ラキアという契約者
忙しい間を取りながら書いたので少し雑かもしれません。
誤字・脱字あるかも
side:紅葉
「さぁさぁさぁ!早く僕の部屋に行こう!大丈夫、優しくするからさぁ!」
「えぇい!離さんか変態め!ワシは男なんぞに興味は無いと言うておろうが!」
今、目の前の事を包み隠さず話すぜ。
いきなり出てきたパツキンイケメンが奇声を発しながらジジイを現れた扉に引き込もうとしているんだぜ、俺自身何を言っているのか分からなくなってきやがった・・・
「ほぉら!はぁやぁくぅ!・・・って、ん?」
げっ、変態がこっちに気付きやがった。
「(ねぇねぇデリアーデ)」
なんかこちらに聞こえないように耳打ち始めたんだけど。
「(何じゃい変態、ワシは絶対にお前となんて嫌じゃからな!)」
「(その話は置いておいて・・・、あそこにいる彼?彼女?ってもしかして)」
「(ほぉ、さすがにお前も気付いたか)」
「(じゃあやっぱりクレハ君⁈、いやぁ大きくなったねぇ・・・ん?待てよ、でも彼は10年ぐらい前に)」
「(そうじゃ、お前に異世界への扉を開いてもらって、和葉やスカーレット達と共に父親の世界へ旅立ったのじゃが・・・ん?お前が気を利かせて連れてきてくれたわけじゃないのか?)」
「(違うよ、僕はただ魔力の強いイケメン君を探していたら。丁度良いイケメン眼鏡君を見つけて、しかも魔力も強い!そして、周りにも魔力が強い属性がバラバラな子達が五人も居たから連れてきただけだよ?まさかクレハ君がその中に居たとは・・・)」
「(これも運命というやつのぉ、おっと本題を忘れる所だったわい)」
「そうだね、じゃあ・・・今すぐにベットへGO!!」
「そっちじゃないわい!だから、引っ張るな!」
まぁた引っ張りあい始めたぞ、もう帰っていいかな?
「く、クレハ!見ていないで助けてくれぇ⁉︎」
(他人フリ他人フリ・・・(プイッ)」
「ちょっ⁉︎じゃ、じゃあ!エンちゃん!じーじを助け・・・」
「・・・勝手に、掘られて、て・・・(プイッ)」
「エンちゃんまで⁉︎えぇい、『カミト』!いい加減にしてくれぇ!」
「はぁ、そこまで嫌がるかな?普通」
「はぁはぁはぁ・・・普通じゃからここまで嫌がるんじゃ・・・!」
「まぁいいや、久しぶりだねクレハ。僕の事覚えてるかな?」
何だ、俺は記憶喪失の前はこのパツキン変態と知り合いだったのか・・・つか、意外とデカイな、この変態。身長180ぐらいあるんじゃないか?
俺はどうすらかジジイに目線を向ける。
「実はなカミト、クレハは・・・」
ジジイ説明中・・・
「記憶喪失・・・ね、ならしょうがない。もう一度自己紹介をしてあげるね。そこの可愛い娘もいる事だし」
カミトとジジイに呼ばれる変態をエンに目線を向け、すぐに俺に戻す。
「僕はカミト、一応『召喚神』をやらせてもらっていまーす」
「召喚神・・・」
「そ、君のお祖父さん。デリアーデとは彼が若い時からの知り合いで、この世界に迷宮神が現れた時に、勇者召喚を提案したのは僕なんだよ。その結果、君のお父さんカズハを僕は見つけ、この世界に召喚し、迷宮神は無事に倒され世界に平和が訪れたかと思いきや、迷宮神復活・・・はぁ、忙しいったらありゃしないね」
長々と話し終えたカミトは疲れたふうにため息を吐き、腰に手を当てる。
「さて、辛気臭い話しはここまでにして。早速デリアーデのいう本題に入ろうか」
「そうしてもらえると助かる、実はの」
ジジイは俺が持っていた契約石の話をする。
「契約石をかい・・・?ふむ・・・クレハ君、その契約石見せてくれないかい?」
「あ、あぁ」
えぇっと、異次元箱を発動させ・・・
紅葉が唱えると、目の前にディスプレイが出てくる。
んで、召喚石を選択すればいいのか?
