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竜神伝説~リュウト=アルブレス冒険記~  作者: KAZ
10部11章~ラストまで
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最終部12章「遙かなる時を超えて」2話「心折られて」

 リュウトくんと別れ、その背中を見送る。もうすでに私の役目は終わっているというのに彼は私を手放してはくれないらしい。彼ならば確実にそう言うと分っていてもなお愛されている実感による歓喜が胸に溢れる・・・それが本当は仲間に対するものなのではと言う弱気もちょっとだけ内包しながら


「グハハッハ! 俺の相手は貴様か、メディカ」


 この幸せを壊すように聞こえた下品な声。そして、それ以上に反応せずにはいられない呼び名『メディカ』


「別れの余韻さえも楽しませないとは声も言葉も行動も下品なものです」


「ふん、貴様に下品などと言われる覚えはねぇよ、メディカ」


 その名前は確実に私の心の一番柔らかい場所を傷つけていく。覚悟をしていなかったわけではない。でも同時にそうでないことを祈ってもいた


「・・・私はメディカではありません。メイです!」


「グハハッハ! それが今世の名か? 名を変えた程度で罪が消え去るとでも? 巫山戯るな、てめぇは永遠の罪人だ」


 敵の言葉で揺さぶられるほど愚かではない。そう思っていました。けれどこれは・・・自分でもそうなのではないかと、レーチェルさんから、レオンの反応、その全てから想像し、それでも逃げていた罪。ああ・・・


『魂が同じだろうとメイはメイでメディカって奴じゃないだろ? そんな遙か前世の話しなんて知ったことか』


 きっとリュウト君だったらそう言ってくれるのでしょう。それは甘く甘美な許し・・・けれど、私は力なく地面に膝を折る


「心が折れやがったか。てめぇは昔もそうだったな。頭は良いくせに心がよえぇ。だからくだらねぇ嫉妬で世界を滅ぼした。てめえが今まで続く、全ての悲劇の元凶だ。ここで俺に殺されて少しは償って来やがれ」


 振り下ろされる斧、そして


「ヌオッ!?」


 いえ、誘ってはいましたが、こんなに簡単に釣れるとは思いませんでした。そんなシンプルな振り下ろし何て私ですらどうにでも対処できるのですよ? カウンターも行いましたが


「てめぇ、心が折れた振りか!? これほどの罪を犯してまだ・・・!」


「あまりに折れすぎると逆に折れる場所がなくなる物です。それに贖罪というのならば、今この時こそが贖罪です。リュウト殿と共にレオンを倒し、世界をあるべき形へ・・・繰り返される滅びと再生などと言う世界を作ってしまうきっかけとして、そこから解き放つことこそが贖罪というもの」


 だから、本当はこの場で死んでも良かったのですけどね。リュウト君たちにも困った物です。こんな私でもまだ必要だと・・・希望を見せてしまうのですから。私の心はもう彼らによってボロボロに折られたのです。もうこれ以上は折れません


「巫山戯るな! だが、俺が単独できたと思っているなら甘ぇ! 念には念を、これが頭の出来の差ってやつだ」


 パチンと鳴らされた指、それを合図にしてか転移してきた大群・・・が魔方陣と木々のトラップに嵌まって動けなくなります


「私がここで待っていたのですよ? 罠ぐらい仕掛けておくに決まっているではないですか? 何が来ても大丈夫なように念には念を入れて・・・これが頭の出来の差らしいですね」


 もっとも、本当の意味での念には念を入れてはまだ使っていないのですが

この安定感、これがメイです! この容赦のなさ、これがメイです(ガクブル)


メイ「いえ、心のない言葉で心を折られる可哀想な私、という話しではないですか」


・・・どちらかと言えば心を折られたのは名前もまだ出てきていない敵の方では?


メイ「あの程度で折れるような心ではないでしょう? もっとこう、徹底的に折って悲鳴を上げていただかないと気持ちよくな・・・楽しくないではないですか?」


 言い直しても大して変わっていない!? いや、多少はマシになりましたが。うちの最怖ドSの称号は伊達ではないと


メイ「ですから私はノーマルです」


 これがノーマルな世界があってたまるか!? と言いたいですよ!? ・・・ってあの僕をどこに連れて行く気・・・誰か助けて~~~~~~~!!!!?



第11回AIで作成してみよう リリカ=ロッド

挿絵(By みてみん)

リリカ「わー、私のもあるんだ~」


 一見無邪気なお子様魔女、つまりは魔法少女? でも中身は・・・


リリカ「中身も可憐な魔法少女だよ?」


 どこがですか!? まぁ、ルナとの再会後ならばそう戻っているかもですが。それで補足ですが


リリカ「お姉ちゃんとのおそろいの帽子もルナさんの遺品だよ~」


 そして持っている杖が問題の・・・ですね。他は特にはないですね、服も姉と違ってこんな感じですし


リリカ「私はお姉ちゃんみたいに騙されていないもん」

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