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      第14話 L.E.D.&ツェッペリン

2009/10/4

挿絵を掲載しました

 

 白蘭はL.E.D.を振り上げると、一気に振り下ろした。

「ちっ、L.E.D.か!」

 フジノが咄嗟に身をかわした瞬間。


挿絵(By みてみん)


 一条の閃光が迸り、先程までフジノがいた場所を貫いた。

 凄まじい衝撃と破壊音を撒き散らし、岩場が一つ丸ごと消滅する。

「なんて破壊力……! フジノさんの魔法と同等、ううん、それ以上だわ!」

 L.E.D.の威力に驚くナー。


 白蘭はL.E.D.の出力を全開にして山肌を破壊しながらフジノを追い詰めてゆく。

 その被害は周囲にも及んだ。

 L.E.D.の衝撃で吹き飛んだ木々に、ベルニスが巻き込まれたのだ。

「ベルニス君!」

「プラントさん、危ない!」

 助けに向かおうとしたプラントを抱え、ナーが跳躍する。一瞬の後、その一帯をL.E.D.の閃光が薙ぎ払った。



第14話 L.E.D.&ツェッペリン



 L.E.D.の攻撃を避け、距離を詰めて接近戦に持ち込んだフジノの攻撃は、ことごとく空を切っていた。

「昨日とどめをささなかったのが貴女の失敗よ。貴女の腕力、脚力、反応速度、それから動作のクセ……すべて見抜いたわ」

 白蘭は次々とフジノの攻撃をかわし、

「医療用人形の診察力を甘く見んじゃないわよ!」

 フジノの腹部に拳を叩き込み、弾き飛ばした。 

 勝利を確信し、一気に勝負をつけようとL.E.D.を振りかぶる白蘭。

 ……と。


「なるほど……医療用人形、か。道理でたいして強くないと思ったわ」

 フジノが妖しげな笑みを浮かべて立ち上がった。

 その身体が、徐々に輝きをまとい始める。

「…………?」

 フジノの揺るぎない自信に、攻撃の手を止めて身構える白蘭。

 しかし、

「あれは……いけない、早くとどめを!」

「え? わ、わかった!」

 ルルドの叫びに、急いでL.E.D.を撃ち込む。

 瞬間、フジノが叫んだ。

「ダウンワード・スパイラル!」


 フジノの身体が太陽のように輝き、白蘭はL.E.D.ごと吹き飛ばされた。

 ぶすぶすと衣服から煙を上げて、地面に投げ出される。

「肉体的な診察はともかく、魔法力の診察まではできなかったみたいね、お人形さん。この10年間、私がしていたのは子育てだけじゃないのよ」

 白い輝きに覆われ、勝ち誇るフジノ。


 ダウンワード・スパイラル。

 それは半ば物質化するほどに凝縮された魔力による、攻防一体の魔法の闘衣だった。

 風に波打つ稲穂のように、絶えず形を変え続ける光の衣が、まるでドレスのようにフジノの肢体を覆っている。


「さて、次は貴女かしら?」

「くっ……!」

 ルルドはフジノを瞬間移動させようとするが、

「その手は二度と喰わないわよ!」

 フジノに蹴り飛ばされ、展望台から空中に投げ出された。


 アイズが山裾から駆けつけてきたのは、ちょうどその瞬間だった。


「ルルド!」

 展望台の下に向かって走るアイズ。

 ルルドは気を失っているらしく、空中から瞬間移動して無事着地することは期待できない。

「ええい、間に合えっ!」

 アイズは全力で跳躍し、ルルドが地面に激突する直前、抱き止めて山肌を転がった。

 ようやく止まり、顔を上げたアイズの腕の中で、ルルドが意識を取り戻す。

「……あ……アイズお姉ちゃん……」

「良かった、間に合った! 大丈夫!?」

 ルルドの目に涙があふれる。

「白蘭さんが………あたし、ママを止めようと思って……!」

「もう! 無茶しすぎなのよ、ルルドは!」

 アイズはルルドの体を抱き締めた。 


「またお前か……邪魔をするな!」

 フジノが怒りに顔を歪め、追い撃ちをかけようと二人に迫る。

 瞬間、アイズ達とフジノの間に巨大な人影が墜落し、盛大に土砂が舞い上がった。

 思わず急停止するフジノ。そこに土砂の中から現れたモレロが、強烈な一撃でフジノを殴り飛ばした。

「ちっ! モレロ、お前もいたのか!」

 モレロが距離を詰め、フジノに向かって拳を放つ。攻撃自体は光の衣によって阻まれたが、その威力を支えきれず、フジノの足元の地面が砕け、陥没した。

「お前が! お前がいるから姉さんが悩むんだ!」

