夏空「衝撃の事実」
2話目です。頑張ります。
放課後・・・
「俊介、今日どうするー?」
「あー、部活して帰るわ」
「そか。頑張ってね!じゃ、お先」
「おー」
「花奈、帰ろっ」
幼馴染ってだけあって家が近所の
私たちは幼・小・中といつも一緒に
行き帰りをしていた。
だけど、高校生になってからは
俊介は急にサッカー部に入るといいだし、
もともと運動神経は抜群の彼だけど
こうやって離れて帰るのは今まで無かった。
「いいの?安藤」
「うん、忙しそうだし」
「私は舞と帰れて嬉しいけどね」
「ありがとっ」
竹田花奈。私の親友。
高校に入ってから仲良くなって
俊介とも仲のいい一番の友達。
花奈は恋多き女。今は彼氏いないみたいだけど
過去の話を聞く限り・・・私には考えられない。
美人というより可愛い系の彼女は
小さい体で守ってあげたくなるような子。
でも、私よりしっかりしていて姉御肌。
「安藤、今度試合あるでしょ」
そして情報通。
「え・・・ほんと?」
「聞いてないの?今週の日曜日らしいよ?」
「うそっ!?」
今週って・・・明後日か!!
「聞いてないじゃん・・・」
最近は昔のように遊ぶこともなくなった。
今は部活で忙しい彼に少し寂しさを感じているのかもしれない。
それを花奈に話すと
「安藤がいないとダメってことは好きなんじゃないの?」
ってニヤケ顔で言われた。
その時はそんなことないって否定できたのに。
今は・・・今はわからない・・・
恋ってわからない・・・
プルルルルルル・・・
夜、俊介から電話があった。
----もしもし?
----もしもし。俺。
----どしたの?
----いや・・・あのさ。
----何。
----・・・・・・・・・俺、彼女、できた。
----は?
----いや、彼女、
衝撃すぎて何も言えなかった。
----・・・誰?
----サッカー部のマネージャー。
----そう・・・なんだ。
----うん。お前に一番に知っててもらおうと思って。
----じゃあ、日曜日も彼女といるんだね・・・私、行かなくてもいいよね。
----え、何?
----あー、花奈と出かける約束してたんだよ。よかった。
----舞?
----俊介・・・試合頑張ってね。
ブチッ
一方的に切った。
理由はわからない。
ただ、胸が・・・痛かった。
長くなりそうです。