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天空の城

 




 天使を退けた私達は天空のお城へとたどり着いた。エントランスの前庭の芝生に下ろしてもらった。気温はさっきまで暑かったのに不思議と普通だった。


 ーーまるでラピュ◯。


 私は赤いドラゴンからすたっと降りるエミリーに「ラピュ◯って知ってる?」とつい気になって聞いてみた。


 ーーエミリーの世代もジブ◯ってロードショーしてるのかな。


「知ってるもなにもママがブルーレイで見してきたわ。私も好きだったけどね」


「……そっか。流石私だわ」


 ーー私って好きなことを子供にも押し付けるタイプだったのね。なんだかすまん。いやでもジブ◯はいいぞ。教育によろしいと思います。多分。


「ねえ。何の話? 時々聞きなれない単語言うよね? 」


 ファビアンが訝しげに聞いてきた。私とエミリーは慌てて「べ、別に何でもない」と取り繕う。私達は日本人だったと言っても信じないだろうし何よりも説明が面倒だ。


「へー」


 ファビアンの眼差しが少し冷たかった。エミリーが泣きそうになった。


 ……すまん。人がいる時に日本の話するのやめよう。


「シャーロットがおかしいのはいつものことだろう」


 アーダルベルトは失礼な事を言う。ファビアンは「……そうだね」と頷いた。


 ……語弊があるが助かった。


「これから、神と戦うのに呑気ですね」


 ニクセは呆れて頭を押さえた。ダークは「それでいいじゃないですか」と微笑んだ。


「なあ。サラマンダーが大きくて城に入らんぞ」


 赤いドラゴンは私がドラゴンだったサイズと一緒の5メートルぐらいだった。お城の扉は2メートル程だ。


 ーーあれは入らんな。


「我の参加は無理そうだな。我は此処にいる」


 サラマンダーはこの前庭で待機となった。


「私も此処にいます。神となったことで力を使い過ぎました」


 神さまになるのってエネルギー消費するらしい。シルフも此処に待機になった。ファビアンがノームを召喚した。ノームは扉ギリギリのサイズだった。


「もぐ〜。光の神ぶっ飛ばすもぐ〜。そしておいらも神になるもぐ〜」


 ギー


 闘志と野心を燃やすノームは扉を開き通るが身体が入り口にはまって動けなくなる。


「ぬおーー!? 動けないもぐ〜!?」


 ジタバタと足掻くノーム。それにウンディーネは近づいた。


「○#♪!」


「邪魔! だそうです」


 水流を生み出してノームを押し出した。


「ぬおおぉぉぉ!? やめろもぐ〜!?」


 ノームはすぽーんっっ! という音と共に扉の内側に流された。


 ーーまるでトコロテンね。ノームは室内で召喚するべきだったのでわ?


 そう視線をファビアンに向けると「ごめんノーム。骨は拾ってあげる」と反省していた。


 ーー多分死んでないからね。でも土属性の弱点は水属性だでかなりのダメージかな?


「何はともあれ。俺たちは光の神を倒しセフィロトを救うぞ!」


 アーダルベルトは強引に場をまとめた。




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