 地中にフジノを葬らんとばかりに連打を放つモレロ。一撃ごとに大地が震え、地表が波打つ。その耳に、フジノのからかうような声が響いた。

「ははーん、お前カシミールのことが好きなんだ。何処がいいのよ、あんな奴」

「お前に姉さんの悲しみがわかってたまるか! あの人はなぁっ!」

「ふん、わかりたくもないわね!」

「なんだと……!」

 フジノの挑発に冷静さを欠き、更に強烈な攻撃を繰り返す。しかし、やがてその拳に違和感を覚え、我に返ったモレロは驚愕した。


 いつの間にか、両の拳が砕かれている。


「な……!」

 その瞬間、フジノがモレロの胸倉をつかみ、大地に叩きつけた。振り上げられたフジノの脚が、モレロの体にめり込む。

「がはっ……!」

「ふん、腕力バカが」

 意識を失ったモレロを見下ろして、フジノは小さく笑った。

 顔を上げ、アイズとルルドに視線を向ける。

 と、

「……来たわね」

 振り向いたフジノの前に、スケアとカシミールが着地した。


 対峙するスケア、カシミールとフジノ。

「フジノ、こんなことはもうやめなさい。自分が何をしているのかわかっているの?」

「それはこっちの台詞よ、カシミール。そのクラウンはアインスの仇なのよ。どうして一緒にいられるわけ?」

「それは……」

 カシミールがスケアに視線を移し、その表情を見定めて、再びフジノに戻す。

「フジノ。私に彼は殺せない」

「……何ですって?」

 首を傾げるフジノに、カシミールは、決心したように宣言した。

「彼は確かに罪を犯したわ。でも、それを懸命に償おうとしてる。私だって許したわけじゃない、でも……彼の未来までは奪えない」

「カシミールさん……」


「へ~~~~?」

 フジノは首を傾げたまま笑い出した。

「何よそれ……いつの間にそんな関係になってたわけ? ……ふざけるんじゃないわよ!」

 ダウンワード・スパイラルを全開にしてカシミールに突進する。カシミールは防御したが、今度は力負けして弾き飛ばされた。

「カシミール!」

「邪魔だっ!」

 助けようとしたスケアに一撃を放ち、別の方向に弾き飛ばす。フジノはカシミールを追って跳躍すると、起き上がろうとするカシミールの胸を踏みつけた。

「昔から気に入らなかったんだ、お前は! 可愛いだけのお人形のくせに、アインスの恋人気取りで! うざったいったらありゃしない! リードだってそうだ!」

 倒れ伏す白蘭と、その横に転がるL.E.D.を睨みつける。

「お前達二人は、ずっと邪魔だった。いつもいつも当然みたいにアインスのそばにいやがって! リードは特に嫌いだ! やっと消えたと思ったら、何度も姿を変えて私の前に現れる! あいつは大嫌いだ!」


「……フジノ、聞きたいことがあるわ」

 カシミールはフジノの足をつかみながら尋ねた。

 長年の間、漠然と抱いていた不信感が、胸の奥から湧き上がってくる。

「11年前……リードが戦死した時。貴女は直接戦闘にこそ参加していなかったけど、オードリー、サミュエルと共に救助隊に加わっていたはず。リードが孤立したという連絡は受けていたはずよ。なのに何故……」

「何故? もしかして、私がリードを見殺しにしたとでも思ってるの? 違うわよ」

 向けられる半信半疑の眼差しに、フジノは楽しげに笑って答えた。

「私が殺したのよ……敵兵の中に紛れて、L.E.D.を奪ってね」


「な……!?」

 カシミールの瞳が衝撃に見開かれる。

「妙だと思わなかった? いくら部下を庇っての単身突入でも、たかだか千ちょっとの雑魚にリードが殺されるわけないでしょ?」


「どうして……どうしてリードを殺す必要があったのよ!」

 カシミールの体から電撃が迸り、フジノが後方に跳躍して避ける。

 その背後に、突然白蘭が攻撃を仕掛けた。

「よくもリード兄様を! 死ねぇっ!」

 フジノは間一髪でL.E.D.を避けるが、白蘭はL.E.D.を手放し、手指に内蔵されたメスでフジノの腹部を浅く切り裂いた。

「とどめ!」

 完璧なタイミングでフジノの心臓目がけて右手を突き出す白蘭。だがフジノは、素手で刃を受け止めた。

「なっ……! う、うぁああぁぁぁぁっ!」

 白蘭の表情が歪み、苦しみに悶え始める。それもそのはず、フジノが手のひらを貫通されながらも、凄まじい握力で白蘭の右手を握り潰していくのだ。続いて突き出した左手も同様につかまれ、握り潰されていく……逃れることができない。

