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神様の嫁になりました。

作者: 薄雀


彼と出会ったのは、中学2年生の時。転入してきた彼と同じクラスだった。そんな彼の名前は、神白碧(かみしろあおい)。そして、私は東雲華流(しののめはる)。  



転入してきた彼は、なぜかジッと私の顔を見ていた気がする。今思えば、だけど。

サラサラの漆黒の髪と藍色の瞳、白い肌。すらりとした体つきで背の高く、綺麗な顔の彼は一躍有名にそしておモテになった。



対して私は、普通。



****




そんな彼とはとなりの席となり、不自然なことにずっと隣。高校も一緒で、隣。


おかしいな、偶然にしてはと思いきややっぱり偶然ではなかったらしい。

高校卒業後、彼は私を引っ張り近くの神社へと連れてきた。

あ~小さいころここでお願いしたっけ。いろいろと、と思っていたら

「願いごと、叶えないとね。」

「…はい?」

「ほら、願いごとしたでしょ、素敵な人と結婚って」


うわぁぁぁぁあ!恥ずかしい思い出!

たしかに、ウェディングドレスとかあこがれてたけど!


「なんで、神白くんが!」

知ってるの、それに叶えるの!

「だって、僕…ここの神さまだもん」

だもんって、可愛いなっ!

じゃなくって、神様?!


「叶えるのが通でしょ?」

「じゃぁ、他にも願った人とかいるんじゃないの?」

きっと、いるよ!ええ、いますよ!

「ん~いるけど、僕も好きな子とじゃないと、ね?」


それは、私を好きってことですか?!

いやいや、平凡ですよー普通ですよー。

「いやいや、可愛いよ。だから、男近づけさせないようにいつも隣にいたんだけど?」


まじ?マジですか、えぇと…。

と、額にキスされる。

「はい、嫁確定。もう、逃げられないよ?」

逃げたら、神気漂わせちゃって食べられちゃうよ?アヤカシにって!怖い!


ひょいと抱っこされ、社に入ってゆく。祠の鏡に触れると、気づけばそこは見知らぬ世界。

「ひぇ」 

「綺麗でしょ、ここ天界だから」


たしかに、綺麗。でも、天界?!

驚きしかないし、ちょっと。


「君はまだ、人間。だけど、僕と交わることによって神に近づくから大丈夫。ずっと一緒だよ」

「まじわっ?!」 

「うん、子ども産めるよ。願いから生まれる神が多いけど、神から産まれる神もいるから、ね」


それはそれは、って…子ども産めっていうことですか?

「ふふ、君も神の仲間入りだよ。ほら、願いごと。神さまになりたいって」


ヒギャッ!昔の恥ずかしい思い出!


なんだかんだで、願いごと叶えてくれてたんだ。というか、覚えてない願いごとですが。

あは、あははは。


.

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