魔力の使い方
はぁ〜、やっと書き終えた・・・ぜ!
誤字・脱字があるかも
side:紅葉
泣きながら春馬にしがみ付いていた柚子っちを落ち着かせ、俺達はシウマから魔法の使い方を教えてもらう事になった。
「では、簡単に魔法の使い方を教えます」
「つか、魔法ってそんなすぐに使えるもんなのか?」
「はい、個人差は有りますが、自分の魔力を出す事であれば簡単ですよ・・・ほら」
そう言いながら、シウマは両手を胸の中心に近づけると。その間から茶色の光が溢れ、岩が浮かび上がってきた。おぉ・・・
「私の属性は地、人はそれぞれ自分の属性を持ちます。属性は火、水、氷、風、雷、地、聖、闇、無が有り、必ずどれか一つの属性が持ちますが、例外が有ります」
「例外?・・・あぁ、俺みたいに二つの属性が有るとかか?」
「その通りです。クレハ様のように二つの属性持ちを別名『二属性』と呼びます。二属性のステータスはどちらかの属性が副属性となり、これはデリアリーデ様からお聞きしましたよね?」
「副の方は弱くなってるんだっけか?あと、どっちが強いかなんて運だって」
「では、実際に私がしたように皆さんも自分の魔力を出してもらいます」
シウマの言葉で俺達全員身が引き締まるのが分かる。そりゃ今から魔法が使えるようになるんだからな。
「手から自分の属性の魔力が出てくるのを想像して下さい。それで、自分の魔力を出す事が出来ます」
「そんな簡単なのか?」
と、春馬が言う、俺もまさか想像するだけで魔法が使えるとか・・・と思う。
「まぁ、ちょっと試してみるか」
えっと、俺の属性は雷だったな。なら、雷が出てくるのを想像っと・・・
「「「「・・・・・・」」」」
「流石はクレハ様!記憶喪失でも身体は覚えているんですね」
春馬達が固まってこっちを見てくる。俺も固まっている。シウマの真似をして雷を想像したら、本当に出てきやがった。
俺の両手の間から水色の光を発し、『パチッパチッ』と音を鳴らしている電気みたいなのが、・・・何か自動車メーカーのCMみたいに。
「こんな感じか・・・魔法って」
「クレハ様、あまり魔力を出し続けるとMPが枯渇し、疲労してしまいますので。もうよろしいかと」
「ん?そうか」
魔力を止めるか・・・、止まるのを想像したら良いのか?
「あ、消えた」
「じゃあ、次俺やるわ」
俺の雷が消えるのを確認した春馬が同じポーズをとる。すると、両手から水色の光が溢れ出し、氷が浮かんできた。
「・・・すげぇ」
「そうか、春馬は氷属性だったな」
「あ、あぁ・・・、まさかこんなに簡単だとはな、詠唱とかして出すのかと思ってたが」
「詠唱ですか、勿論有りますよ。今皆さんにやっていただいているのは魔力を出す事です。これは一種の準備運動みたいな物ですね、詠唱を使った訓練はまた後日にします」
シウマが喋り終えたと同時に春馬は魔力を出すのを止める
「・・・次、えん、やる・・・」
炎はそう言うと俺達がやった同じポーズをとる。もうあれが定着したのかねぇ・・・
「・・・きれぃ・・・」
「うん・・・綺麗だね」
「炎ちゃん、凄い・・・!」
炎の両手の間からは洋紅色の光が溢れ、小さな火の玉が浮かんできた。
「・・・くぅにぃ、どう・・・?」
「あぁ・・・すっげぇ綺麗だな、炎、熱くはないのか?」
「・・・うん、何も、感じない・・・、手の中に、火があるのに・・・」
「それは自分の魔力ですからね、もし、エン様の炎がこの場で火事を起こしても。エン様だけは火傷を負ったり、焼死する事はありません」
「でも、他の俺達はヤバイよな?」
「はい、それは勿論」
「「笑顔で言うんじゃねぇ!」」