「さっきからチョロチョロとうるさいなぁ。おとなしく怪我人の面倒でも見てたら?」

 両手から流れる血を気にもとめずに、狂気の笑みを浮かべるフジノ。

 そこにスケアが風を放ち、隙をついてカシミールが白蘭を救出した。


「こ、こんな力があっていいの……?」

 膝から崩れ落ち、破壊された両手を虚ろな目で見つめる白蘭。

「『力』なんて……ない方がいいのよ……」

 カシミールが呟く。

「お前がそんなことを言うの……?」

 フジノは責めるように目を細めた。

「お前がその『力』を使っていれば、もっと早くに戦争は終わっていたのよ……? その体内にあるツェッペリンを使ってさえいれば!」


「聞いたか? 二人とも」

 ジューヌ、エイフェックス、フェイムは少し離れた岩場の陰にいた。フェイムのささやきに、エイフェックスが小さく頷く。

「なるほど、ツェッペリンは彼女の体内か……ジューヌ君?」

「え、ええ……」

 呆然としていたジューヌは、声をかけられて我に返った。

「ごめんなさい、聞いていたわ」

「で、俺達は何をすればいいんだ?」

 フェイムがエイフェックスに尋ねる。

「君達の任務はツェッペリンの回収だ。それは変わらない」

「これを使うというわけか」

 懐から小さな装置を取り出すフェイム。


「あの子……何も変わってないのね」

 二人の会話を適当に聞き流しつつ、ジューヌは呟いていた。

「貴方の恐れていたことが現実になったわね……アインス」


「お前が! お前がツェッペリンを持って逃げなければ、アインスが死ぬことはなかった! 戦争にも勝てたんだ!」

 次々と魔法弾を放つフジノ。

「違う、私は逃げたんじゃない!」

 避けながら叫ぶカシミール。しかし白蘭を抱えているため、だんだん危うくなってくる。

 そしてついに直撃という時、スケアが間に割って入り、魔法弾を弾き飛ばした。

「これ以上周りを巻き込むのはやめて下さい! 貴女が殺したいのは私でしょう!」

「ふん、いい覚悟じゃない」

 フジノを包む光の鎧が更に輝きを増す。

 戦い始める二人。やはりフジノの方が強く、スケアが追い詰められてゆく。

 すると、今度はカシミールがスケアを救った。

「……は~ん、そういうこと」

 フジノが酷薄な笑みを浮かべる。

 彼女はひとしきり笑うと、鬼神の如き形相で叫んだ。

「お前達は同罪だ! アインスを殺したスケアも、アインスを助けられる『力』を奪ったカシミールも! お前たち二人がアインスを殺したんだっ!」

 絶句するカシミールとスケア。


「貴女なんかに……貴女なんかに! 私の気持ちは解りはしない!」

 これまでずっと感情を抑えていたカシミールが、怒りを顕にした。

「そんなにツェッペリンが好きならくれてやる!」

 カシミールの背中に6枚の翼が生え、白熱し始める。まさかそうくるとは思っていなかったのだろう、フジノの顔に焦りが浮かぶ。

 カシミールが右手を振り上げ、ツェッペリンを解放しようとした時。


「行くわよ、フェイム!」「このタイミングでかよ!」


 ジューヌとフェイムがカシミールを挟むように現れ、手に持っていた結界発生装置を作動させた。魔力の壁に阻まれ、カシミールの動きが止まる。

「……助かりました。ありがとうございます、先生」

「別に貴女のためにやってるんじゃないわよフジノ。カシミール、それを使ったら貴女の身体は……」

「あと数回なら耐えられるわ! それに私は、フジノだけは絶対に許せないのよ!」

 血を吐くように叫ぶカシミール。しかし、身動きはできない。

「さっさと壊れちゃいなさいよ。お前、子供だって産めない身体なんでしょ? 生きてたってしょうがないじゃない」

 フジノが勝ち誇る。


「あの人……“ママ”になれないんだ……」

 ルルドが呟く。


 フジノはカシミールに向けて手を伸ばした。

 その手のひらに魔法の光が集中する。

「や、やめなさいフジノ!」

「待てよおい! カシミールを殺したらツェッペリンだって!」

 ジューヌとフェイムの制止も聞かず、フジノが魔法を撃とうとする。

 瞬間、


  ズオオオオオオッ!


