最後の一人
今回で手直し版は終了!、誤字・脱字があるかも
大王に抱きしめられ、懐かしい感じがした紅葉だが。
「落ち着いたかよ?」
「うむ、じゃがクレハよ、何故ワシは殴られたんじゃ?」
懐かしく感じたけど、やっぱり男それもジジイにいきなり抱きしめられたのが理由の一つとちょっと泣きそうになった自分を隠す為、大王に一発決めてました。
「別にいーじゃねーか、可愛い孫からの打撃なんだから」
「それで喜ぶのは、危ない性癖を持ったおじいちゃんじゃ!」
「え、違うの?」
「ワシは違うぞ!ワシは!」
紅葉はテレ隠しの一発と言えずにふざけて、大王も大王で久しぶりの孫との会話?を楽しんでいた。
「そこの漫才しているお二方ー、完全にこちらを忘れていますねー」
「「あ」」
「はぁ、紅葉に大王さんよ、感動の再会はいいんだけどさ、時と場所を考えてくれよー、シウマさんが声をかけてくれるまで永遠に喋ってく勢いだったぞ、なぁ柚・子ッ?!」
春馬が同意を求めようと監督の方に振るが、監督は。
「うぅっ、よがっだよ〜っ、」
号泣していた。
「ちょっ柚子⁉︎何で泣いてんだよ⁉︎」
「だって〜っ、ぐすっ、約十年間ずっと、離れ離れだったんだよっ、やっと会えた二人に泣けないわけないじゃん〜っ」
「そうだよね、最後紅葉が大王さんに一発叩きこんでなければ、祖父と孫の感動再会シーンだったよ」
「それでもだよ〜っ、うぅっ」
感動系に弱い柚子を落ち着かせようと春馬は紅葉達の相手やめ、柚子を相手しだした。
一方、摘姫と炎は話しかけずらかったはものの、春馬やシウマのおかげで紅葉と大王に話しかける。
「くぅ(にぃ)」
「炎、摘姫、心配かけちまったな・・・」
「んーん、くぅがおじいちゃんと再会できて良かった・・・」
「・・・くぅにぃ(紅葉に抱きつく炎)」
「ありがとな摘姫、それと炎もな(炎の頭を撫でる紅葉)」
紅葉が頭を撫でると、炎は気持ちよさそうに目を細める。
摘姫はそれを羨ましそうに見ていた。
「の、のぅクレハ」
「ん?何だよジジイ」
「じ、ジジイって・・・まぁよい、それよりクレハ、今お前さんが頭を撫でているその娘は誰じゃ?髪の色が紅いがまさか・・・」
「あぁ、こいつは絆深炎って言って、六つ離れた俺の妹だ」
紅葉の言葉により、大王と二人の話を聞いていたシウマに電流が走る。
「お、おぉ!孫じゃ!新しい孫が産まれていたぞ!」
「お、おめでとうございます!デリアリーデ様!」
じーさんズが喜んではしゃいでいるが、紅葉の次の言葉によりさらなる電流が走る。
「まぁ、”腹違い”がつくんだけどな」
「「・・・・・・(ピキッ)」」
その瞬間二人の動きは完全に止まったが、紅葉は自分が言ってはならない事を言ってしまったのかと後悔していた。
「あ、あんのックソガキィィ!スカーレットと言う良き妻がいながら浮気じゃとぉ!許さん!絶対許さんぞぉぉぉ!」
「お、おい、落ち着けじーさん、つか、スカーレットって誰だ?」
「は、はぁ⁉︎何を言っているんじゃクレハ⁉︎お前・・・”自分の母親の名前”すら忘れたのか⁉︎」
「は?何言ってやがる、俺の母さんの名前は紅だぞ?」
「む、むぅ?く、クレナイじゃとぉ⁉︎」
「あ、あぁ」
「お、お待ち下さい!デリアリーデ様」
「何じゃシウマ!ワシは今カズハのクソガキを殴らなきゃ、気が収まらんのじゃ!」
「その・・・スカーレット様の事なのですが」
「スカーレットがどしたぁ⁉︎」
「以前にカズハ様の世界に行かれる時に『カズの国じゃ私の今の名前は目立つらしいから、東洋式の名前に変えるわ』と言ってご自身の名前を”スカーレット”から”クレナイ”に変えていたではありませんか」
「む、そういえばそうじゃな、全くスカーレットめ、親がやった名を変えよってからに・・・は!でも、それはそれじゃ!カズハのガキがスカーレットを裏切ったのは違いない!」
「えっと、その事なんだけど・・・」
「何じゃクレハ、お主まさか父親じゃからと理由でカズハを庇うのか?」
「それは無い!・・・と普段なら言うけど、今回だけは親父の味方をする。つか、母さん公認だしな」
「何じゃと、スカーレットが?・・・そんな筈はない!あの子はカズハの事を悔しいが本気で愛しておった、そんなスカーレットが許すわけないぞ!」
「炎の母ちゃんが母さん御付きの人みたいな人で、焔って名前何だけど知ってるか?」
「「・・・・・・ほ、ホムラァ⁈」」
と驚いた二人が炎をジィ〜っと見る。炎は二人の視線から逃げるように紅葉の後ろへと隠れる。
「た、確かによく見ればホムラさんの面影がありますね・・・しかし、あのホムラさんがまさかカズハ様と・・・」
「焔さんは母さんの一番の親友だと言っていたし、手を出しちっまった親父も親父だけど、そのおかげでこんなに可愛い妹が出来たわけだしな(炎を撫でる紅葉)」
「・・・くぅにぃ(頰を染め紅葉を見つめる炎)」
「だからさ・・・あんま親父を責めねーでくれや」
「「・・・・・・」」
少しの無言が続いたが、二人は目に涙を溜め
「当たり前じゃ〜!何せホムラはワシの娘同様、=エンちゃんはワシの孫とうぜんじゃ!」
「おめでとうございます!デリアリーデ様!」
「ほらエンちゃん!おじいちゃんだぞ!ワシの胸に飛び込んでおいで!」
デリアリーデがしゃがみ込み両手を広げ炎を呼ぶが。
「・・・くぅにぃ、以外に、抱きつきたく、ない・・・(紅葉のお腹に抱きつく炎)」
まさか断られるとは思っていなかったデリアリーデは。
「く、そんな所はホムラにそっくりじゃの・・・」
両手を広げたポーズから完全にorzポーズになった
どうも、夜桜トモです。
今回で手直し版は終了し、次回からは投稿したかったけど出来なかった新話を投稿していきたいと思います!、前のアカウントで続きを楽しみにして頂いてた皆様、本っ当にお待たせしました!、第1章新ヒロインとか言っておきながら、そのヒロインを出せず終いで前のアカウントは終了しましたが、今回は絶対にそんな事はしません!つか、したくない、だから!ぜひ!続きを楽しみにして下さい!