表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ソラ  作者: maiko
第2章 アキコイ
7/19

秋空「揺らぐ想い」

7話目です。サッカーについて知識をください(つд⊂)

次の日・・・とうとう花奈にバレた。

というか、無理やり吐かされた。

まぁ、花奈のことだからわかってはいたんだけど・・・

「あんた、馬鹿じゃないの!?」

・・・・あはは。怒られてます。

「安藤とその男とどっちがいいの!?」

「そ、そりゃぁ俊介だけど・・・」

「もう、彼とは会わないほうがいいよ・・・」

「なんで?」

「彼、今彼女いるから」

「・・・え、うっそ~」

「ほんとだよ。私の情報力なめないでよね」

「・・・マジか」

・・・じゃあ、なんであんなことするの?

彼女いるんじゃない。ほかの女にあんなことしちゃダメだよ。

「だから、もう・・・」

「もう会ってくれないんだ?」

突然私の頭の上に誰かが乗った。

「!?!?・・・優也!!」

「あんたが舞のことたぶらかしてんの?」

「たぶらかす?んなわけねーじゃん。こいつ、俺のお気に入り」

「もう、舞から離れてっ」

私の頭の上で言い合いはしないで欲しいなぁ・・・

なんて、思ってるけどほんとはまた会えてよかった。

花奈にはああ言われたけど、会わないなんてできなかった。俊介の話を聞くために。

俊介は今日も休んでるし、男同士で話す内容もあるだろうし。


「舞、舞」

「ん?」

「明日俊介部活来るってさ」

「え、ほんと!?」

「あぁ、宮間もくるみたいだけど」

「・・・そっか。電話してみる!!」

「あぁ」

爽やかに笑って去っていく優也。

「・・・ったくもー。なんなの、あいつ。この私に」

「あ、あはは。まぁ、あんな奴だから大丈夫でしょ」

「まぁね。彼女のこと、もうちょっと調べてみるよ」

「・・・うん」

花奈はすごいなぁ。

初めて話した男の子でも堂々としてる。

私なんてまだまだで・・・

でも、少しだけ前進できた気がする。

多分優也は私の恋に協力してくれるだろう。

優也は友達なんだ。それでいいんだ。

私の中に芽生えた少しの期待をそっと胸の奥にしまった。

「・・・今日も快晴だよ、俊介」

しばらく見ていない愛しい人が笑ってる姿が頭に浮かんだ。




学校が終わって、少しサッカー部を覗いてみた。

「パス、パース!!」

「いけ、そこ、シュートだ!!」

次々と飛び交う声とボール。グランドを走る男の子達。

その中に優也もいた。

俊介は大好きなサッカーもしないで何をしているんだと思った。

「おぉ、なんだよ、舞」

「あ、優也」

「来るなら言えよ」

「や、すぐ帰るから」

休憩時間になったのか、少し息の切れた優也が走ってきた。

「お前、ここに来るの久しぶりだろ」

「そうだね・・・ってなんで知ってんの?」

「まぁ、見てたから・・・」

そんなに前から知ってたんだ・・・

私はこの前見に行った試合依頼ここには来ていない。

あれから何度か試合があったみたいだけど、それも行かなかった。

いや、行けなかった。

俊介のそばにはいつも楓ちゃんがいたから。

「お前もサッカーやるか?」

「え、だからすぐ帰るって・・・」

「ま、いいじゃねーか。ん、ボール」

「私、やったことないよ!?」

「俺が教えてやるから、ん」

手を差し伸べる優也。この手を取ってもいいのだろうか。

「・・・ったく」

グィッ

「どこ行くの!?」

「いつもんとこ。」

・・・まぁ、気晴らしにやるかっ。


「お前、ヘタだなぁ~(笑)」

「だからやったことないって言ったじゃん!!」

「いや、それでもこれは・・・」

さっきからボールがいろんな方向に飛んでいく。

そしてなぜか優也がバテてる・・・

「俺はお前の球拾いかよ」

「だってぇ・・・」

実は運動音痴な私。

「だから、こうだってっ!!」

優也がボールを蹴る。そばにあった木のど真ん中を命中した。

「す、すご・・・」

「やってみ」

「や、無理だから」

結局今日は優也に球拾いをさせただけとなった。

「お前、もうちょい頑張れよ」

「うるさいよ」

「じゃ、俺練習もどるから」

「ん。ありがとね」

「あぁ、また来いよ」

そうして私たちは別れた。

帰ってから俊介に電話をするんだというワクワクした気持ちが、

今は、もっと優也と話していたいという思いに変わっていた。



-----もしもし?

-----あ、俊介。私・・・

-----・・・舞・・・。

私は帰ってから俊介に電話をかけた。

なぜか複雑の気持ちのまま・・・

それでも久しぶりに聞く彼の声にほっとした。

-----最近学校来てないね。

-----あぁ、いろいろあって。

-----・・・楓ちゃんといるの?

-----今はいないよ。

-----なんで休んでるの?

-----・・・言えない。

-----久しぶりに俊介と空見たいな。

-----でも、今は・・・行けない。

-----明日、サッカーするんでしょ?

-----なんで知ってんだよ。

-----優也から聞いた。

-----優也って長谷川?お前ら知り合い?

-----最近仲良くなった。

-----そっか・・・明日学校行くよ。

-----ほんとに?待ってるね。

電話が切れた。少し声が暗い?って思ったけど、

楓ちゃんがいないことに安心してた。

俊介に何が起こったかも知らずに・・・


まだまだ続きそうです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