「なっ!?」

 咄嗟に跳躍したフジノの足元を、一条の閃光が突き抜けた。

 閃光の飛来した方向に魔法弾を撃つフジノ。そこにはスケアが、白蘭の放り出したL.E.D.を持って立っていた。刀身で魔法弾を防ぎ、再び構える。

「貴様! L.E.D.を……!」

「フジノ……私は君に許してもらおうとは思っていない」

 スケアは静かな、しかし強い意志を秘めた声で言った。

「だがこれ以上カシミールを傷つけるというのなら、私は全力で君を止める!」

「無駄だ!」

 フジノの手から無数の魔法弾が放たれる。それらは四方八方に拡散し、スケアめがけてあらゆる方向から襲いかかった。スケアの体が爆発に包まれる。

「ふん、だから無駄だって言ったのよ。リードならともかく、お前やそこの看護婦が持ったところで……っ!?」

 爆煙を貫き、L.E.D.の閃光がフジノを襲う。

 かろうじて避けたフジノの前に、全身に風を纏ったスケアが現れた。

「カシミールに手出しはさせない! それがアインスの遺志なのだから!」

「くっ……貴様がアインスを語るなぁっ!」

 再度フジノとスケアの戦闘が始まった。

 スケアがL.E.D.を持ったことで遠距離戦は不利と見たフジノは、白蘭の時と同様に接近戦を仕掛けようとするが、強烈な蹴りに阻まれて弾き飛ばされる。

 そこに襲いくるL.E.Dのエネルギー。跳躍して避け、再度接近を試みたフジノの身体を、今度は複数の旋風刃が襲った。

 全身ボロボロになりながらも、これまでにない圧倒的な力で、スケアはフジノを追い詰めてゆく。

「どうして! どうして死なない!?」

「死ぬわけにはいかない。私はまだ、アインスとの約束を果たしていない! 守らなければいけないものがあるんだ!」

「ふざけるな! アインスがお前と何を約束するっていうのよ!」


 一瞬の隙をついて逆に接近され、L.E.D.が間近で振りかぶられる。

「終わりです!」

「それはこっちの台詞だ!」

 瞬間、フジノは防御を捨て、ダウンワード・スパイラルを爆発させた。


 フジノは冷静さを欠いていた。

 己に有利な間合いを捨ててまで、何故スケアが接近してきたのか、その理由に気づけないほどに。


 高密度の魔力で編まれた魔法の闘衣、ダウンワード・スパイラルの爆発。

 この至近距離で、全方位に向けて高速で放出される魔力波から逃れる術はない。

 ……ただ一つの方法を、除いては。


「はっ!?」

 ルルドが何かを感じて目を見開く。


「……切札とは、最後にとっておくものだよ」

 フジノの首筋にL.E.D.が突きつけられる……スケアの手によって。

「し、瞬間移動……!」

 絶句するフジノ。

 ダウンワード・スパイラルを失い、周囲を旋風刃に取り囲まれて、どうあがいても逃れられる状況ではない。

 だがスケアは、あえて自らL.E.D.を退け、フジノを解放した。


「私とアインスは約束した。11年前……アインスが死んだ、あの場所で」

 納得できない様子のフジノを、そして結界に捕らわれているカシミールを順に見やり、スケアは静かに言った。

「フジノ……カシミールさん」





「アインスの最期の言葉を、知りたくありませんか?」




 

 

【L.E.D.】

 ペイジ博士が開発した世界最強の剣。

 リードの戦闘プログラムと体内に有する魔力炉、双方と共に稼動することで強大なエネルギーを放出することができる。

 リードの戦闘プログラムを学習済みの白蘭にも扱うことができるが、非戦闘型である白蘭は魔力炉を持たないため、使用回数が著しく制限される。

 

【ツェッペリン】

 ペイジ博士が開発した最高最悪のエネルギーシステム。

 その潜在能力を最大限に引き出せば、国をまるごと消滅させることすらも可能という危険極まりない代物。現在はカシミールの体内に封印されている。

 カシミールの意志次第で自由に使用できるが、その度、彼女の身体には深刻なダメージが刻まれることになる。

 

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マリオネット・シンフォニーは週連載作品です。
更新は毎週水曜日を予定しています。

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作者ブログ 森の詞

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