襲いかかってくるフェイムの前で、ジューヌのステップが軽やかなリズムを刻み始める。
ジューヌの頭の中には、アインスと合奏した交響曲が流れていた。時に激しく、時にゆったりと。変幻自在のリズム感で、踊るようにフェイムを翻弄する。
「そう……そうよね、アインス」
踊りながら、ジューヌは呟いた。
「私には……!」
瞬間、フェイムの攻撃をくぐり抜け、ジューヌは懐に飛び込んだ。
「未来があるわ!」
ジューヌがフェイムの身体に直接手を当てた瞬間、頭の中の交響曲がクライマックスを迎えた。
フェイムの身体が激しく振動し、爆発するように弾け飛ぶ。
そして。
四散した肉体の中から、まるで脱皮するかのように、元の姿のフェイムが現れた。
フェイムはそのまま、ゆっくりと倒れ……床に落ちる寸前、ジューヌに受け止められた。
「ありがとう……それから、ごめんね……フェイム……」
フェイムを優しく胸に抱き、ジューヌも静かに崩れ落ちる。
……と。
眠る二人を護るように、辺りの壁が輝き始めた。
蛍のような光の粒が宙を飛び交い、やがて黒十字戦艦全体が輝き始める……。
【ファントム】
エンデの精神投影専用機体。戦闘能力は高くないが、エンデの特殊能力を最大限に発揮できる構造になっている。
破壊されてもエンデ本人にダメージはないため、一度はアイズに倒されたエンデだったが、すぐに機体を変えて現れた。