ディスプレイに表示されている『契約石:戦乙女』を選択する。
「お?これが契約石・・・」
すると、紅葉の手に黄色の手のひらサイズのひし形水晶が出てくる。その中央には天使の両翼のような模様が出ていた。
「ッ⁉︎クレハ君!その契約石をよく見せてくれないか!」
「あ、あぁ・・・」
カミトは紅葉から契約石を奪うように受け取ると、眼をガン向いて契約石を見る。
「(何で、何で『彼女』の契約石が地上に・・・⁉︎)」
「お、おいカミト、何かあったのか?」
ボソボソ喋っているカミトにデリアーデが話しかけると。
「あ、ご、ゴメンゴメン!ちょっとね」
「で、召喚神さんよ。その契約石は使えんのか?」
「カミトで良いよクレハ君。さて、クレハ君、デリアーデの話しによると、この世界に帰ってきて異次元箱を開けたら、契約石入っていた。いつ手に入れたかは記憶が無いから分からないと」
「あぁ、全くその通りだけど。不都合でもあったのか?」
紅葉の問いにカミトはバツの悪そうな、申し訳なさそうな顔をし言う。
「実は、この契約石は本来この地上にあってはいけない物なんだよ」
「あってはいけない物・・・それって、その石にはかつて世界を滅ぼす的は奴との契約だったりするのか⁈」
「あ、言い方が悪かったよ」
カミトは真剣な表情で紅葉に話す。
「この契約石は『ラキア』という戦乙女の契約石なんだよ」
「ら、ラキアじゃと⁈」
カミトが話した内容にデリアーデは驚きを隠せなかった。
「ラキア・・・?」
「別名『悲劇の戦乙女』・・・少し彼女の事を話すかな」
「あぁ、頼む」
紅葉の言葉にカミトは頷き、ラキアの事を話し始める。
「ラキア・・・元は君達と同じ竜人種、しかも絶滅したと言われた聖竜族の少女だ。彼女は聖竜族達で出来た村の村長の娘だった、毎日が平和でこの生活がずっと続くと思っていた。だけど、聖竜族を絶滅させた奴らがいた。『闇竜族』・・・聖竜族達とは先祖絡みで因縁の仲だった竜人種。闇竜族達はいきなり聖竜族の村を襲い始めた、聖竜族達は奇襲を受け、それでも立ち向かい、せめて女子供だけでも逃がそうとした。だけど・・・戦力が違い過ぎた。闇竜族が他の種族と連合を組み、その数は1500・・・対し聖竜族はたったの300、状況は目に見えていた。聖竜族達の村は蹂躙され、女子供も容赦なく殺され、嬲られる。史上最悪の族争だった。ラキアは幸運だったのか悪運だったのか、幸いにも崩れた自分の家に挟まれ、敵からは存在を知られずにいた。だけど、彼女も傷を負い、殆んど瀕死だった。」
「・・・・・・それで?」
「そこを偶々通りかかった僕が助けたのさ、まだ幼い彼女には才能があった、このまま死なすには勿体無いと思ってね」
「何だ、良い奴だなカミト。ただの変態だと思ってた」
「失礼だな、僕の何処が変態なんだよぉ!」
「いや、自覚無いのか?」
「僕はただ、気に入った男やイケメンとピーをしたいだけだ!」
「やっぱ変態じゃねぇか!」
「おいカミト、続きがあるじゃろうが」
「おっとそうだった」
「え、まだ続きがあるのか?」
「うん・・・彼女の悲劇はこれだけじゃなかったんだ」
「うはぁ・・・、マジかよ」
カミトはまた真剣な表情をし話し始める。
「瀕死の状態だった彼女を僕は転生させ『契約者』という種族に生まれ変わらせた」
「契約者?」
「一定以上の魔力の人間と契約を交わし、その者の従者となる種族。この地上にも似たような種族が居てね。武器人種、彼らも契約を交わし、その者に武器を与え共に戦う種族だったはずだね」
紅葉はチラッと炎を見る。彼女も丁度紅葉を見ており、目が合うとニコッと笑った。
「話を続けても?」
「あ、あぁ、続けてくれ」
「・・・彼女は転生したとはいえ、意識はまだ戻らなかった。そこで僕は考えたんだ。もし、彼女が目の覚まし、自分の身に何が起こったのかを思い出したら、最初に思い浮かぶのは何かと」
「・・・復讐か?」
「正解、だから僕はその当時、最強無敗と呼ばれていた青年に協力を頼み込んだんだ」
「・・・まさか、その青年って・・・」
「ワシじゃよ?」
「やっぱりか・・・」
「当時のデリアーデはまさに最強だった。だから、僕は彼にこう頼んだんだ。『僕と一緒に調子に乗った闇竜族供を駆除しに行かないか?』ってね」
「「・・・・・・・・・」」
返す言葉が出ずに固まる紅葉と炎。カミトは話を続けた。
〜〜〜〜〜〜〜10分後〜〜〜〜〜〜〜
