表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
竜神伝説~リュウト=アルブレス冒険記~  作者: KAZ
10部11章~ラストまで
1314/1375

最終部9章「天使たちが願うもの」6話 「母娘の会話を」

「しっかりしなさい、堕天使レミー」


 攻撃が集中したのに痛みも衝撃もなくて、聞こえたその声にわたしは・・・ううん、もう1人のわたしも前を見る。そこにいたのは純白の羽を広げてわたしたちを守ってくれた


「何の用よ、レリューナ」


 れ? えっと・・・そう! 助けてくれたのはわたしたちのお母さん! もう死んじゃっているみたいだけど。また前みたいに助けに来てくれたんだね


「お母様です」


「・・・えっ?」


「お母様です。以前の時はあなたはそう呼んでくれました」


「気に入っているんじゃないわよ!?」


 ム~? クルって振り返ったお母さん、なんか笑顔だけど・・・ちょっと怖い? それにもう1人のわたしの口調も変わった? でも、何時もと同じ? ム~?


「お母様ですよ?」


「あ~、もう! わかったわよ! お母様!!」


「よろしい」


 でも、きっと2人はすっごく仲良しなんだよね! でも


「我らを無視するな!」


 って急に叫んだ・・・えっと、誰だっけ? でも、仲良く話しているところを邪魔したら駄目なんだよ~


「まったくです。しつけのなっていない駄馬ばかりとは情けないものです」


「・・・わたし、何も言っても考えてもいないわよ?」


「あなたではなくレミー、天使の方のレミーです」


 えっ?


「なんで、わたしにも分らないレミーの考えが読めるのよ」


「お母様だからです」


「・・・なんなのよ、一体。それに気に入りすぎでしょ・・・マリアじゃないんだから」


 違うよ、もう1人のわたし? まーちゃんはお母様じゃなくてお姉ちゃんって言うんだよ~。えっへん、レミーちゃんの方が記憶力良いよね?


「ふっ、我らを駄馬と呼んだか? まさかな、そこの娘のことだろう? くはは、それとも自分自身のことか?」


「なるほど、そうですか」


「・・・アレで怒らないのはさすが天使なのかしら?」


 ム~、今スッゴくビビッてきたよ。お母さん、確かにスッゴく笑顔なんだけどブルブルってクルこの感じ・・・レーチェル様が本気で怒る直前とおんなじ?


「言うに事欠いて私の自慢の娘たちが駄馬? 甲斐性の無い私の夫ならばいざ知れず、あの子たちが・・・フフフ、そうですか」


「あ~、わたしにもわかったわ。だからレミー、心の内で震えないでちょうだい。わたしまで怖くなるでしょう」


「何を言うのですか? 私は優しいお母様です、怖くありませんよ? それにあなたは幻術使い、世界を騙す嘘つきでしょう。それでは少々素直すぎますね。大好きじゃないんだからね! 当たりにしておきましょう」


「・・・わたしはリデアじゃないわ」


 ム、ム~、もう1人のわたし、表面上は落ち着いているけど体震えているよ~。わたしも怖いよ~


「さぁ、レオンが作った駄馬ごとき生きている価値はありませんね。レミー、堕天使レミー、一緒にあいつらを『滅ぼしましょう』」


「本当にそれが口癖なのね」


 ム~、そう言えばお父さんがそんなことを言っていた? でも今表に出ているのはもう1人のわたしで・・・どういう事なんだろう?

と言うことで今回はほぼ進展は無し・・・そしてレリューナさんの恐ろしさの一端が今


レーチェル「本当、昔から怖かったのよ、あの人は」


なんで分類天使なんでしょうね、あの人


レーチェル「種族と性格は一致するとは限らないのよ、傾向はあるけど」


堕天使レミーが生まれた原因、父親じゃなくてレリューナさんの方かもですね


レーチェル「・・・ありえるわね」


登場回数と描写が少ないだけで最怖の人はレリューナさんかも? レーチェルも彼女の影響でこんなに怖く・・・いや、関係ないかな?


レーチェル「作者君? はぁ、最後はやっておくからあなたは先に行っていなさい。いえ、送ってあげるわ、勉強部屋に・・・ということで作者くんの再教育をするから今回はここまでよ。次回も私たちの子を見に来てあげてちょうだい」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