冬空「優也の1日彼女」
関係ないですけど今日誕生日です。ぬはは。
「・・・・・・・・は?」
「頼むよ・・・」
「え、ちょっと、なんで?」
「・・・・」
急すぎてわけがわからなかった。
優也は相変わらず不安そうな顔をしていて。
優也が私に本気で言ってるとは思えなかった。
何か事情がある・・・きっと・・・
「どうしたの?優也?なんかあった?」
「・・・やっぱいいや。」
「なんで!!」
「なんか・・・舞だと・・その・・」
「何よ!人のこと呼んでおいて!!」
「わかったって・・話すから・・」
優也の話によると今の彼女と別れたいから私に彼女のフリをして欲しいとのことだった。
今の彼女、「川上真咲」さんはかなり嫉妬深い子らしい・・・
最初はそんなことなかったんだけど、だんだん独占欲が強くなって。
最近は少し会えないだけで家まで来るようになったとか。
そして、ついに優也が別れを切り出した。
すると、その子は狂ったように泣き出して・・・
「私より好きな子がいるの!?ねぇ、いるんでしょ?誰よ!!」
とこうなり・・。
「いるよ、俺はその子意外好きになれない。」
とっさにこんなデタラメな嘘を思いついたとか。
「なんで・・・なんで・・・その子、どんな子?」
「んーと・・・優しい、かな。少なくとも真咲とは全く違う」
「私・・・見てみたい。優也が好きになったその子を。」
「それで諦めてくれんの?」
「それはわからないわ。私のほうが優也のことが好きだもん。」
「じゃあ、どうしたら諦めてくれる?」
「・・・彼女と付き合ったら。」
「はぁ!?」
「彼女といて、幸せな優也を見せて。それで・・・諦めるから・・・」
「ほんとだな?」
「・・・ぅん・・」
「っとまぁ、こんな感じなんだけど。」
「また・・・えらいことに巻き込まれたね、私・・・」
「頼む、明日一日だけでいい!!」
「いいけど・・・なんで私?」
「えっ!?いやぁ・・・まぁ他に思いつく奴いなかったし・・・//」
「あぁ、そうですか・・」
「あ、このこと、俊介には内緒な。」
「どうして?」
「どうしても、だ。」
「意味わかんない。」
「うっせ。いんだよ。」
「・・・わかったよ。じゃあ、明日何時にどこに行けばいいの?」
「あ、それは決まってから言うわ。番号教えて。」
「あ、そだね。はい、赤外線。」
「・・・・ん、来た。さんきゅ。」
「うんっ、じゃあメールしてね」
「あぁ。」
このとき、優也はいつもの優也に戻っていた。
そして、優しい笑顔を浮かべてた。
私は先に秘密の場所から去り、教室に戻った。
戻ると花奈から質問攻めにされてチャイムが鳴り、
先生が来たので席に着いた。
すると俊介が先生にバレないようにコソっと話しかけてきた。
「舞、舞。」
「ん、何。」
「さっき優也と何してた?」
「えっと・・・や、なんでもないよ。」
秘密・・・だったよね。
「どこ行ってたの?」
「それも・・・秘密。」
「なんだよ・・・」
「・・・どうしたの?」
「いや。」
「何怒ってんの?」
「なんでもねぇ。」
「優也と会ったから?」
「ちげぇよ。」
「じゃあ、なんで怒ってんのさぁ・・・」
「いいよ、もう・・」
それから俊介は机に顔を伏せたままだった。
私は俊介が少し赤くなっていることを気にしつつ、
その日の授業を受けることにした。
空には相変わらず飛行機雲が線を描いていた。
「あ、起きた。」
「・・・うわっ、ビックリしたぁ・・・」
ただいま2時間目が終わった休み時間。
次の授業が移動教室なのでみんな教室から出て行った。
私は花奈に先に行っててもらい爆睡中の俊介を起こすことにした。
私は俊介の机の前にしゃがみこみ、顔を覗いていた。
「お~い、俊介ー?起きろー?」
「ん~・・・っ。」
「おはよ、ねぼすけくん。」
「ん~っ・・・あれ、授業終わった?」
「もう2時間目も終わりましたけど。」
「え、マジ?俺そんな寝てた?」
「爆睡だったね。揺すっても起きないし、先生もほったらかしだし・・・(笑)」
「そっか・・・ふぁ~。ねみぃ・・・」
「次移動だよ、ハイ荷物持って。行くよ。」
「んぁ?マジ?・・・っれ、みんなは?」
「もうとっくに行きました~。」
「そっか、俺たちだけか。」
ガタッと音を鳴らし俊介が席を立った。
「わりぃな、舞。待っててもらって。」
「ん、いいよ、別に。」
ほんとは一緒に行きたかったから・・・なんて言えるはずないもん!!
「あ、俺のケータイどこ行った?」
「ん?あ、落ちてる!!」
床にケータイが落ちていた。
私はそれを拾って俊介に渡そうとしたのだが・・・
着信有り:楓
また見たくもないものを見た。
文章力がないのでgdgdですな。