「・・・そして、僕とデリアーデは見事、闇竜族達の駆除を完了したんだよって、どうしたの?」
「・・・いや、あまりにも生々しくてな」
「・・・うぅ、夢、出るぅ・・・」
話が長く。座り込んでぐったりしていた紅葉と炎を察し、カミトは話を中断する。
「ああゴメンゴメン!長くなっちゃったね。じゃあ話を戻すよ」
「次はズレないようにな」
「あはは・・・おほん!そうして、僕とデリアーデは闇竜族達を絶滅させた事に成功した。僕はラキアの様子が気になり、一度契約界に戻ったんだ、あ、契約界というのは契約者の住んでる別世界ね。・・・僕が戻ると、ラキアは目を覚ましていた、ある程度他の契約者の子達に話を聞いたんだと思う。彼女は僕を見ると頭を下げ、涙を浮かびながらお礼を言ってきたんだ『両親の・・・村の皆の仇を討ってくれてありがとうごさいます!』とね。僕はますますラキアに興味を持ったよ、こんなに幼いのに精神がしっかりした子だってね。それからラキアの特訓が始まった。長い年月を重ね、彼女も成長した。女性に興味が無い僕が珍しく美しいと思うぐらいにね。クレハ君、君の持っている契約石があるだろ。それは契約者が一人前になった時に、地上の何処かに現れ、契約を交わす者をとの連絡手段なんだ。そして、彼女に最初の契約の機会が訪れた」
「最初?契約って何回でも出来るのか?」
「うん、契約した者が亡くなった場合か契約した者が破棄した場合ね。彼女の場合初めてだったし、お試しとして仮契約を教えたんだ」
「仮契約?」
「普通の契約とは違い、契約者から破棄出来る契約の事を仮契約と呼ぶんだ。あの時は彼女に仮契約を教えて本当に良かったと今でも思うよ」
「・・・何が、あった、の・・・?」
炎がカミトに問うと、カミトが話しを続ける。
「彼女の契約石を見つけ、契約を申し込んで来たのは何処かの国の王族だった。僕はそいつに仮契約の事を伝えた『この仮契約は契約者が君達契約を交わす者を試す物、もし、彼女に逆鱗に触れ、殺される事があっても自己責任だからね?』と。だけど、そいつはラキアの美しさに欲望を曝け出し、性欲のはけ口に使おうとした。もちろん彼女は断り、契約は無しの方向に話が進んだんだけど。そいつは無理矢理ラキアを犯そうとした。それがそいつの命が無くなった原因だった」
「・・・ひでぇな」
「・・・ラキア、かわい、そう・・・」
「しかも、これとよく似た事が四回も彼女を襲った」
「よ、四回⁉︎」
「だから、これ以上ラキアを可哀想な目に遭わせたくない僕は、地上から彼女の契約石を回収し、彼女自身に渡した。もうこれで彼女が苦しむ事は無いと思ってね。だけど」
「その石を俺が持っていた・・・と」
「うん。彼女は時々地上に来ては気分転換に散歩でもしていると思うんだけど。もし、落としたら僕に言ってくるはずなんだよね。となると、彼女は小さい時の君に会った事があり、自らこの石を渡したとしか考えないかなぁ」
カミトはうーんと唸るように考え、紅葉に話す。
「クレハ君。今での話を聞いて、君はラキアと契約したいかい?」
カミトは真剣な表情だった。紅葉は考える。
(今での話を聞いたら、ラキアは絶対に男を嫌ってそうだよなぁ。でも、ガキの頃の俺ともし会っていて、何かしらの約束的な事をしていたらどうしよ・・・)
紅葉は考えこむとカミトにいう。
「一度、ラキアに合わせてくれないか?もし彼女がガキの頃の俺と会っていて、何かの約束していたら俺が勝手に断れないし、今の彼女にその気が無かったら、俺はこの契約石を返すよ」
紅葉の言葉を聞いたカミトは。
「そうしてもらえると助かるよ。じゃあ僕は彼女を呼んでくるね」
カミトはそういうと、扉を開け中に入ろうとする。が、振り返りこう言い放つ。
「あ、そうだクレハ君。君に言っておきたい事がある」
「ん、なんだ?」
「ラキアは僕の子供みたいなものなんだ。もし彼女を悲しませたりしてみな、その時は僕が君を傷付ける時だとね」
「ッ⁉︎あ、あぁ分かった・・・」
「うん、素直でよろしい!じゃ、またあとでね」
そう言い、カミトは扉の中へと消えていく。
紅葉はカミトが入っていった扉を見ながら冷や汗をかいていた。
『あれが、神の殺意なんだと』と。
カミトは個人的に書いていて面白いキャラだと思っています。
次回の投稿もなるべく一週間以内に書きたいです!(モン○トとか仕事してると時間が無くなっちゃうね)