何つー事を言うんだこのじーさん、もしかしてシウマってこういう冗談を言ってくる人なのか?春馬もついツッコミを入れているし。
「次、いい?」
と、摘姫が静かに言ってくる。確か、摘姫の属性は闇だったな・・・。ん、摘姫がポーズを取り出したな。
「こうかな・・・?」
摘姫がそう言うと両手の中心から黒紫の光が溢れ出してくる。光はだんだん球体状になっていく
「出来た・・・ッ」
「やったね!摘姫さん」
「・・・うん」
摘姫は柚子っちに言うと、俺の方に歩いてくる。
「・・・くぅ、どう?」
「綺麗だな。何つーか、上手く言葉に出来ないけど。本当に綺麗だ」
「・・・うん。綺麗って言ってくれてありがと」
摘姫はそう言うと魔力を出すのを止める。やっぱり簡単だな、魔法って。
「皆様お上手ですね〜。さて、最後はユズさんですね」
「は、はいッ!」
「何緊張してんだ?柚子っち?」
「しょ、しょうがないでしょ!、逆に何で皆は緊張しないんだろ・・・」
「そりゃあな、魔法が使えるって知ったら。緊張より好奇心の方が勝るし」
俺がそう言うと、魔法を出し終えた春馬達はうんうんと頷いている。
「ほら、柚子。頑張!」
「・・・ハルちゃんも軽々しく言ってぇ・・・。えっと、私は風属性だったから。風をイメージすればいいのかな?」
柚子っちはポーズをとり、眼を閉じた。すると、柚子っちの両手から黄緑色の光が溢れ出し、彼女の周りからそよ風が吹き始める。
(風・・・風・・・風・・・)
ん?柚子っち何か言っているのか?
と、考えていたら。いきなり柚子っちを中心に突風が吹いた!
「え?き、きゃあッ!!」
そして、突風は柚子っちの膝丈ギリギリの学生スカートを吹き上げるッ!
(ナイスだ突風!ありがとう神風!これで、もし柚子っちの下着が見えてしまっても不可抗力!って、ん?(ブスッ))
「ぐああぁッ⁉︎目が目がぁぁあ!!」
何だ⁈いきなり眼前が暗くなったと思ったら。眼に強烈な痛みがッ!
「くぅ・・・今、柚子の下着見ようとした・・・」
「・・・偶然、でも、見ちゃダメ・・・!」
畜生!バレた上に目潰しもか!・・・クッ、痛すぎて涙が止まらねぇッ!そういや、春馬は?、あのバカも当然、監督から同じ刑罰を---
「・・・・・・」
「は、ハルちゃん・・・見た?」
「え、あ、あぁ〜・・・、すまん。不可抗力だ・・・!」
「〜〜〜ッ!(もうちょっと可愛いの履いてくればよかった!)」
「ん?何か言ったか?」
「⁉︎、う、ううん!何でもないよ!」
畜生・・・、春馬の野郎・・・しっかり見やがったか。将来の嫁のだからって、今はまだ見る時じゃないだろ・・・!見ても目潰しはくらえよ・・・!
「くぅ(にぃ)、まだお仕置きは終わってない・・・」
「あぁッ⁉︎待って!せめて!せめて眼が回復するまで待って下さぁぁい!」
俺は誓う・・・次から摘姫や炎の側でパンチラを狙うのを止める、と。
「本当に賑やかな連中じゃの〜。何故、魔力を出すだけの練習でここまで騒げるのか」
「良いじゃないですか、これから楽しくなりますよ」
「じゃな。あ、それはそうとシウマよ」
「何でしょうか?デリアリーデ様」
「これからワシはクレハに契約石の使い方と召喚の仕方を教える」
「では、あの方に?」
「うむ。今回の勇者召喚で道を繋げてもらったばっかで申し訳ないが、契約石に関しても奴しか出来んしの。そこでじゃ、シウマよ。少し耳を貸せ」
「?はい?」
「・・・・・・」
「え?それでは⁈」
「良いんじゃ良いんじゃ、サプライズというのも面白いじゃろ?「
「はぁ〜、どうなっても私は知りませんからね!」
遅れてすいません。
忙しい間で書き終えたので。誤字や脱字がありましたらすいません。
次回の投稿も書き終えてからになります。




